月は羞らって隠れ、花も閉じてしまう・・・まさにそんな感じ。
私がにじり口からお茶室に入ってすぐに、彼女はすでにお稽古を終えてそこを立ち去ろうとしたので、私は思わず彼女にこう言った。
「綺麗!! もうちょっとだけここにいて〜」
美しい彼女をせめてあと数分でいいから愛でていたいとそう思った。
女性も美人を見て大いに感動するのである。
でも、この時の私は酒場にいるガラ悪い飲い酔っ払いのおっさんみたいだったと後に大いに反省。
そこには先生もおられたし、もう一人の着物姿の生徒さんも。
このとびきりの美人は、ちょっと戸惑った表情を浮かべつつあっという間に茶室から消えてしまったんよね。
「しまった! 嫌われたな」
お上品な美人を褒める際、こちらの品格と作法も大切やな。
周囲にも気を配らんといかん。
肝に銘じよう。
着物美人を愛でられるのも、お茶の稽古の楽しみですよね~。
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