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2013年8月14日水曜日
お葬式
日本で告別式に参列するときは服装に決まりがあった。
今でもそうだと思う。
とにかく黒。洋装であれば女性はバッグも靴もスーツももちろん黒。
アクセサリーも真珠のみ。派手なお化粧や赤いお爪はご法度。
男性は黒のネクタイに黒のスーツ。
考えたり迷う必要がない。
だけど、私がこれまで参列したこちらでの告別式はそのスタイルも多様であれば
故人の家族および参列者の服装もさまざま。
故人がこの色好きだったから・・と鮮やかなピンクのミニ丈ワンピースに濃いサングラスの若いお嬢さん見た時はもう「うひゃ~! どうしよう~ どないやのん? 誰か注意したりー」と心で叫んでしもうた。
「告別式の後、ナイトクラブへ繰り出すんかいな?」 と意地悪く聞いてもみたかった。
裏庭からそのまま来ましたって感じの人も堂々と。
服装だけじゃないねん。
友人代表または家族代表のスピーチは故人との楽しいエピソードや笑い話が織り込まれていて
遠慮なく参列者の多くがゲラゲラ笑う告別式も数回経験した。
出棺のときに大音響のロックミュージックが流れてびっくりしたこともあったっけ。
告別式は必ずしも教会とは限らない。
故人がワイン好きだったから・・って告別式でワインを振舞われたこともあるっていう話も聞いた。
悲しくない告別式なんてどこにもない。
だけど、残された人があれこれ考えて、または故人の希望に沿うように、その人の人生を皆で祝福して天国へ見送ろうという皆の想いが感じられる。
故人に会ったこともないのに黒い服着て、葬儀に参列してお焼香するっていうのはこちらでは考えられない。
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