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2019年12月30日月曜日

暮れの大捕物

年の瀬が迫る慌ただしい近所のショッピングセンターで、万引き発生!

大声で「万引き! 待て〜」と叫びながら万引きの後を追うお店の従業員。
理髪店で散髪中だったお客さんやらその辺にいた子供達まで大勢が一緒になってこの万引きを全力疾走で取り押さえるという大捕物。

あたりは一瞬騒然となった。

で、この万引きがどこで何を盗んだのか?
たばこ屋でたばこ一箱。

うーん・・・

見ず知らずの人たちが一瞬のうちに一致団結して行動するその様は圧巻やった。

2019年12月25日水曜日

珍客


クリスマスの日に我が家の裏庭に珍客が・・

その1) キングパロットの雄(日本名はキンショウジョウインコ)

その2) エキドナ(哺乳類なのに卵を生む単孔類の一種)

2019年12月22日日曜日

害虫駆除

裏庭で水やりしてたら、塀越しに防毒マスクした人がニューッと現れてびっくり。
お隣に来てはった害虫駆除の業者さんやった。

「すみません。20分ほど家の中に入ってください」と言われてね。

翌日、お隣の奥さんとおしゃべりする機会があったので聞いてみた。
昨日来てた害虫駆除の業者さん、何の駆除のために?

「特にどの害虫ってことじゃないんだけど、毎年この時期に害虫繁殖予防のために来てもらってるの。」

へえ〜






2019年12月14日土曜日

インド料理嫌いなんです

近所の図書館でインド系の若い職員とおしゃべりする機会があった。
「日本人なんですか? 私、日本食大好きなんです。メルボルンで一番お勧めのジャパニーズレストランはどこですか?」

会話はキャッチボールでなければならないと思い、私も彼女に聞いてみた。
「この界隈であなたの一番のお勧めのインド料理のレストランはどこ?」

急に彼女の表情が少し曇った。
そして言いにくそうに・・・
「インド料理ってあんまり好きじゃないんです。スパイシーなお料理が苦手で。」

私「・・・・・?」

彼女はデリーからの移民3世で、ご両親も彼女もオーストラリア生まれのオーストラリア育ち。
インドには一度も行ったことがないとのこと。

そっか。そりゃあそんな人もいるよね。オーストラリアは移民国家やもん。

こちらで親しくしている日本人夫婦の子供達(オーストラリア生まれのオーストラリア育ち)がやがて将来家庭を持って子供ができたら、彼らの子供達の中には日本食嫌いですって言う子が出てくるんやろうか?



2019年12月8日日曜日

かたつむりとナメクジ

裏庭にかたつむりとナメクジが異常繁殖してね。
育てている野菜の苗が被害を受け始めた。
市販のナメクジ逃避粒剤をパラパラ撒いたり、飲み残しのビールを深めの器に入れて野菜の苗のそばに置いてトラップ仕掛けたり、マリーゴールドを一緒に植えたり・・ 
しかし、残念ながら効果なし。

先日のコンポストのセミナーでプレゼンテーターの女性に相談したところ
鳥に餌をあげて裏庭に鳥を集めてみたら?と勧められた。
鳥たちね、かたつむりやナメクジ食べてくれますよ・・と。

ええ? でもかたつむりやナメクジは夜行性じゃないの?
鳥は鳥目って言うし。

ひまわりの種が良いとのこと。
早速スーパーのペットフード売り場でひまわりの種の大きな袋を購入。

鳥の餌って色々あるんやね。知らんかった。

効き目は割とすぐ感じられてバンザイ!
どうやら鳥が来てひまわりの種だけじゃなくてかたつむりとナメクジもついでに食べてくれているらしい。

それが昼間なのか夜間なのか、もうこの際どうでも良い。

カタツムリの殻があちこちに転がってた。

しかし、鳥さん達の落とし物で窓ガラスが汚れる、汚れる。
文句言うたらアカンけど。
窓拭きに忙しい。(オットが)

2019年11月30日土曜日

コンポスト

ここに引っ越してしばらく経った頃、市が主催するコンポストのセミナーに参加しました。
週末土曜日の午前中、会場は図書館の会議室。

でっかい会議室にこの日参加者は私含めて3人だけ。

コンポストとは、枯れ葉や台所の生ゴミなどの有機物を微生物や菌の力で分解発酵させて堆肥にすることです。

我が家の裏庭のコンポストはこんな感じ。
外出先で食べたバナナの皮などもできる限り自宅へ持ち帰ってコンポストに入れてます。
何もそこまでせんでも・・ですが。
かれこれ20年以上、コンポストのある暮らしを続けているので、野菜や果物の皮や切り屑を一般ゴミとしてゴミ箱にいれるのは抵抗があるというかなんというか。

この日のセミナーのプレゼンテーターは市の環境課の職員で、若い女性二人。
彼女達はメルボルンの町に近いアパート住まいとのこと。
アパート住まいだから、庭がないから、忙しいから・・コンポストなんて無理。
それは大きな間違いです!!
はっきり冒頭で述べておられたな〜。
自宅のベランダで育てているコンパクトなミミズファームを壇上に展示して熱心に話してくれた。
彼女達が自宅ベランダに設置しているミミズファームはこれ!


その他にもコンポストに関する市の助成金制度、そして一般ゴミ回収のゴミ箱のサイズを小さくすると税金がちょっぴり節約できる・・・・などなど。
それ以外にもこれまで知らなかったゴミ削減の話が沢山聞けて本当に良かった。

このあたりはここ数年で住宅地開発が急速に進んでいて、20年後にはこの行政区画の予想人口が2倍になると言われている。
ゴミの削減はまあどこも深刻な問題。
ここら辺はほとんどの住居が一戸建てです。
だからこそ、より一層力を入れてコンポストの普及に取り組むべきよな〜

この日、プレゼンターはゴミ削減のみならずこの地域が抱える環境問題について熱く語った。
なのにこのセミナーの参加者が3人だけってどういうこと?
聴衆が3人はなんぼなんでも少なすぎる。
こういうセミナーはもっと事前に宣伝せんとあかんあかん。

セミナー後の歓談時に、参加者の一人がこう言うてはりました。
台所の残飯を全部一般ごみに出している人は私の友達として認めない!ときっぱり。

そっか・・・

ある日、友達数人と家庭菜園やらコンポーストのミミズのことで話が大いに盛り上がったことがありました。
その場にいた友達数人のうち一人だけ、植物を育てることはもちろんコンポストなどには一切興味がない人がいたんよね。
私たちの話を辛抱強く静かに聞いた末、彼女が言った印象的なひとこと。
「ゴミはゴミの日に出せばいいでしょう? ゴミ回収に来ないの? 地方税払ってないの?」
これを急に思い出した。

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オーストラリアでは一戸建てなら蓋の色が違う120リットルの大きなゴミ箱が各家庭に平均的には3つあります。
一般ゴミ用、リサイクル用、庭から出る廃棄物用の3つ。
回収日に家の前に置きます。回収の曜日と時間は地区によって異なりますが、一般ゴミは一週間に一度、リサイクルと庭から出る廃棄物は二週間に一度の回収です。
このセミナーに参加した後、早速我が家は一般ゴミのゴミ箱のサイズを小さくしました。
120リットル→80リットルに。
上の写真の一番右の赤い蓋のゴミ箱を我が家はひとまわり小さいサイズに。オットと二人の暮らしなので実はこれでも充分すぎるくらい。
もっと早くに小さいサイズにすべきでした。

2019年11月27日水曜日

手作りクリスマスカード

友人が主催する手作りクリスマスカードのワークショップに参加した。
友禅紙という和紙を使ってのハイクオリティーなカードなんよ。

参加者の中で日本人は私だけ。なのに折り紙のスキルが恥ずかしいほど低くてとほほ。
隣に座った手先がとても器用なマダムのヘルプがなければ、私の作業はとうてい時間内に終わってなかったやろう。

こんなん。


ご購入ご希望であればまだ間に合うかも。
詳しくはこちら・・
https://www.sachicraft.com/cards-wall-art/

2019年11月21日木曜日

歩き読書

最近、命の危険に及ぶ重篤なケースも増えているという歩きスマホ。
歩き読書・・はどうなんやろう?
先日、街で本読みながら歩く女性を見かけた。
珍しいと言えば珍しいけど。

2019年11月17日日曜日

大人が道で遊ぶな

3連休開けの平日の昼間に、家の前の道でゴーゴー変な音がしてね。
「何かいな?」と思って外へ出たら、大の大人がスケートボードで頻繁に我が家の前を小刻みに行ったり来たりしてた。

へったくそやなあ〜

この辺の隣人ちゃうなあ?
見かけない顔や。
自分の家の前じゃあ、近所の人から苦情出るからちょっと離れたところまでやって来たに違いない。

大人が道で遊ぶな。

私が睨んだから? 
そそくさとスケートボード抱えて走り去った。
スケートボードより走った方が早いっちゅー状況が笑える。

もうちょっと練習してこい。
近くに屋外のスケートパークっていう場所があるんやから。


2019年11月14日木曜日

冬に逆戻り

夏野菜の種まきのタイミングを誤った。
発芽の兆しがまったく見えないベジパッチで肩を落とす私・・・

暦の上では初夏のメルボルン。
サマータイムも始まって、先々週は日中の最高気温が30度を超える日が数日あったのに。
三寒四温どころか冬に逆戻り。
一年通していつもこんな感じ。

一日に四季がある・・と言われるメルボルン。
一日どころか一週間に四季があることも。

天候不順と表現するのか、不安定な気候と言えばいいのか?
もともと地球の大気なんて不安定なもの・・・
であれば、メルボルンの気候は変化に富んでいると言ったほうが多少ポジティブに聞こえるやろうか?

気候が温暖だからと言って四季のない場所へ引っ越したいか?と問われたら
うーん・・・今のところ答えはノーやな〜

やっぱり私はメルボルンを愛している。

2019年11月7日木曜日

ラグビーワールドカップ

結婚披露宴でのこと。
同じテーブルに座った知人の旦那さんが、宴もたけなわやっちゅーのに携帯電話でラグビーワールドカップの生中継を静かに観戦してはりました。

この日、オーストラリア対イングランドの準々決勝。

オットは新郎新婦および披露宴のゲスト希望者の似顔絵を描いて大活躍。
多くの方々の笑顔を見ることができて、オットは大変喜んでいた。

私が新郎と初めて会ったのは、以前の勤務先に就業体験生として彼がやって来た時。
あの時はまだ彼は高校生やったなあ。

あっというまに立派な社会人となって、こんな綺麗で心根の良い女性と結婚するなんて。
披露宴も後半に差し掛かった頃の新郎のスピーチに大いに感動した。
不覚にも私は思わず涙をこぼしそうになった。

彼の両親と長年親しくさせていただいている。
なので私とオットは新郎側のゲスト。
皆でキャンプに行った時のことやら何やら彼がまだ学生だった当時のことを色々と思い出して、挙式の間も潤いたっぷりウルウルの遠い目になっていた私。

「ホンマ、ええ青年になったなあ〜」

ここ数年はオットの親族その他のお葬式に出席する機会が増えていた。
なので、婚礼の席に招かれるのはとても嬉しくてね。
嬉しさが過ぎて、この日の私はちょっと情緒不安定やったのかもしれん。





2019年10月25日金曜日

違う車

なんでドア開かないんやろう?ってオット。
そりゃあ開くわけないやん。
車種と色は一緒やけど、これ違う車やで。

最近ちょいちょいこれに似たあれこれが起こる。
二人で笑っているうちはまだええけど。

2019年10月19日土曜日

鍵職人

鍵職人さんに初めてお世話になりました。
家の鍵を持たずにドア閉めてもうたがな。
うげっ しまった!
ガレージでとほほ・・

唯一の救いは携帯電話を持ってたこと。
鍵職人さん、すぐに駆けつけてくれはって感謝です。

今後の再発防止策を考えんといかん。

2019年10月11日金曜日

怒ってるの?

メルボルン郊外の韓国料理のレストランにて。
ウエイトレスさんに聞いてみたかった。
「怒ってるの?」

お皿やグラスをガチャガチャ音立てて乱暴にテーブルに置く。
それはもう、割れるんちゃうか?って心配になるほど。

その大きな音にびっくりしてお箸を落としそうやった、私。

茶道の先生に習ったテーブルにお給仕する際のテクニックをそっと教えてあげたかった。
お皿やグラスをテーブルに置く時、まずは小指をテーブルにつけてからそっと器をテーブルに降ろすといいよって。

おばちゃんの要らんお世話よな〜

2019年10月7日月曜日

外科手術 最終回 いい加減

「いい加減」はいくつかの使い方があります。
程度や量がちょうど良いっていう場合やら、冗談もいい加減にして!という言い方。
そして大雑把で中途半端という意味も。

退院の日、オットが駐車場へ車を取りに行ってくれているほんの10分ほどの間
私は外来の待合室で手持ち無沙汰でした。

待合室の隅でハイヒール履いたまま身長計に乗っている患者さんと、計測して記録している看護師さんの様子がさっきからどうも気になる・・

いい加減やなあ。

日常生活の中で周囲の大雑把で中途半端な「いい加減」を感じることがしばしば
あります。
でもたいていの場合、それらは「どうでもいいやん、それくらい」みたいな些細な事。

ほんの数日の入院でしたが、その「いい加減」の私の「加減」の基準はいったい何?と考える機会でもあったような気がします。

入院中にお世話になった皆さん、どうもありがとうございました。


2019年10月1日火曜日

外科手術 その5) あの人は誰やったんやろう?

手術前の検査の際や入院中に唯一不便やな〜って感じたこと。
それは、病院で医療に携わる人たちのユニフォームが多種多様で統一されてないねん。
誰がドクターで誰が看護師さんなのかさえ、ユニフォームだけではわからん場合が多いんです。

以前近所の大学に研修でやってきた日本の看護大学生達を連れてこの病院を見学した事があります。その時のことはこちらに。

必ず私に自己紹介してくれます。名札を指しながら名前を言ってくれる人もいる。
「担当ナースの.......です」とか「放射線技師の........です」とか。
ドクターもファーストネームで自己紹介するドクターがほとんど。

今回、手術前の検査で注射の針が血管にうまく入らずに看護師さん3人に四苦八苦させてしもうた時のことを書きますね。
こんなに何度も注射の針入れたり抜いたりして痛い目にあった経験は初めて。

ついにその検査室にいた3人の担当看護師さんがギブアップ。
チーンと沈んだ空気が部屋に漂う。
しばらくしてから、体格の良いスキンヘッドのイカツイおっちゃんが大股で登場。
♫パンパカパーン♪と私にしか聞こえない大音量のファンファーレ鳴り響きかせながら。

なんか知らんけど「頼れる人」オーラが全身から出てる。

このおっちゃん、自己紹介せずに丸くて小さな止血パッチがいくつも貼られた私の腕見ていきなりダミ声でこう言った。
「あ〜あ〜もう! 患者さんの腕が裁縫箱の針山みたいになってる。ごめんよ〜」

裁縫箱の針山っていう表現がおかしくて笑ってる私の目を見て、おっちゃんがバチコン!とでっかいウインク。

私の右腕にぎゅーっとキツく巻かれた駆血帯を一旦解いた。

「蒸しタオル持ってきて」と側にいた看護師さんにおっちゃんが言うと同時に
「はい、だらんと両腕を下げてリラックス〜 はい深呼吸して!」と私に。

で、蒸しタオルをバッと広げて私の腕を温めた。
手袋したぶーっとい指で血管を注意深く探して、今度はゆるーく駆血帯を締めるおっちゃん。
こんな時やのに・・・おっちゃんの左腕の派手な刺青が気になってしゃーない。

とにかくおっちゃんの手際が良くてなんとな〜く
「ああ、このおっちゃんに任せておけば大丈夫やな」
ちょっとした安堵感を覚える。

で、一発でうまく行った。
おっちゃんがダミ声で高らかに言った。「イエイ!」

事が済むやいなやまた大股で颯爽と部屋から出て行ったあのゴツイおっちゃん。

あの人は誰やったんやろう?


2019年9月28日土曜日

外科手術 その4)床に置く

麻酔から覚めたら知らぬ間に一般病棟に運ばれていて、周囲の景色は変わっていた。
で、オットはいったいどこへ行ったんやろう。
まあ、ええわ。

愛想の良い看護師さんが自己紹介しながらベッドのリクライニングのハンドルをくるくる回して私をゆーっくりと起こしてくれてね。たったこれだけやねんけど、彼女の優しい口調と私への接し方が嬉しかった。

「気分どう? お腹空いてませんか? サンドイッチと温かい飲み物どうですか? 」と聞いてくれました。

昨夜の夕食を最後にずーっと飲まず食わずだったので、「はい、お願いします」と言ったはいいが、実は気分がいいも悪いもわからず、まだ猛烈に眠い。

サンドイッチと飲み物がのったトレイを持った看護師さんが部屋に入ってきた。
私のベッドに近づくやいなや、彼女の携帯電話が鳴った。
するとこの看護師さんね、トレイを迷わず床に置いて携帯電話に出たんよ。

「げっ!」とぼんやりした頭で驚く私。

業務連絡だったらしい。
「わかりました。すぐ行きます。」とだけ短く答えて彼女は電話を切った。

床に置く?

こんな些細な事が気になる。あかんな、私。

iPadを手にしながらその後ウトウト眠ってしまってね。
次に目覚めた時には当然サンドイッチと紅茶は手をつけないまますでに下げられていた。

結局食べなかったんやから、そんなことどうでもええやんか!
なんだけど、この時の小さな驚きを書き記しておきたかったのです。

あの人は誰やったんやろう? に続く



2019年9月26日木曜日

外科手術 その3)寒い手術室


着替えて麻酔準備室へ。

ご陽気な麻酔医が私にこう言いました。
「手術室の温度設定がここよりも低いから、寒いけどごめんね。でもあなたはあと数分でしばらく意識がないから寒さは感じない。大丈夫。」

自分で言うて先に自分で笑ろうてる、この麻酔医。
まあ、でもおかしかったから私も笑った。

麻酔医の助手の若い女性がこれまたお茶目に明るくこう付け加えた。
「よかったですね、この患者さん笑ってくれて。」

これ、毎回同じこと言うてるんかいな。この麻酔医・・・

でも、手術前の患者の緊張とか不安を少しでも和らげようとしてくれている彼らの気持ちが何だか嬉しい。

で、私もお調子に乗って言うた。
「なま肉さばく部屋が暖かいのはまずいですよね。寒くても仕方ないです。」

予期せずえらくウケた。

床に置く に続く

2019年9月21日土曜日

外科手術 その2)待合室


威圧的ナースに「以上 待合室で待て」と言われて、手術室がズラーっと並ぶ広い廊下の突き当たりにある待合室へ。
威圧的ナースについてはこちら

ご高齢のご夫婦が大きなスーツケースを横に置いて座ってはりました。

気さくな奥さんが、私に話しかけてきた。
手術するのは奥さんやて。

おばあちゃん「あなた、手術の後に何日入院するの?」
私「多分2〜3日。そちらは?」
おばあちゃん「こちらも同じ。うまく行けば今夜一晩だけかも」

ええ!! うまく行けば今夜一晩?
そんなでっかいスーツケースに何入ってるんですか? と聞きたかった。

てっきり1週間以上の長い入院生活とばかり思っていた。

私は下着の替えと洗面用具を入れた巾着袋しか持って来てない。
だって、病院の案内書にそう書いてあったから。
それもまだ病院駐車場の車の中に置いたままや。
オットは病院のカフェにコーヒー飲みに行った。
なんだか自分の持ち物が急にショボく思えて心細い。

天気のことやら、病院の駐車場料金が高いことやら、このご夫婦と話していたら携帯電話の呼び出し音が大音量で鳴ってね。
ご主人がズボンのポケットから携帯電話を取り出して、そっからの動作がちょっと笑えた。実際は笑わんかったけど。

おじいちゃん、まるでアツアツの焼き芋を両手で操るように携帯電話を右手と左手で交互にホイホイ。
携帯電話に不慣れな様子。
いや、最近新しい機種に買い換えはったんかなあ?

とっちらかった様子でやっと電話に出たんだけど、どうやら同時にスピーカーのマークを押したらしいのです。
電話をかけて来た人の声がこれまたかなりのボリュームで待合室中に響いてね。
電話が鳴るまでは静かな話し声だったこのおじいちゃん。
なぜかそのおじいちゃんの声が急に大きくなった。

別に聞きたくないのに、彼らの会話が私の耳に入るねん。
娘さん? お嫁さん? お孫さん? 相手の女性の声・・
電話切る間際に何度も「アイラブユー」と繰り返し言ってたっけ。

電話を終えるやいなや、名前呼ばれてこのご夫婦は立ち上がった。
待合室を出る間際に、奥さんが振り返って「グッドラック ラブ!」と優しく私に言うてくれました。
私もおばあちゃんに「ユー トウー」
おじいちゃんは無言で私にウインクして大きなスーツケース携えて部屋から出た。

何の手術なのか、最後までお互いに聞かなかった。
けれど、これから手術する人が私を励ましてくれてる。

待合室に一人残された私。
もしかしたら、あのご夫婦は普段携帯電話を持たずに生活しておられるのかも?
そんなことふと考えながら自分の名前が呼ばれるのを待ちました。

その後、このご夫婦には病院内のどこで会うチャンスもなく私は退院した。
あの日待合室でおじいちゃんはおばあちゃんの手をずーっと握ってはった。

おばあちゃん、無事に退院しはったかなあ?

寒い手術室 に続く

2019年9月17日火曜日

外科手術 その1)意思の疎通

最近、ちょっとした外科手術のためにほんの数日入院をしました。
オーストラリアに来てから初めての経験。
その時のことを今日から何回かに分けて書こうと思います。

手術が始まる数時間前に、手術室の助手ナースから事前説明と脈拍やら血圧やらの測定がありました。
と同時に、いくつかの質問を受けたんです。
これらの質問はすでに問診票に記入して署名のうえ提出済み。
だけど、病院のシステムとして再度確認のために同じこと聞くんよ、きっと。

このナースね、インドかスリランカか、バングラディシュかその周辺の出身やと思う。
英語が第二言語の私が言うのもナンですが、このナースの英語がホンマに聴き取りにくくてね。とほほ・・
なんども彼女の質問を聞き返したんよ。

この逆は私にも他の状況でちょいちょい発生します。
私のお粗末な英語の発音または間違った言葉選びが原因で、相手から数回聞き返されるっていう状況。
そういう時は別の言葉に変えてみたり、違う表現を使ってコミュニケーションのつっかえを乗り切るの。
お互い母国語が英語以外の場合、さらにそのあたりの努力は無意識に怠らないと思う。
そういう場面で特に嫌な思いをしたことはないし、言葉が原因で大きな差別を受けた覚えもない。
ただのラッキーか、差別を受けていたのに自分が気づいていないだけなのかもしれんけど。

とにかく、オーストラリアは多文化社会で移民国家なんやから。

私が聞き返す度に彼女は同じ直球を同じ角度と同じ猛スピードで繰り返し私に投げてくる。
そして、ウルトラスーパー威圧的で所作がすごく雑で荒っぽい。

オットが部屋の隅から小声で私に助け舟だしてくれました。
オットが一緒に来てくれてなかったら、時代遅れのバッテイングセンターみたいなこの部屋で球に打ちのめされてたかもしれん。
私は麻酔もまだかかってないうちからここでバッタリ倒れてるところやで、ホンマ。

あ、そうそう。
質問の一つに「あなたは家族以外の人との意思疎通に問題があるか?」っていうのがあった。

私は思わずこう答えそうになった・・・
「多分あなた以外の人とは意思疎通にまず問題ありません」って。

笑ってもらえそうになかったから、言わんかったけどね。

最後に「質問あるか?」と聞かれました。
私が答える前に彼女は「以上 待合室で待て」とさらに早口で言うたんよ。
彼女からの言葉はずーっと最後まで命令口調。
ここはどこ? 軍の訓練所? 野戦病院?

辛うじて私はこのナースに廊下で食い下がるようにひとつだけ質問をしました。
「全身麻酔が効いて私が手術室に送られた後、あなたも手術室にいるのですか? 覚醒の後、病棟で再度私はあなたに会いますか?」

答えはノー。
やった!!

心の中で私は大きくガッツポーズをとった。
一期一会か ←使い方間違ってるよな。

もう二度と彼女に会いたくない。

手術当日、患者は多少の不安と複雑な感情を抱えていると思う。
この人、このポジションに全く向いてないなあ。
人材不足?

なんであなたはナースなん? 

待合室 に続く・・・





2019年9月15日日曜日

お昼ご飯できたよ!



今日はオットの仕事部屋の「ドア開かない」問題について書きます。

先日、我が家の「フローリングが波打ってる問題」について書きました。
「小さな仕事もお任せください」はウソ

「お昼ご飯できたよ!」とオットの仕事部屋へ呼びに行ったのですが
あれれ? ドアが開かない。

「トイレと玄関のドア以外に内側から鍵かかるドアあったかいな?」
ふと考えたけど答えはすぐ出た。
「いや、ない」

ドアノブの何かがおかしいのか、ノブがビクとも動かない。
外側からも内側からも動かなくてドアがとにかく開かない〜

オットはドアの内側から「ガレージから道具箱持ってきて」って大声で言う。
いや、そんな大きな声で言わんでも聞こえるがな。
もうこの時点でオットはちょっとパニックやったんやろう。

待てよ。
私が道具箱を開かないドアの外側に持ってきても、ドアの外側から私にできることは何もない。
で、その道具箱をどうやってオットの仕事部屋の中へ入れるねん。

横滑り出しの「通風窓」なのよ、オットの仕事部屋の窓って。こんなの。


玄関から外へ出て窓から道具箱をオットの仕事部屋へ入れようとしたんだけど、この不便な窓の内側に頑丈な網戸がかかっていてね。

これがまた・・・網戸がサッと外せない。

時間かかったけど網戸を無理やりひねって、何とか網戸と窓の小さな隙間から道具をひとつひとつオットの部屋へ押し込んだ。

結局ドアの蝶使いを内側からオットが外して、ドア全体がバーンと派手に倒れてやっと開いた。

”ドリフだよ全員集合” のコントみたいな終わり方。

オットは無言で一目散にトイレに駆け込んだ。
我慢してたんやね・・・

この日のお昼ご飯は午後2時を過ぎた。

どないなっとるねん、この家!!
要修理箇所がひとつ増えた。

他の部屋でも同じ問題が発生するのではないかと思うと、怖い。
「ドアがきっちり閉められない症候群」に悩まされそう。

追記
フローリングの修理業者が見つかって、数日中に作業に来てくれることになりました。





2019年9月11日水曜日

坊や号泣


真冬の悪天候の日にオットがクラフトマーケットで「似顔絵描きます」の出店をした時のこと。

全員ぽっちゃりしたご陽気なファミリーが来てくれはってね。
オットは小学生の坊やを描いた。

身内を褒めるのはナンですが、よく描けていたと思う。
肥満児だけど、ちょっとだけお顔のラインをほっそり描いて
モデルの表情をよくとらえていました。

オットの前でポーズとってる間は機嫌良かったのに、出来上がった似顔絵を見るやいなやこの坊やが大泣き!

お母さんが慌ててこの坊やに言いました。
「どうしたの? なんで泣くの? そっくりやん!」
お母さんのこの一言で余計にこの坊やの大泣きに油を注ぐ結果となった。

号泣・・・

いや〜 まいった。

お客さんに泣かれたのは初めて。
オットはその日いつもよりさらに無口になった。

2019年9月8日日曜日

オシャレは足元から

小春日和の先日、靴下にビーチサンダルという若い女性を見た。

2019年9月4日水曜日

「小さな仕事もお任せ下さい」はウソ

フローリングの修理を引き受けてくれる業者探しに苦労している。

玄関入ってすぐのフローリングが波打っていて、これが引っ越し直後から気になってしゃーない。
前の持ち主はフローリングの板の予備をガレージに残してくれたし、仲介不動産屋の担当者もそれを何度か私たちに説明してたっけ。

家のちょっとした修理やら、職人技術までは必要とはしないけど主婦やお父さんの日曜大工では少々手を余すような作業はハンディーマンに頼む。

引っ越してちょっと落ち着いたらハンディーマンに頼んで、すぐに直してもらえると思ってました。

わたしら甘い!

この辺は新興住宅の開発が進んで、ハンディーマンに限らず業者さんたちは大忙しで仕事に困らんらしい。
大工さんはもちろん、水道の業者さん、電気工事の業者さん、造園業者さんなどなど。

業者さんが客と仕事を選びます。
フローリングの修理の件、私たちはどこへ電話してもけんもほろろに扱われて断られっぱなし。
小さな仕事、嫌がります。
はっきりと「400ドル以上の仕事しかしません」と電話で言う業者もいた。

じゃあ、「小さな仕事もお任せください」って広告出すなよ!

オットは日曜大工があまり得意ではない。
もちろん私もDIYは苦手。

波打った玄関のフローリングを見て、ため息をつく。
当分このままやろうな。



2019年9月2日月曜日

警官

あの学生達、もう日本に戻ったかなあ?

警察官と一緒に携帯電話で自撮りしようとしている日本の学生グループがいた。
メルボルンの街中の往来で。
多分、高校生。

たまたまそばを通りかかった私はシャッターを押す役目を仰せつかった。

「かっこいい! かっこいい!」と女子たちに連呼されて、若い警察官はまんざらでもなさそう。

勤務中やろう?
学生たちと一緒にご機嫌でカメラにおさまってはりましたけど。



2019年8月25日日曜日

聴雨

メルボルンの冬は曇りの日が多く、降雨量はさほどじゃないんだけど
小雨がパラパラ一日に何度も降ったり止んだり。
安心して洗濯物を外に干せる日が極めて少ない。

今年の冬は例年の冬に比べて天気が悪い日が多いように思う。
いや、毎年この季節同じことを言ってるかもしれんけど。

裏庭改善プロジェクトにまったく手をつけられないまま日にちが過ぎている。
「さあ、今日は庭仕事頑張るぞ!」と朝から腕まくりの日がなかなかない。

iTunes Storeで黒木華・樹木希林主演の「日日是好日」の映画を観た。
お茶席で激しい雨音を聞くシーンが私には印象的だった。
そのシーンで使われていた床の間の軸が「聴雨」

天気が悪いと気分を滅入らせずに、雨音に耳を傾けて雨を楽しみなさいっていう意味??

ネットでちょいと検索してみた。
「聴雨」と入れたら「聴雨寒更盡 開門落葉多」が出てきた。

唐時代の詩の出典らしい。
ふ〜ん。

寒さに震えながら雨の音を聴いて眠りについた。翌朝、門を開けるとあたり一面の落ち葉。昨夜聴いたのは雨音ではなくて落ち葉の音だったことに気づく。

まあ、元の詩の意味はこっちに置いといて・・

「日々是好日」も「聴雨」も禅語。
心に留めておきたい。


2019年8月24日土曜日

金継ぎ

日本のお盆の頃、メルボルンで金継ぎのワークショップに参加しました。

ワークショップの所要時間は3−4時間との案内を読んだ時、正直
「へ〜、そんな長い時間・・・?」と思ったんやけど
あっという間の4時間でした。
こんなに気持ちを集中させて何か一つのことに取り組んだのは久しぶり。

ちょうどこの頃、ちょいと気に病むことがあってずーっと頭と心にその悩みが渦巻いていた。

大袈裟だけど・・・
この金継ぎワークショップの4時間で完全に無になれた。
ホンマ。
あの日頭と心を空っぽにしたことは、とても良かったです。

本当はひびやら欠け、割れを漆と小麦粉などを混ぜてパテ状にして繕うそうです。
しかし、これはそれぞれの工程で漆を乾かさねばならず、完成まで数週間かかるとのこと。
なので、このワークショップでは化学品を使用して1日で繕いを終了させる新金継ぎを習いました。

かみ終えたチューインガムを口から出して手で伸ばしてひっつけたみたいな不細工なこの感じ。(涙)
他の参加者の作品はアートっぽい感じでお洒落な仕上がりやったなあ。
まあ、これも世界に一つしかない作品。自己満足としよう。



もう1年以上前に友人がブログに金継ぎのことを書いていました。
もろてん
これを読んだあと、何となく興味があったといえばあったのですが
今年5月の日本一時帰国の際に訪れた島根県松江市で金継ぎされた美しいお茶碗でお抹茶をいただいたことにより、小さな興味が大きな興味へと変わり
「私もやってみたいな〜」ドドンと気持ちが動いたのです。

その日初対面で4時間を共にした他の参加者3名との出会いにも感謝。
ワークショップが終わった後、最寄りの電車の駅まで四方山話に花を咲かせながら歩いた束の間も何と楽しく幸せな時間だったことか。

今回シドニーから指導者がメルボルンへ来てくれはったんです。
ワークショップ後に先生がこの日撮った写真を添付して
送ってくださったメールにこの素敵な表現がありました。

「金継ぎは人も繋ぐ」と。

http://yokokawada.com

追記
先生も一緒にワークショップに参加した女性も、挿絵よりもっと別嬪さん。

2019年8月17日土曜日

昼休みの校庭


牧場と農地以外に何もないと言っても過言ではない田舎町。
その田舎町にある小学校が以前から気になっていた。
我が家から以前住んでいた町への道中、車窓からこの小学校の側を通るたびに思ってたんよね。

「こんな田舎にいったい何人くらいの生徒と先生がいるんやろう?」

先日、たまたまお昼休みの時間帯にそこを通ったらナント!
結構な人数の子供達が校庭で遊んでてびっくり。
そして同時になぜかホッとした。

ここ、日中でも車があんまり通らないのかなあ?
盛大に子供達が私に手を振ってくれてね。
嬉しかった。

オーストラリア も少子化の問題は深刻。
2年ほど前の政府統計局の調査によると出生率が女性一人当たり1.74人。
日本は1.43人とのこと。

オーストラリア も年間の出生者数が死亡者数を下回っている。
出生率ね、やはり地理的には都市部は平均を下回って地方では平均を上まっている。
これも日本と似ています。

オットが生まれた1950年代後半はなんとオーストラリアの出生率が3.5人を超えていたというから驚き。
オットは8人兄弟姉妹の6番目です。




2019年8月14日水曜日

キャンベラ その4) カンガルー

すごいよ、キャンベラって。

キャンベラの中心地からさほど離れていない住宅街で、カンガルーがぴょんぴょん道路で跳ねてるねんから。
キャンベラに住むオットの友人宅にお邪魔した夜のこと。
この日、キャンベラ滞在の最後の日でした。

これはホンマにびっくりやった。

通常カンガルーは田舎の牧場とか、郊外のゴルフ場などで見るのは珍しいことではありません。
または車と接触して道路の脇で横たわったまま動かない気の毒なカンガルーも見るけど、決して都会ではないんよね。

キャンベラ、これまでにも何度かお邪魔してますが
今回は本当に思い出に残る旅となりました。

2019年8月13日火曜日

キャンベラ その3) 鳥用透明バックパック

キャンベラでオットが出展したイベントの最終日に。
透明バックパックに入っている色鮮やかなオウムに目が釘付けになった。
偽物かと思ったら、なんと生きてるやんか。

南アメリカの珍しいオウムやねんて。

派手なコスプレの人達よりも注目浴びてた、このバックパック背負った平服のお姉さん。
バックパックについても聞いてみた。
「オンラインで買いました。獣医さんに連れて行く時も便利だし、これで散歩にも行きます。」って

散歩???






2019年8月12日月曜日

キャンベラ その2) 外気温低下注意マーク

キャンベラで夜間走行中に突然雪のマークが点灯してびっくり。
こんなん、今まで見たことないで。

助手席で居眠りしていたオットを起こして、慌ててダッシュボードから取り扱い説明書を広げチェック!

外気温低下注意マークらしい。
注意ってどうしたらええんやろう??

まあええわ。
無事目的地に着いた。

あれから雪マークは見てない。

2019年8月9日金曜日

キャンベラ その1) 流れ星

久しぶりに流れ星を見た。
先週末、キャンベラへ車で行った時のこと。

漆黒の闇の中で車を停めて、運転を交代しようとした時にプラネタリウムのような美しい星空に明るい流れ星が次から次へと。

そんな沢山の願い事、すぐには出てこーへんわ!って感じやった。

メルボルンからキャンベラは約700キロあります。
途中、給油したり休憩したりで8時間から8時間半くらいかなあ。

車で遠出するたびに思うんだけど、普段の自分の生活範囲をオーストラリアだと思ってたらあかんな〜って。

2019年8月6日火曜日

銀行

引っ越してから初めて最寄りの銀行へ行ったら、平日の午前10時なのに閉まってる。
おかしいなあ〜
家出る前にこの支店の開店時間を調べてから来たのに。

玄関の自動ドアに貼られた小さな紙を読むと、なんと前日から店内改装のために2ヶ月休むとだけ書いてあった。
2ヶ月も?
どんな派手な改装するんやろう・・・

この日はどうしてもこの銀行の窓口で対応してもらいたい用事があった日。
困ったなあ。
自宅からここの次に近い支店はどこ?
張り紙をもう一度読んだけど、その案内はない。

ぼーっとドアの前に立っていたら、私とおんなじ状況の初老の紳士がやって来た。
開かない自動ドアの前に立って、私が数分前に読んだ小さな張り紙を読んだ。

そして激怒!

「前回来た時に、日にち指定されてね。今日来いって言われたから必要な書類用意して来たのに。」

私も家出る前に開店時間をネットで調べてから来たことをこの初老の紳士に話した。

昔に比べたら銀行のサービス、ちょっとはマシになったけど・・・から始まって
この初老の紳士、しばらくこの銀行への不満を色々と私にぶちまけた。

私はあんまり聞き上手じゃない。
でも、気がすむまでとにかく終わるまで聞いた。
というか、なんというか、そこを立ち去るわけにはいかない雰囲気に追い込まれたんよね。

最後にちょっと笑いながらこの初老の紳士が私に言いました。
「あんたがいてくれてよかった。一人やったらガラスのドア蹴って壊してたかもしれん。」

役に立ったんかなあ? 私。


2019年8月2日金曜日

駐車場にて

最近車を買い替えた。
でも、まだ無意識に以前乗っていた車を探してしまう。
それも自分の車の真ん前で!
とほほ・・


2019年7月31日水曜日

落し物

猫の落し物被害に悩んでます。

ご近所への引っ越しの挨拶の時、「猫大好き」モードを全開してしまった私なのに。

裏庭で見つける落し物がでかいので、引っ越した当初オットは犬の落し物と信じていた。
しかし、これは犬じゃないで。
両隣と裏との塀は結構高い。
オットの背丈よりもまだ高い塀を、犬が飛び越えるのはまあ無理やね。
これは猫。
それもかなり体格の良い猫の落し物やな。

日中、我が家の庭で猫をまだ見たことがないんです。
仮に裏庭で落し物現場を目撃したところで、その猫が
もしもプックリ可愛い、そして人懐っこい猫やったりしたら・・・
私の腹立ちもちょっとおさまるかも。

夜間に侵入しているらしい。

西オーストラリア州では、飼い猫の法律改正を検討中と数ヶ月前のニュースでやってたなあ。
今後日没から日の出までの夜間に、猫を外に出すことを一切禁じる。または永久的に室内から猫を出すことを許可しない・・という法の改正案を導入しようとしているという話だったように思う。
その後どうなったんやろう?

固有の生物が多く生息しているオーストラリアでは、猫は特に夜間に小型の哺乳類や地上で生活する鳥類などを幅広く捕食し、捕食されている動物の中には絶滅危惧種として指定を受けている動物も含まれている。

一昨年に長寿をまっとうして旅立った私の猫は、ずーっと室内飼いだったなあ。
あんまり外に出たがらない猫だった。
たまに天気の良い日に裏庭に出ても、決まった場所でつかの間日向ぼっこするだけ。
トイレは室内のトイレしか使わなかった。

思えばただのラッキーだったのか、これまで近所の猫の落し物被害に悩んだ経験はなかったんよね〜。

先月引っ越したこの家は、以前の家よりも裏庭がややコンパクト。
だから余計に猫の落し物が目に付きやすいし、気になるのかもしれん。
というか、朝起きたらすぐに裏庭に出て猫の落し物を探している。
こちらは真冬。
日の出が遅く、まだ薄暗い。
宝探しか?

そして毎朝のように新鮮な猫の落し物見つけて、それらを始末しながらまだ会ったことのない猫に猛烈に腹を立てる。

ちょっと私、おかしいよな〜。

色々とネットで調べて策を講じてみたんよ。
例えば酢を薄めてスプレーするとか、コーヒー淹れたあとのカスを撒くとか、生のにんにくを刻んで撒くとか。
ホームセンターで忌避剤買ったり。

でも効果なし。

超音波とLED強力ストロボ発射で猫を近寄らせない太陽光充電の猫撃退装置をネットで見つけた。
だけど、う〜ん、結構なお値段するな。

ああ!
もう、猫が嫌いになりそう!
そしてこんな自分も嫌いになりそう。

2019年7月20日土曜日

近所のこと その2

引っ越して数日後、向こう三軒両隣に引っ越しの挨拶を済ませた。
日本のようにお菓子とかタオルとか手土産はなし。

幸いなことに、ご近所さんは皆気さくで親切な方々。
「ようこそ!この界隈へ」と言ってくれたりする人もいて嬉しかったなあ。
家族構成とか、ペットのこととか、ここに何年住んでるとか、私達が以前どこに住んでいたのかとか・・そういうことを各お宅の玄関先で手短に話して引っ越しの挨拶は終了。

先日、留守中の宅配荷物を預かってくれた近所の奥さんに私達は早速あだ名をつけた。
「コーダのお母さん」

私には中学生時代から長い付き合いが続いているコーダ君という友達がいる。
最初だけ君づけしておこう。
そう、男友達である。

コーダのお母さんは学生時代から私にとってちょいと憧れの「できる」女性やった。
地方都市で小さな不動産屋を若くしてご夫婦で起業。
良き母であり良き妻であると同時に、影となり日向となり稼業を盛り立ててこられた。
一時帰国の際に時々オットと一緒にコーダの実家を訪ねる。
今年80歳のコーダのお母さんは、私が学生の頃とあまり変わらない。

丁寧だけどハキハキとしていて、喋り方に無駄がない。良い聞き手でもある。

それが留守中の荷物を預かってくれた近所の奥さんにそっくりやねん。
この奥さんは専業主婦やけど。

コーダのお母さんはもちろん日本人だし、留守中の宅配荷物を預かってくれたご近所さんはオーストラリア人。話す言語はまあったく違うんやけど、話し方とか表情がとにかく
よー似てる。

いや、実はコーダのお母さんよりもこの近所の奥さんはちょいと話長いかもしれんねけどね。

コーダのこと、もう少し書きます。
コーダと同じクラスになったのは中学2年生の時。
奥さんがこれまたええ人で、彼が結婚してからの方が奥さん交えて付き合いが深まったようにも思う。
私がオーストラリアに住み始めて間もない頃に、このコーダ夫婦は小さい子供二人連れて
こちらへ遊びに来てくれた。あの当時はまだまだオセアニア路線の航空運賃が高かったはず。雇われの身の30代のコーダが、ほんまよく休み取って来てくれたわと今さら思う。
当時私が住んでいた小さなアパートに皆でぎゅーぎゅーになって寝た。
楽しかった。

あの時まだ3歳くらいだったコーダの娘があっという間に大学生となり、夏休みにひとりでこちらへ来て我が家に投宿したこともあった。
嬉しかったなあ。

男女で友情は成立するのか? 
これは色々なところで議論がされて意見が分かれてますね。

私とコーダの間にはたして友情は存在するのか?
そもそも男女間の友情ってナンダ?

普段意識していないことにふと思いを馳せるきっかけとなった近所に住む
「コーダのお母さん」であります。

兵庫県出身の私とコーダ。
彼 はもうとっくに人生の半分以上を神奈川県で過ごし、私も人生の半分近くオーストラリアにいる。

急に横浜に住むコーダに会いたくなった。

2019年7月19日金曜日

近所のこと その1

このあたりは以前住んでいた界隈よりも若い家族が圧倒的に多いように思う。
学校の冬休みの晴れた週末、楽しそうな近所の親子が家の前を通った。

二人とも私に笑顔を向けながら。

お父さんとこんな風に遊ぶ子供は幸せやなあ・・そしてお父さんも・・・・と
ぼんやり眺める昼下がり。

2019年7月17日水曜日

お隣さん

引っ越してからしばらく、不思議に思っていました。
お隣さんとの塀の上、いつも同じ場所に同じ鳥達が昼間にしょっちゅうじーっとしてるんです。

その理由がわかりました。
「やっぱり、そうか・・・」

週末の昼下がり、塀の上からにゅーっと手が見えてね。
お隣さん、餌付けしてはりました。

この鳥、マグパイと言います。


マグパイについては以前ここに書いたことがあったっけ。


2019年7月15日月曜日

引っ越しの日

先月の引っ越しの日。

引っ越し業者の作業員のひとりにちょっとムカついたのでここに書かせてもらいます。

まず、朝一番我が家に到着してすぐに「喉が渇いたのでお水ください」って言う。
グラスも紙コップも何もかも箱に入れた後やし、困ったな。
水道は出るけど・・・
まさか「蛇口から手で受けて直接飲んでちょーだい」と言うわけにもいかず
オットが作業員の人数分のミネラルウオーターを近所に買いに行った。

オットがしばらくその場を離れるやいなや
引っ越し業者の作業員のひとりがね、携帯電話を耳と肩に挟んで喋り出した。
英語じゃなかったから話の内容は分からんかったけど、様子からすると今すぐどうしても話さなければいけない内容ではなさそう。
しばらく続いた。多分15分以上・・ 
私はチラチラと不快丸出しの顔で彼を見つめたが、相変わらず携帯でどうでも良さそうな話をしながら、ダンボールをトラックに運んだり家具を動かしたりしてた。

「手は動かしているし、仕事ちゃんとしてるからええやろう。何か文句あるか?」とでも思っているのか。

オットがミネラルウオーターを買って戻って来た。
それに気づいて、彼はすぐに携帯電話を切った。

「私をなめとんのか、コラ〜」

全ての家財道具がトラックに収まって、引っ越し先の住所の確認など済んでさあ出発!の時に例の携帯電話の作業員が 「トイレ、いいですか?」

これはシャーない。
(今朝、トイレも最後の掃除終わってるのに・・と実は心の中では思ったが。)

ところが、トラック出た後に念のため家の中の最終のチェックをしたら、なんとトイレが派手に汚れてる。
これは明らかにあの携帯電話の君の仕業である。
だって、引っ越し業者の作業員が到着前にトイレ掃除してからトイレ使ったのは彼だけ。
どういう使い方したらこうなるの?ってな汚れ方。

「もう!!」

携帯電話のことやトイレのことをオットに話す間もなく、引っ越しの作業は予定時間内に無事終了。
オットは作業員が立ち去る際に、気前良く作業員の全員に心付けを渡してた。

それを見てまたまた私は
「もう!!」

その日の夕方に上記を話したところ、オット曰く「予定の時間内に何が壊れることもなく無事に引っ越しが済んだんだから、そんな小さなこと、ええやないか。」って。

「小さなこと? もう!!」