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2017年12月30日土曜日

瀕死のニワトリ

裏庭で飼っているニワトリが怪我して、治療費が650オーストラリアドル(日本円にすると5万5千円くらいかなあ?)やったらしい。
クリスマス直後の義姉のお誕生会で聞いた話。

(田舎の中華料理のレストランでは、卓上にお箸はない。←どっちでもいい情報)

こちらオーストラリアではクリスマスデーの12月25日とその翌日26日は祝日。
この悲劇は今年のクリスマス連休中に発生したらしい。
祝日の救急外来での治療やったから、余計に治療費が高かったんよね。
クリスマスランチに招かれた若い夫婦が連れて行った犬が、ちょっと目を離したスキにホスト宅裏庭で放し飼いにされているニワトリの一羽に噛みついた。

傷口がパックリと大きくあいて、出血もひどかったとのこと。
瀕死のニワトリ抱えて、慌てて動物病院の救急外来に運んだって。
なんとか一命をとりとめたらしい。

それにしても、650ドルあったらどれだけの卵買えるんやろう?
っていうか・・
このにわとりは、これから何個の卵産んだら今回命を救ってもらった恩返しができるんやろう?

いっそのこと、ニワトリ絞めて皆で美味しく食べたほうが良かったんちゃうやろうか?
しかし、ニワトリの飼い主は断固としてそれを拒否したとのこと。

犬の飼い主の若夫婦が治療費を一旦払ったらしいが、ニワトリの飼い主は「いや、これは我が家の庭で起こったことやから、こちらが払います。」となり、
「いや、犬の犯した過ちは飼い主の私達の責任やから、やっぱり私達が・・・」と、
延々この繰り返し。
まだ結論が出てないって。

まるで大阪の喫茶店などでよく見かける、おばちゃん達の支払い時のやりとりのよう。
「私が払うって」
「いや、あかん、うちが!」
「やらしいな、あんたら財布しもうてっ」
「あんた、こないだ払ってくれたから、今日は私や」
「いや、ええって。うちが払うっっていうてるやん」
茫然とするお店のレジのお姉さん・・・・・・ 
この光景が私の目に浮かんだ。

ニワトリの治療費、たとえ折半しても結構な金額である。

追記
オットの一族郎党はとにかく人数が多い。
毎年クリスマス前後と復活祭前後の連休時、飽きもせず数日にわたって似たような顔ぶれが違う場所に集まって暴飲暴食+毎回同じような話をする。
しかし、このニワトリの話は初めて聞く話であり、かつ私にとっては衝撃的であった。

2017年12月26日火曜日

手紙

手紙を手で書くことがいつからこんなに億劫になったのか。

英語圏に長く生活しているわりには英語もさほど上達してない。

「日本語がどうも書けなくなって・・」いう言い訳はまったく通用しないことはよくわかっている。

小学生の頃、従妹の仕事仲間の男性と手紙のやり取りをしていた。

私の稚拙な手紙に彼は毎回丁寧な返事をくれた。ブルーの万年筆で縦書きに書かれた綺麗な文字。封筒は白の縦型。よく覚えている。

この男性と従妹は当時20代の半ばだったと思う。二人は恋人同士もなければ婚約者という関係でもなく、実際この二人はその後まったく別の人と結婚している。彼は子供好きだったのか、寂しかったのか、暇を持て余していたのか…いや、もしかしたらやはり従妹に仕事の同僚以上の気持ちがあったのかもしれない。

妹と一緒に梨狩りに連れて行ってもらったり、ドライブに行ったり。従妹と一緒だった時もあるが、私と妹だけの時もあった。

今から思えば不思議である。

地方出身でひとり住まいの彼は、私達が住んでいた狭い社宅にも週末よく遊びに来てくれた。小学生の女の子二人、今なら親として警戒したかもしれない。しかし、私の両親はこの男性におおいに好意を持っており、心から信頼していたのだろう。

彼が結婚してからも奥さんと一緒に我が家を訪ねてくれた。私は彼の奥さんのことも大好きだった。

よい時代。

その男性におよそ半世紀ぶりに先日手紙を出した。従妹が最近その男性と久しぶりに再会する機会があり(素晴らしい!)、私に彼の住所を教えてくれた。

メールアドレスではなくて。

書きたいことが沢山ある。まずパソコンで下書きをしてから便せんに清書をするつもりでいた。しかし何度試みても、便せんへの清書はえらく時間がかかる。そして情けない乱筆。いや、乱筆どころのレベルではなく、もう泣きたくなった。

結局はパソコンに打ち込んだ下書きをそのままクリスマスっぽいイラストが入ったレター用紙に印刷して、署名のみ直筆で書いて封筒に入れて投函。住所と宛名は辛うじて手で書いたけど。

自分のことばかり書き連ねた、しかも活字の怠惰な手紙を送っておきながら、私は彼からの返信を期待している。小学生の頃に心躍らせながら彼の手紙を楽しみにしていたあの頃のように。


2017年12月25日月曜日

クリスマスおめでとう!!


これ、オット作のクリスマスカード2017版。

クリスマスは嫌い・・・とか言いながら、毎年クリスマスランチは義姉宅で
「ごっつぁん族」の私。
超甘やかされてます。

まあ、なにはともあれ、なんか知らんけど、クリスマスおめでとう!!




2017年12月22日金曜日

ペットのあひる

実家の近所であひるをペットに飼ってはる家がある。
このあひる、栄養満点なのか、もともとそういう種類なのか、えらくでっかい。

ペットにあひるって日本ではポピュラーなんかなぁ?

2017年12月17日日曜日

割引きのシール


実家の近所のスーパーにて。
生鮮食料品売り場のレジ後ろのカウンターで、夕方に見ず知らずの中年男性に話しかけられた。
気さくで感じの良い、仕事帰りのビジネスマンやった。

「ひとり暮らしでっか?」 そのおっちゃんは綺麗なナニワ口調で私に言った。

私 「はあ? あっ はい・・・ いいえ・・ あの・・・」

そのおっちゃんは今年初めから単身赴任中で、家は奈良。聞きもしないのに自己紹介してくれた。

「私、遠方に住んでるんですけど、実家の片づけのためにちょっと今こちらに帰省してるんです。」
とこれまた聞かれもしないのに、初対面のこのおっちゃんに説明している自分がなんだか滑稽。

「ああ、大変やね。 わかりますよー。うちも去年実家の片づけやりましたから」などと見知らぬこのおっちゃんは私を労ってくれた。

手短かに不用品引き取り業者の選び方などもアドバイスしてくれはりました。

先月の日本一時帰国中、実家の片づけに追われた。
夕方にスーパーでおひとり様用のおかずを買って、隣町に嫁いでる妹が事前に冷蔵庫に入れてくれていた缶ビールで晩酌して夕食・・という日がしばらく続いていた。
父が介護サービス付き高齢者住居に引っ越す前、ネットで大量購入して死蔵品と化した「さとうのご飯」をチンして。

以前は、帰省のたびに父の手料理でふたりで晩酌してたのになあ・・・

近所のこのスーパーでは午後6時半になると、3割引きから5割引きのシールが貼られて超お買い得の品が沢山ある。
聞いてはいたけど、ほんま高齢者含めて独り暮らし用の食材や出来合いの食品が充実してることを今回は実感した。

私のバスケットの中に3割引きと半額シールが貼られたおひとり様用出来合いパックが複数入っていたのを見て、このおっちゃんは私に声をかけてくれたのだと思う。
多分そう。
そのおっちゃんのバスケットの中にも、割引きシールのパックがいくつかあった。 
そして缶ビールも。

「ここね、お刺身とお寿司は特にお値打ちやで。」とおっちゃんは言った。

おっちゃんは舶来っぽい上等なビジネスバッグを横に置いたまま、手際よくバスケットの中のお買い上げ品をエコバックに詰めた。
このスーパーの常連なんやろう。
ビジネスバッグの中にエコバッグ入れて通勤してはるんやね。
どう表現していいのかわからんけど、単身赴任の悲哀よりもむしろひとりの生活を楽しもうとしている様子が何となく感じられる。

おっちゃんの手元ふと見たら、カフスボタンが目に留まった。
これで上着の内ポケットから黒の長財布と名入りの万年筆なんか出てきたら、もう私のタイプ。
なーんて、これは後で思ったこと。

「さあ、帰ろかぁー」とため息まじりにおっちゃんは自分に言い、ビジネスバッグとエコバックを持ち上げた。
「ほな」と私に短く声をかけてくれたので 「お疲れ様でした」と返す。

この日の夕方、ちょっと元気出た。

2017年12月14日木曜日

マザー・テレサ

母が他界した後、長年ひとり暮らしをしてきた父。
先月、介護サービス付き高齢者住宅に入居した。

今回の一時帰国の”やることリスト”の最重要項目は 「ザ・ 実家の片づけ」である。
1週間後にオットが日本に到着する。それまでに何とかだいたいのメドをつけたかった。

まず不用品と有用品の選別に数日かかった。
不用品回収業者の3社から見積もりを取り、同時に地域の可燃物と不燃物回収日には自力で
ゴミ出して・・

ああ、しんど。

父は定年後、陶芸や書道などの習い事に情熱を注いだ。それらの作品と道具が山のようにある。

それから、父は料理好き。
「これ、本当に独り暮らしの男性の台所?」と疑うほどに食器含めて台所用品が多い。

マンションの管理組合やら町内会の役員、そして近所の神社の氏子代表などなど・・
地域活動に長い間参加させていただき、地域の皆さんに支えられた幸せな父。 それはええ。
しかし、当時の雑多な地域活動の書類がこれまた山積みになったまま。

靴箱の中には「あんたはイメルダ夫人か?」と思われるほどの靴がずらりと並んでる。
タンスの引き出しには新品の衣類がぎっしり。

中途半端にパソコンとインターネットが操れる父は、ネットショッピングが大好き。
ここ数年は買い物に外出することが億劫になり、好きだった料理にも興味が失せたのだろう。
ネットでの買い物にかなり依存していたことは知っていた。
しかし、在庫管理に問題ありあり。
大量に死蔵品と化したものが次々と出てきて茫然とした。

昭和4年生まれの父は、神戸の下町で生まれ育った。
戦中戦後の物資が不足した大変な時代を生き抜いてきた。
私達が子供の頃、食べ物はもちろんのこと、生活全般の贅沢と無駄遣いに超厳しかった父。

なのに!

と腹を立ててみたり、母が死んでからよくひとりで長年頑張ったなあ・・・とも思ってみたり。

よーし、父を反面教師として私は絶対に父のようになるまいと強く心に誓う。

死後に残したものは2枚の質素な木綿のサリーと着古しのカーディガン、そして常に持ち歩いた布袋のみだったというマザー・テレサを目標に。

2017年12月10日日曜日

軽自動車

私は軽自動車が好き。
低燃費、高性能で高品質。
日本でレンタカー借りる際はいつも軽自動車を指定する。
高速道路の料金も割安だから、私達の身の丈にぴったりや。

オーストラリアには軽自動車がない。

今回、日本で妹の軽自動車に運転者含めて4人で乗るという経験をした。
父が最近入居した介護サービス付き住居に半日の外出届を出して、近所で父と一緒にお昼ご飯を食べた日に。

軽自動車に4人はさすがにきゅーきゅー! 
えらいことになった。

父の歩行車(父はこれをマイカーと呼んでいる)が妹の軽自動車のトランクに入らず、私が膝の上に ”父のマイカー” 抱えての苦しいドライブ。

オットが座席をぎゅーっと前に移動させてくれたので、オットの膝は必然的に折れてる。
そう、体育座りのような感じ。

近距離のドライブでホンマ良かった。

後で考えたら、妹の後ろに父のマイカー抱えての私、助手席のオットの後ろに小柄な父が座ればよかった。 
もう遅いけど・・
次回はそうしよう。

あと何回、こうやって父と一緒に外出できるかな?と考えるとちーと寂しい。

2017年12月4日月曜日

居酒屋にて

しばらく日本に一時帰国してました。
実家の近くの居酒屋で、常連客らしい初対面の女性から過分な頂きものをした。

居酒屋の大将経由で、あの気前の良すぎる女性にお礼状書いたところ。

たまたま隣り合わせに座ったその彼女は、日本舞踊と生け花を教えているとのこと。
えらく愛想のいい人で色々と話が弾むうちに・・・

「ちょっと待って。私ね、近くに住んでるの。二人にあげたいモンあるから」と言って、お店から姿を消した。

しばらーく経って店に戻ってきた彼女は、すんごい量の振り分け荷物!
「いや、初対面の人からこんなお宝の山をもらってええのん?」
明治時代の豪華絢爛な帯をほどいて彼女が作ったテーブルセンターやら、ナンやら色々。

こんな気前のええ人、でも、どうしよう・・・
酔いが醒めたら、後悔するんとちゃうやろうか? いや、さほど酔うほどまだ飲んでないみたいやけど。

大将は「もろとき、もろとき! まだまだ持ってるねんから」って言うてるしなぁ。

なんだかんだで最後お勘定の際、オットはその気前の良すぎる初対面の女性の分もそっと一緒に払ってくれてた。
しかし、そんなことくらいで私達の超恐縮の気持ちを埋め合わせることはできない。

母が他界した後、独り暮らしの父がよく来ていたこのお店。
大将は父をよく覚えてくれてはりました。

先月、父が介護サービス付き住居に入居したことを大将に報告した。
もう父がこのお店にお邪魔することはないやろう。

でも、次回の一時帰国の時も私はこのお店にまた来させていただこうと思ってます。

2017年11月14日火曜日

無料




「無料の似顔絵を描く」というお仕事を農業祭の主催者からいただき、泊りがけで田舎へ行った。

無料の時はたいてい長蛇の列ができる。

この日もそうだった。
それはええ。

しかし、目の部分がわずかにあいているだけのベール(ニカブと言います)をまとったイスラム教の女性が濃いサングラスかけてオットの前に座った時はびっくりした。

このいでたちのままで似顔絵描いてほしいとおっしゃる。
いくら無料でもねェ・・・

2017年11月6日月曜日

象の耳

どちらかと言えば「オタク」っぽくて、「ボク、人見知りなんです・・・」なーんて言いそうな冴えん感じのアジア系青年が、近くに座っている若い女性二人にいきなり話しかけているのを見た。

シドニーの空港に着いてから宿泊先へ向かう電車の中でのこと。

正装した美しいインド人女性二人が近くに座るまでは、一心不乱にイヤホン耳につけて携帯電話でゲームしてたこの青年・・・

美しい民族衣装ときらきら光るアクセサリー、そして通常のビンディーよりももっと派手な額のペイントなどなど礼儀正しい口調で褒めた。

"You look very gorgeous" 何度も繰り返してたなあ。

ナンパしようとしてるとか、そういうんじゃなくてね。
ただ誠実に率直にアジア系の若い青年が美しく着飾った民族衣装の女性を褒めてた。

すごく爽やかで好感が持てた。

インドの民族衣装を詳しく知らない私にも、正装であることはすぐにわかる。

「何のお祝いですか? インドのどちらの出身ですか? オーストラリアで生まれたんですか? へ~!」
この青年は興味深くいくつかの質問をしてた。
インド人の着飾った若い女性二人はすごく嬉しそうで、会話が弾んでたなあ。

後ろに座ってた私の耳は、もちろん象の耳!


2017年11月3日金曜日

喫茶店にて


ある週末の朝、近所の喫茶店で老夫婦に話しかけられた。
おばあちゃんが私に
「喫茶店でひとりで新聞読んでる人、久しぶりに見たわ・・・」

私「はぁ?」

おじいちゃん曰く
「レストランでも喫茶店でも、バスや電車も歯医者の待合室でも、老若男女問わずとにかく皆が携帯電話とにらめっこしとるから。」

うーん・・・

2017年10月26日木曜日

所変われば品変わる

先週末、ニュージ―ランドのオークランドにて。
投宿先の近くにおいしいベーカリーを見つけて、朝食をそこで食べた時のこと。

ハム&チーズクロワッサンがぺちゃんこ!
はんぺんみたいにマッ平らのそれがお皿にのって出てきた。
ひょえ~

ショーケースの中には確かにふんわりしたクロワッサンが入ってるのに。

「温めましょうか?」と店員さんが言ってくれたので
「はい お願いします」と言ったのは私。

いや、こんな風に温められるとは想像もせんかったわ。
オーブンでかりっとそのまま温めてもらえるのだとばかり思ってたが、違っていた。

サンドイッチメーカーか何かでぎゅーっと挟んで焼いたと思う、きっと。

所変われば品変わる?

でもね、この店員さんは素晴らしかった。
2日前にもここに来て、私がカプチーノ頼んでお砂糖ひとつ入れたことをちゃんと覚えてくれてはりました。

ぺちゃんこクロワッサンのことなど、もうどうでもええわ!と思えるくらい嬉しかった。

いや、待てよ・・ 
私の所作に何か問題あった? だから覚えてくれていたのか?

天候不順


一日に四季がある・・・なんて言われるメルボルン。
相変わらず天候不順なこの春。

それにしてもこれはどうよ!

2017年10月14日土曜日

カラー希望

先日、シドニーで開催されたポップカルチャーのエキスポにオットが出展者として参加。

似顔絵描いてください・・と私たちのブースにやってきた仲良し父娘。
二人のお洋服は白と黒、お嬢ちゃんは髪に白のおリボン。

なのに「カラーでお願いします」との希望。

ええ? カラー?

オットの困った顔見て横でちょっと笑ってしもうた。

イベント会場ではスケッチタイプ白黒の似顔絵しか描かないが、まあ一応この日クレヨンもテーブルに出してたことは出してたんだわ。

来週はニュージーランドのオークランド、来月はブリスベンにもお邪魔するで~


2017年10月11日水曜日

違うドア

先日、メルボルンからシドニーへ向かう飛行機の席が最前列だった。
気の毒な人を目の当たりにした。
トイレのドアと間違えて操縦室のドアの取っ手を力いっぱい引いてる人。

見て見ぬふりした。
けど、これは決して他人事ではない。

2017年10月3日火曜日

羊毛刈りの看板

天気の良い週末、田舎道でオットが突然Uターンして牧場の入口に車を停めた。
牧場入口の看板に見たことある絵が・・・

それは数年前に夫が描いた絵。

「ああ、そういえばこの仕事をくれたお客さん、生業は羊毛刈りって言うてたな。」とオットがぼそり。

羊の毛刈りのみならず、アルパカもヤギもラマの毛も刈ります---と看板に書かれてた。
これだけは今後もまず機械化できない作業やろう。

オットはこの看板をただ黙って(でもちょっと嬉しそうに)しばらく眺めてた。


2017年9月23日土曜日

名刺



私の似顔絵入りの名刺を受け取った若者、私の顔と名刺を交互に遠慮なくじろじろ見て、躊躇せず真顔でこう言った。
「これ、あなた? まじですか? 無理ありますよね。だいたいこれ、若すぎるじゃないですか。」

あんた、正直すぎて清々しいわ。

私「で・・・・・ですよね・・・・」とへらへら笑うしかない。
彼は笑ってない。
隣にいた私の友人が私の顔色伺いながらもちょっと笑ってる。

私が以前の勤め先を辞めた直後、「名刺がないなんて初めてやわ」とポロっと言った。
主婦に名刺は不要だけど、オットが私の似顔絵入りの名刺を作ってくれて私は結構気に入ってた。

久しぶりに会った友人と連絡先を交換したり、自己紹介した時に相手が私の名前の発音に困った場合など名刺があると便利。

これまでこの名刺を渡すたびに 「わ、そっくり!」とか「かわいい!」とかニコニコ顔で褒めてくれた人々の言葉は、全部お世辞だったのか。
皆の優しい言葉を鵜吞みにしていた私は相当メデタイ。




2017年9月16日土曜日

Lost






「亡くしたと」いう意味でLost と言ったんよね
ご主人は「長生きしたね」って言うてくれはりました。

でも、この奥さんは「猫がいなくなった」と勘違いしたみたい。

2017年9月8日金曜日

Uber デビュー




日本のカーシェアリングのことも実はよく知らないのですが、それとUberが私の頭の中で少しごっちゃになってたんやと思います。
そういえば、少し前にテレビのニュースでタクシーの運転手さんたちがUberに抗議している様子が伝えられてたなあ。
あの時、なんのことかよくわからなかったけど、今やっとわかりました。

2017年8月31日木曜日

胴上げについて


以下の投稿を見て、胴上げってしばらく見てないな・・とふと考えた。

新婚旅行に旅立つカップルを見送る新幹線のプラットフォームで、新郎が胴上げされてるっていう光景を小学生の頃に何度か見たことを思い出す。
礼装の白いネクタイがだらしなく緩んだ、お酒に酔って赤ら顔の新郎の友達や親戚の男衆に胴上げされる新郎。
そしてそれを少し離れて恥ずかしそうに見ているちっちゃなブーケ持った初々しい新婦。

昭和も昭和、40年代の私の記憶である。

今はどうなんやろう? 

そんなこと新幹線のプラットフォームではもうやってないのかな?

オーストラリアではスポーツ含めて勝利を讃えたり、祝福または喜びを分かち合うシーンで胴上げはあまり一般的ではないように思う。
私はオーストラリアでまだ一度も見たことがない。

盛り場でお酒に酔った人たちが誰かを胴上げしているっていう風景も見たことがないなあ。

そもそも胴上げって英語でどういうの? 調べるのが面倒だったので側にいた夫に尋ねた。

夫 ”Tossing someone into the air....?”
私「いや、そういうんじゃなくて。もっと短い言葉ないの?」

ないって言うんです。

私「じゃあ、誰かを胴上げしたり、自分が胴上げされたことある?」って夫に聞いたところ
これまた、ないんだそうです。

物事の決着や成就を祝って皆で手を打つ「手締め」が私は好き。
地方によってリズムや回数、かけ声が違って興味深い。
考えてみれば、日本には大勢で喜びを表す方法が多種ある。
そしてそれぞれに魅力があって個性的でもある。

2017年8月29日火曜日

まっすぐお願いします

レンタカーがラウンドアバウトに”ガコっ”鈍い音たてて乗り上げた。あの時お客さんがえらい私に怒ってたなあ。 「あなたがまっすぐって言ったじゃないですか!」って。

2017年8月22日火曜日

趣味は手品

この頃、色々あったなぁ・・・

2017年8月17日木曜日

伸びたカエル

私が通うスポーツジムのグループクラスのひとつにBody Blitz (ボディーブリッツ)
というクラスが毎週金曜日の午前にある。
Blitz(ブリッツ)とは電撃攻撃する、~を急襲する、~をぶち壊すなどの意味。
要するに激しいエアロビクス。

参加者の多くは10代後半から20代前半のきらきらぴちぴちの若い女性。
後方やや左に、私を含め顔なじみの熟年層5-6人がやや遠慮がちに陣取っている。 

先週、熟年層グループのひとりがこの激しいエアロビクス中に派手に転倒した。
障子かふすまか、または壁か塀が突風でバーンと吹き飛ばされた感じの強烈な倒れ方やった。
誰かと衝突したんじゃなくて、足がもつれたらしい。

この時、若いお嬢さん方とインストラクターの優しい対応に私は少し感動。

インストラクターは音楽そのままにしてステージから飛び降り、転倒したまま伸びたカエルのように動けない彼女に駈け寄った。
インストラクターはしゃがみこんで、伸びたカエルのおでこに何度もキス。
「大変、大変! 痛いね。かわいそう、かわいそう、大丈夫?」と繰り返した。
伸びたカエルとインストラクターは母娘ほど年齢に差がある。
しかしこの時、互いの役割は母娘が完全に逆。

他の若いお嬢さん方も倒れた伸びたカエルの手を握ったり、足さすったりしながら「すぐに起きなくてもいいよ。ゆっくりね・・・」などと声をかけて、お水飲ませてあげたり。

しばらくして、伸びたカエルは脇の下から支えられて何とか起き上がり退場。
若いお嬢さん方が階下の受付まで付き添った。

私を含め顔なじみの熟年層はショックでただ茫然と立ち尽くすのみ。

「ああ、無理したらアカンねんな。気つけんといかんな。」と自分に言い聞かせる私。
とても他人事とは思えんかった。

それでも、きらきらぴちぴちの若いお嬢さん方と元気いっぱいのインストラクターが発するまぶしく輝く光みたいなものが好きで、今週もまたこのクラスの後方ややまた左に顔なじみの熟年組のひとりとして陣取る私。

滴り落ちるほどの汗をかくのも爽快で好き。

以前よりもこのインストラクターとクラスの雰囲気がもっと好きになった。

2017年8月15日火曜日

ペンギン

前回に続き昔の仕事の回想編第2話です。

日本人ビジネスマンのお世話も大変だったなあ、今振り返ると.....
でも、この頃が一番仕事が楽しかったと思う。



2017年8月8日火曜日

うし~!

先日ちょっと田舎へドライブする機会があり、昔のことを思い出して懐かしかったです。

うっとり陶酔

最初の3小節弾いただけでうっとり陶酔。

なかなか前へ進めず、ずーっと繰り返し最初の3小節弾いてうっとりしている。
この素敵な曲、いつになったら最後まで弾けるようになるんやろう・・・

オットはほとんど終日家で仕事している。
そして突然の客人の出入りも激しい。
お茶、出したり引いたり、出したり引いたり。

夕食の支度にとりかかる前に、束の間へッドフォンつけてピアノを弾く。
自宅でふたりでいても、ひとりになれる大切な時間。

オットが外出する時は、もちろんヘッドフォンはずして弾く。
これがまた楽しく、あっという間に時間が過ぎる。

オットが帰宅した瞬間、「おかえりなさい~」に力がこもらない。

目の前の雑事に日々追われて、特に終わりの見えない家事が非生産的に感じる時もある。
それでも「まあ、ええか!」と思えるのは、限られた時間しか練習に割けないながらもこのピアノのおかげやなあ。

美しい曲、これからずーっと弾き続けたいと思えるような曲を課題に選んで辛抱強くご指導くださる先生に大感謝。

2017年8月7日月曜日

iPadでゲーム


iPadは居間に置かないようにしている。ゲームを始めるとキリがない。


2017年7月29日土曜日

ぬか漬け

今でもずーっと日本に住んでいたら、多分興味を持たなかっただろうと思うものがいくつかある。

生け花、着物を着ること、日本舞踊など・・・
そしてぬか漬け。

我が家を訪ねてくれた知り合いが、手土産に熟成発酵したぬか床をくれたことがきっかけ。
捨て漬け野菜を繰り返し入れて、時間をかけて丁寧に育てられたぬか床。

初心者の私にはまだまだぬか床の管理が難しいけど、頑張って続けます。

2017年7月24日月曜日

切手収集



我が家に届く郵便物の3割は、切手に消印が押されていない。
これってどうなんやろう?

リサイクルしてます、消印のない切手。
こういう小さな節約が好き。

2017年7月17日月曜日

サイドミラーの傷

良い人に会った。
いや、実際には会わへんかったけど。

用事済ませて駐車場に戻ったら、私の車にちっちゃな手書きのメモが貼られてた。

「うっかりサイドミラーに傷をつけてしまいました。私の携帯電話のこの番号に連絡してください」

傷は本当に浅くて小さい。
帰宅後、オットがコンパウンドワックスで拭いたらあっさりその傷は消えた。

電話でその旨報告して、誠実な行動に感謝を伝えた。

こういう場合、その場を黙って立ち去る人が多いと思う。
ましてやこんな小さな傷ならね。

嬉しかった。

2017年7月15日土曜日

女性のみ



スポーツジムのトレーニングエリアに女性のみの部屋があります。
その女性のみの部屋に、堂々とある中年男性が延々と若いかわい子ちゃんと話してた。
見るに見かねたあるマダムが注意した。
「ここ女性のみのお部屋ですよ。」

しかし、その中年男性はこのスポーツジムの経営者だった。

あれ~

男ってやつは・・・ まったくもう!

2017年7月2日日曜日

同伴出勤

近所の工事現場で7人の作業員さん+9匹の犬を見た。

オーストラリアでは配管工事業者や大工さんたち、愛犬と一緒に仕事場で終日過ごす人が多い。
そう、愛犬を車に乗せて通勤。

同伴出勤→これは意味違う?

オーストラリアに来て間もない頃、これ見たときはえっらいびっくりしたっけ・・・

座敷犬(こんな言い方、古いかなあ?)ではなく、多くは大型犬。

2017年6月29日木曜日

汽車ポッポ

私たちがニュージーランドのウエリントンに滞在したのは、ほんの1週間弱。
ニュージーランドの人々の小さなユーモアを公共のサインから感じた。

例えば・・・
私たちの滞在中、在来線の列車の一部区間がバス代行輸送だったらしい。
バスの車体横に「チューチュー トレイン」 (汽車ポッポ)と電光表示されているバスを街中で何度も見かけた。

「お急ぎの所、ご不便おかけして申し訳ありません」っていう姿勢はどこにもない。

これはオーストラリアも同じやけど。

利用者、ちょっとぐらい普段より不便やからって怒る人おらんのやろう。

ダイヤの乱れに激怒して、駅のプラットフォームや改札口で
駅員さんに怒鳴り散らしてる日本のおっちゃん達。

日本の駅員さん、謝り過ぎるからよくないのかもよ。

2017年6月23日金曜日

午前3時の避難

日本からメルボルンに戻ってすぐに、極寒ニュージーランドのウエリントンを訪れた。
投宿先2泊目のこと。
午前3時に火災避難命令!!

耳をつんざくばかりの音量でサイレンが鳴る中、21階から非常階段で地上階へ。
すでに消防車が数台来てた。

高層階のお部屋で眺めがええわ~って有頂天だった自分がつくづく馬鹿に思える。

こんな時にオットは手にみかんひとつ握りしめて避難。
「なんでみかん?」って聞いたら「喉乾いてたから」というのが答えやった。

私たち含めて「着の身着のまま派」と、チェックアウトしてこれから空港?ってな感じの「準備万端派」。
避難した宿泊客のいでたちは真っ二つに分かれてた。

風の強い屋外の避難場所で、することないのでオットが手にしてたみかんを二人で分けて食べた。
余計寒い!
待つこと1時間弱・・・
火災警報器の誤作動とわかって部屋へ戻ることを許された。
もちろんエレベーターで。

もう眠れない。

2017年6月19日月曜日

ドクターコール


離陸後、水平飛行に入ってシートベルト着用のサインが消えてあまり時が経たない頃
「お医者様、いらっしゃいませんか?」
何度か同じアナウンスがあった。

初めて機上で聞くドクターコール。

私たちからやや近い座席に、急病の女性がダラリと座る姿が見える。

客室乗務員が酸素吸入の器具を抱えて通路を走る・・・・
意識障害、または意識がないんかなあ?
だからドクターコールなんやろうか?

この急病の女性、お連れの人は誰もいないみたい。
そしてどうやら機内にお医者様、いない様子。

ああ、搭乗地に引き返すしかないんかなあ・・・などとぼんやり思っていたら
若いアジア系の青年二人が急病の女性の席に来て、脈拍図りながら客室乗務員としばらく話す姿が見えた。

看護学生らしい。

清々しかった。

本当にこの日乗客の中にお医者様がひとりも乗り合わせていなかったのか、いたのか、それはわからない。
看護学生だというこの若い青年二人に私は大きな拍手を送りたかった。

テキパキと周囲の乗客に協力を求めながら、冷静に急病人のケアにあたる客室乗務員たちにも頼もしさを感じた。

結局、この女性の急病は大事に至らなかった様子。
予定通りに目的地に到着できて、やれやれ。

2017年6月15日木曜日

負のオーラ

那覇で車酔いした。ほんの10分ほどの間に・・・

空港からレンタカー業者事務所への送迎車の中でのこと。
移動の時間を使って、車内で書類の記入を命じられた。

送迎車に同乗したレンタカー業者の従業員は、手元のマニュアルを抑揚のない声でそのまんま読んでるだけ。
超不機嫌!

客の反応など一切気にせず蝋人形のような表情で、淡々とレンタカー返却時の説明をするその従業員。

彼女の圧倒的かつ強烈な ”負のオーラ” が車内に充満していた。

いや、自分も気を付けんといかん。
いつも機嫌の良い自分でいられるようにせんとあかんね。

人の振り見て我が振り直せ!やな。

2017年6月14日水曜日

白い汗

日本の滝100選に数えられている、西表島の美しいマリユドウとカンピレーの滝を見た。
浦内川下流でまず遊覧船で川をさかのぼり、船着き場からさらに上流へトレッキングを満喫。

その日、ひとり旅の若いお嬢さんとすれ違った。

ドレッシーなお洋服&フルメイク&長靴。
お顔は白い汗だらだらで、ヘロヘロになりながら歩いてはりました。
すごく感じの良いお嬢さんだっただけに、余計気の毒に思えた。

足元はぬかるみ、岩と木の根が多いかなりハードなジャングルトレッキング!
私たちはかなりの装備で挑みましたが、それでも予想を上回るしんどいコースやった。

下流で出発前に誰か彼女に言うてあげる人おらんかったんやろうか・・・
「その服装では無理ですよ」って。

2017年6月13日火曜日

「外国の方が運転しています」


今回、レンタカーに貼られているこのステッカーを八重山諸島と沖縄本島で頻繁に見かけた。
「外国の方が運転しています」

レンタカーを借りる外国人が急増する昨今、日本の交通ルールに不慣れな外国人ドライバーの周知が目的とのこと。
日本人ドライバーに配慮を促し、事故防止や抑制につなげたい・・・
うん、うん。

西表島で私たちが借りたレンタカー業者の名前は ”やまねこレンタカー”。

注意事項としてまず、島内は時速40キロ制限、集落通過する際は30キロ走行。
道路を横断する小動物(とくにイリオモテヤマネコ)の保護のためにも、必ず守ってくださいと強く念を押された。

「業者の名前も名前やし、島全体で動物保護に力入れてはるんやなあ」と当たり前のことに
この時おおいに納得。

ほとんど車が通らないこの島でずーっと40キロ走行。
慣れるまで少し時間がかかった。
人通りがない小さな集落で30キロ走行厳守は苦痛。
でも、言われた通りに制限速度は滞在中きっちり守った私たち。

「外国の方が運転しています」やから余計にね。

でも・・・
制限速度を守っているのは私たちだけ。

すべて一本道でナビ不要の、静かで美しい島。
皆、びゅんびゅん私たちを追い越して行く。

夕方、”やまねこパトロール” の看板つけた軽トラックまでもが私たちを猛スピードで追い抜いて行くではないか!

どういうこと?

2017年6月12日月曜日

石垣島フェリーターミナル

石垣島から西表島へ移動する日、フェリーターミナルのみやげもの屋にて。
裏口ドアのサインに目が釘付けになった。

ねずみが入るのでドアを閉じてください・・

Wow!


2017年6月1日木曜日

グッバイ マイ 寿司

日本の回転寿司の全般的レベル向上といったらもう、驚くばかり。 

「いつの話やねん、それ」とつっこまれること覚悟で、昔の話を書きます。
回転しているお寿司に手伸ばして、にぎり寿司一貫だけ取った人がいてびっくりしたことがあった。

隣に座っていた私は慌てて「いや、お皿ごと取るんです」って言うたけど時すでに遅し。
一貫だけ残ったその間抜けなお皿をベルトコンベヤーがただ淡々と遠くへ運んで行った。

本人あくまでもご陽気に ”グッバイ マイ 寿司!” と肩をすくめながら大声でそう言った。
そしてゲラゲラ笑った。

そう、これはその昔に私と一緒に回転寿司に行ったオーストラリア人の話です。

東京での学会に出席するオーストラリアの医療従事者の道先案内人として、メルボルンから日本へ同行した時のこと。
皆の希望により、ホテルから徒歩圏の回転寿司に繰り出したその夜の出来事やった。

お店の人を唖然とさせたっけ。
他のお客さんも苦笑してたな。

今ではどこの回転寿司のお店でもお皿に透明の蓋というか、カバーがついているから
こんな珍事は絶対ないと思うけど。

もう長い間思い出すこともなかったこの日のことを、今回久しぶりに懐かしく思い出し笑い。

2017年5月31日水曜日

「これ、テスターです。」

皆さん、お変わりありませんか?

昨日、日本からメルボルンに戻りました。
日本滞在中のことを数回に分けて書きますね。

関西空港に到着してすぐに化粧水を忘れたことに気がついて、慌てて空港の薬局で買い求めた。
レジで支払おうとしたら、薬剤師のバッジした人がちょっと困った顔をしはった。

「これ、テスターです」って小さな声で・・・・。
素早く棚から商品を持ってきてくれてね。

私に恥ずかしい思いをさせないようにとの薬剤師さんのさり気ない所作がホンマに嬉しかった。

”テスター” のステッカーが小さすぎて見えんかった➡苦しい言い訳~
っていうより、ばたばたしてテスターで試さずに決めたんがいかんかった。 

初日からやってもーた。

2017年5月14日日曜日

日本へ行く前に


もうすぐ日本に行く。

独り暮らしの高齢の父のことがあり、ここ数年は年に2回の日本行き。
もう日本行きはワクワクの「休暇」ではない。

それでも、オットとの国内小旅行を滞在の中に何とか組み込む。
旅行の手配のためにパソコンに向かう時、ちょっと楽しい。

ここ数年、一時帰国のたびに自省すること+友人や家族に指摘されることがある。
それらを事前洗い出し。

例えば・・・
スーパーのレジでカゴの中身を出さない。
タクシーのドアは自分で開け閉めしない。
人混みでは人の流れをつかんでぶつからないように細心の注意をする。
会話の際の大げさなリアクションおよびジェスチャーを控える。
発言時はカタカナの使用を最小限にする。
久しぶりの再会や別れの時、そして頂きものをした時などにハグやキスはアカン。
通りすがりの人と目が合っても、にっこりしない。
家族や友人の前でオットと手を繋がない。
など。

リラックスできる嬉しい点も日本には沢山ある。

例えば・・・
公共交通機関はほぼ時刻表通りなので安心。
あらゆるものの包装が手で簡単に開けられる。
役所、空港、病院、銀行などで対応してくれはる人々が丁寧できちんを仕事をしている。
買い物の時、外食の時、店員さんがとても親切。
など。

オットはオットで日本へ行く日が迫ると、毎回付け焼刃的な日本語強化稽古に励む。
主には私の家族とのコミュニケーションのためやろう。
彼の限られた日本語ボキャブラリーを駆使して一生懸命会話してくれる。

ありがたい。

2017年5月10日水曜日

中古のミシン



オークションサイトで日本のメーカーの中古ミシンを買った。
出品者は80代後半くらいのおじいちゃん。
3年前に他界した奥さんが愛用してたというい超レトロな重いミシン。

電気のコードが懐かしい。
子供の頃、電気こたつやアイロンのコードはこれやったなあ。(遠い目)

引き取りに行ったら、出品者のおじいちゃんからまず丁寧な使い方の説明あり。
さらに分厚い綿の生地、本革シート、薄い化学繊維の布を実際にミシンで縫って見せてくれはりました。

状態は良好。
よく手入れされていてとても綺麗。
亡くなった奥さんは手芸が大好きだったとのこと。

大事にします!

2017年5月2日火曜日

真珠のブレスレット


トレッドミルでエクササイズ中のマダムの真珠のブレスレットがぶっちぎれて、真珠が派手にトッ散らかってね。
私を含め周りにいた4-5人であたふたと真珠拾い集めるのん、手伝った。
しかし、皆同じこと思ったはず。

スポーツジムで「舞台化粧のようなフルメイク」&「アクセサリーじゃらじゃら」ってどうよ。

2017年4月22日土曜日

マッサージチェア


恍惚の表情でマッサージチェアーに座っている子供たち。
目を閉じたまま・・

ショッピングセンターの通路に販売業者が宣伝用として置いてあるお試しマッサージチェア。

「これは子供が座るもんとちゃうやろ!」

2017年4月19日水曜日

復活祭の連休


「ひとつ、あげる。どれがいい?」

連休中、メルボルンの街中で信号待ちの時に
一緒に信号待ちしていた3歳くらいの見知らぬ女の子から声かけられた。

愛想の良いその女の子がね、小さなステッカーが沢山貼ってあるシートをにゅーっと突然私に差し出した。

お母さんが側でちょっと困った顔して私に「すみません・・・・」
「いえ」などとあいまいに微笑みつつ、ぼーっとしてたら
ステッカーのひとつをその女の子が素早く私の手の甲にペタっと貼ってくれてね。

お母さんがまた私に「すみません・・・・」

すぐに信号が青に変わり、お母さんに手を引かれながら女の子はあっという間に雑踏の中へ消えて行った。

「ありがとう!」ってお礼を言うタイミングを逃してしもうたなあ。

手の甲の小さなステッカー、よく見ると”I Love You” (ちーっちゃい字の)メッセージつきステッカーやった。
なんだか嬉しくて夜までずーっとそのステッカー手の甲に貼ったままで過ごした。

2017年4月12日水曜日

カカオ70パーセント


高カカオのチョコレートは血糖値を上げにくいらしい。
先日スーパーでカカオ70パーセントのチョコがいいか、90パーセントがいいか、ちょっと迷ってた。

いや、ちょっと迷ってたどころか、おおいに迷ってた。
カカオ70パーセントのチョコ触っては、90パーセントのチョコ触ったりしてたんやろう、私。

背後から見ず知らずのおっちゃんがカカオ70パーセントのチョコを棚から取って、私のバスケットにポン!と入れた。

呆気にとられる私・・・

おっちゃん曰く、「90パーセントはあかん。こってりし過ぎて喉にへばりつくから。70%にしとき!」
と静かにきっぱりそう言うて、立ち去った。

なんかこれに似た状況、ずいぶん前に那覇の国際通りのお土産屋さんで経験したことあるなあ・・・。

来月、オットと日本へ行きます。
今回は石垣島→西表島→那覇で過ごす予定。

2017年4月7日金曜日

カマンベールチーズ

2年ほど前にフィットネスクラブのアクアサイズクラスで知り合った友人と久しぶりに会う機会があった。
彼女は30年も前に家族旅行で日本へ3週間行ったことがあると言う。

「へえ、そうなん・・・・」

昨今は日本へ行くオーストラリア人も増えた。
特に私の周りにはこちらの夏に日本へスキーに行く人が多い。

それにしても、30年も前に家族で日本へ3週間のホリデーって相当珍しかったやろう。

東京から小一時間電車に乗って行った素敵な町での思い出を話してくれた。
ところが、彼女はその町の名前がどうしても思い出せない。

「ええっと。ううーん、ううーん、チーズの名前に似てたのよ。」

「チーズ?? どこや、それはいったい!」と私。
余計に知りたくなる。

その日別れる間際についに彼女はその場所の名前を思い出した。
それは鎌倉やった!

カマンベールチーズ → 鎌倉!

2017年4月5日水曜日

若いってええなあ


先日のインド料理のレストランで、私たちのテーブルの隣に若いお嬢さん達のお誕生会グループの円卓があって、とても楽しそうだった。

16歳おめでとう!のメッセージが書かれた風船が椅子に括りつけてあった。
公共交通機関で来れるようなロケーションじゃないので、ご両親か誰かに送迎してもらっての
お食事会に違いない。

皆、上品におしゃれして好感度抜群のお嬢さん達。 
楽しそうにはしゃいでいるねんけど、騒々しくはなくて、皆健康そうで幸せそうでなんとも言えず可愛い。

携帯電話で記念撮影してる様子がこれまた華やいでてね。

「若いってええなあ」と小声でつぶやいた。
自分が若かった頃に周囲の年長者にそれを言われても当時は「は~?」って感じやった。
しかし、今その言葉の意味がしみじみとわかる。

若いってええなあ。眩しいなあ。