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2019年8月25日日曜日

聴雨

メルボルンの冬は曇りの日が多く、降雨量はさほどじゃないんだけど
小雨がパラパラ一日に何度も降ったり止んだり。
安心して洗濯物を外に干せる日が極めて少ない。

今年の冬は例年の冬に比べて天気が悪い日が多いように思う。
いや、毎年この季節同じことを言ってるかもしれんけど。

裏庭改善プロジェクトにまったく手をつけられないまま日にちが過ぎている。
「さあ、今日は庭仕事頑張るぞ!」と朝から腕まくりの日がなかなかない。

iTunes Storeで黒木華・樹木希林主演の「日日是好日」の映画を観た。
お茶席で激しい雨音を聞くシーンが私には印象的だった。
そのシーンで使われていた床の間の軸が「聴雨」

天気が悪いと気分を滅入らせずに、雨音に耳を傾けて雨を楽しみなさいっていう意味??

ネットでちょいと検索してみた。
「聴雨」と入れたら「聴雨寒更盡 開門落葉多」が出てきた。

唐時代の詩の出典らしい。
ふ〜ん。

寒さに震えながら雨の音を聴いて眠りについた。翌朝、門を開けるとあたり一面の落ち葉。昨夜聴いたのは雨音ではなくて落ち葉の音だったことに気づく。

まあ、元の詩の意味はこっちに置いといて・・

「日々是好日」も「聴雨」も禅語。
心に留めておきたい。


2019年8月24日土曜日

金継ぎ

日本のお盆の頃、メルボルンで金継ぎのワークショップに参加しました。

ワークショップの所要時間は3−4時間との案内を読んだ時、正直
「へ〜、そんな長い時間・・・?」と思ったんやけど
あっという間の4時間でした。
こんなに気持ちを集中させて何か一つのことに取り組んだのは久しぶり。

ちょうどこの頃、ちょいと気に病むことがあってずーっと頭と心にその悩みが渦巻いていた。

大袈裟だけど・・・
この金継ぎワークショップの4時間で完全に無になれた。
ホンマ。
あの日頭と心を空っぽにしたことは、とても良かったです。

本当はひびやら欠け、割れを漆と小麦粉などを混ぜてパテ状にして繕うそうです。
しかし、これはそれぞれの工程で漆を乾かさねばならず、完成まで数週間かかるとのこと。
なので、このワークショップでは化学品を使用して1日で繕いを終了させる新金継ぎを習いました。

かみ終えたチューインガムを口から出して手で伸ばしてひっつけたみたいな不細工なこの感じ。(涙)
他の参加者の作品はアートっぽい感じでお洒落な仕上がりやったなあ。
まあ、これも世界に一つしかない作品。自己満足としよう。



もう1年以上前に友人がブログに金継ぎのことを書いていました。
もろてん
これを読んだあと、何となく興味があったといえばあったのですが
今年5月の日本一時帰国の際に訪れた島根県松江市で金継ぎされた美しいお茶碗でお抹茶をいただいたことにより、小さな興味が大きな興味へと変わり
「私もやってみたいな〜」ドドンと気持ちが動いたのです。

その日初対面で4時間を共にした他の参加者3名との出会いにも感謝。
ワークショップが終わった後、最寄りの電車の駅まで四方山話に花を咲かせながら歩いた束の間も何と楽しく幸せな時間だったことか。

今回シドニーから指導者がメルボルンへ来てくれはったんです。
ワークショップ後に先生がこの日撮った写真を添付して
送ってくださったメールにこの素敵な表現がありました。

「金継ぎは人も繋ぐ」と。

http://yokokawada.com

追記
先生も一緒にワークショップに参加した女性も、挿絵よりもっと別嬪さん。

2019年8月17日土曜日

昼休みの校庭


牧場と農地以外に何もないと言っても過言ではない田舎町。
その田舎町にある小学校が以前から気になっていた。
我が家から以前住んでいた町への道中、車窓からこの小学校の側を通るたびに思ってたんよね。

「こんな田舎にいったい何人くらいの生徒と先生がいるんやろう?」

先日、たまたまお昼休みの時間帯にそこを通ったらナント!
結構な人数の子供達が校庭で遊んでてびっくり。
そして同時になぜかホッとした。

ここ、日中でも車があんまり通らないのかなあ?
盛大に子供達が私に手を振ってくれてね。
嬉しかった。

オーストラリア も少子化の問題は深刻。
2年ほど前の政府統計局の調査によると出生率が女性一人当たり1.74人。
日本は1.43人とのこと。

オーストラリア も年間の出生者数が死亡者数を下回っている。
出生率ね、やはり地理的には都市部は平均を下回って地方では平均を上まっている。
これも日本と似ています。

オットが生まれた1950年代後半はなんとオーストラリアの出生率が3.5人を超えていたというから驚き。
オットは8人兄弟姉妹の6番目です。




2019年8月14日水曜日

キャンベラ その4) カンガルー

すごいよ、キャンベラって。

キャンベラの中心地からさほど離れていない住宅街で、カンガルーがぴょんぴょん道路で跳ねてるねんから。
キャンベラに住むオットの友人宅にお邪魔した夜のこと。
この日、キャンベラ滞在の最後の日でした。

これはホンマにびっくりやった。

通常カンガルーは田舎の牧場とか、郊外のゴルフ場などで見るのは珍しいことではありません。
または車と接触して道路の脇で横たわったまま動かない気の毒なカンガルーも見るけど、決して都会ではないんよね。

キャンベラ、これまでにも何度かお邪魔してますが
今回は本当に思い出に残る旅となりました。

2019年8月13日火曜日

キャンベラ その3) 鳥用透明バックパック

キャンベラでオットが出展したイベントの最終日に。
透明バックパックに入っている色鮮やかなオウムに目が釘付けになった。
偽物かと思ったら、なんと生きてるやんか。

南アメリカの珍しいオウムやねんて。

派手なコスプレの人達よりも注目浴びてた、このバックパック背負った平服のお姉さん。
バックパックについても聞いてみた。
「オンラインで買いました。獣医さんに連れて行く時も便利だし、これで散歩にも行きます。」って

散歩???






2019年8月12日月曜日

キャンベラ その2) 外気温低下注意マーク

キャンベラで夜間走行中に突然雪のマークが点灯してびっくり。
こんなん、今まで見たことないで。

助手席で居眠りしていたオットを起こして、慌ててダッシュボードから取り扱い説明書を広げチェック!

外気温低下注意マークらしい。
注意ってどうしたらええんやろう??

まあええわ。
無事目的地に着いた。

あれから雪マークは見てない。

2019年8月9日金曜日

キャンベラ その1) 流れ星

久しぶりに流れ星を見た。
先週末、キャンベラへ車で行った時のこと。

漆黒の闇の中で車を停めて、運転を交代しようとした時にプラネタリウムのような美しい星空に明るい流れ星が次から次へと。

そんな沢山の願い事、すぐには出てこーへんわ!って感じやった。

メルボルンからキャンベラは約700キロあります。
途中、給油したり休憩したりで8時間から8時間半くらいかなあ。

車で遠出するたびに思うんだけど、普段の自分の生活範囲をオーストラリアだと思ってたらあかんな〜って。

2019年8月6日火曜日

銀行

引っ越してから初めて最寄りの銀行へ行ったら、平日の午前10時なのに閉まってる。
おかしいなあ〜
家出る前にこの支店の開店時間を調べてから来たのに。

玄関の自動ドアに貼られた小さな紙を読むと、なんと前日から店内改装のために2ヶ月休むとだけ書いてあった。
2ヶ月も?
どんな派手な改装するんやろう・・・

この日はどうしてもこの銀行の窓口で対応してもらいたい用事があった日。
困ったなあ。
自宅からここの次に近い支店はどこ?
張り紙をもう一度読んだけど、その案内はない。

ぼーっとドアの前に立っていたら、私とおんなじ状況の初老の紳士がやって来た。
開かない自動ドアの前に立って、私が数分前に読んだ小さな張り紙を読んだ。

そして激怒!

「前回来た時に、日にち指定されてね。今日来いって言われたから必要な書類用意して来たのに。」

私も家出る前に開店時間をネットで調べてから来たことをこの初老の紳士に話した。

昔に比べたら銀行のサービス、ちょっとはマシになったけど・・・から始まって
この初老の紳士、しばらくこの銀行への不満を色々と私にぶちまけた。

私はあんまり聞き上手じゃない。
でも、気がすむまでとにかく終わるまで聞いた。
というか、なんというか、そこを立ち去るわけにはいかない雰囲気に追い込まれたんよね。

最後にちょっと笑いながらこの初老の紳士が私に言いました。
「あんたがいてくれてよかった。一人やったらガラスのドア蹴って壊してたかもしれん。」

役に立ったんかなあ? 私。


2019年8月2日金曜日

駐車場にて

最近車を買い替えた。
でも、まだ無意識に以前乗っていた車を探してしまう。
それも自分の車の真ん前で!
とほほ・・