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2020年11月30日月曜日

ロードトリップ その3 最終


 内陸地のWangarattaから海沿いのLakes Entranceという町までクネクネ山越えしながら300キロの道のりをほぼ一日かかってゆっくりとドライブ〜


私たちが泊まったのは海のすぐ側。
ここもまだ閑散としていて、新コロナウイルスによるロックダウンが緩和されたと言ってもそれはまだ最近過ぎるのか。
いつもならこの時期、もっとこの町全体がホリデー客で賑わうのだろうけどね。
まだまだ平常通りではない感じがしました。

ヨットもジェットスキーもコンテナ船も漁船もなーんにも視界に入ってこない。
そんな裸の(?)静か過ぎる海を見るのは久しぶり、ホンマ。

1時間ほど砂浜に座ってボーッとしてたんですが、私たち以外とにかく浜辺に誰もおらんのです。

アイスクリーム売ってる海の家とか売店などもともとナイ!

そろそろ黙って海見てるのも飽きた頃、砂浜を乳母車押してる大胆な女性が目の端に・・・
かなり四苦八苦している様子。
そりゃあ、そうやろう。

乳母車のタイヤが半分くらい砂浜にめり込んでるやん、奥さん!

お母さんの困り果てた様子を察したのか、何なのか。
赤ちゃんは火がついたように大声で泣きだした。

オットは見るに見かねて乳母車押すの手伝いにダーッシュ。
途中で乳母車の方向変えて乳母車を引いてたなあ。
で、オットは最終的に乳母車を持ち上げて水際近い場所まで運んでました。

砂浜に乳母車って。
まあ、理由があったんやろう。

それより「旦那はどこ行ってん? 奥さんひとり?」と私は聞きたかった。

この海沿いの町に滞在中はずーっとダラダラ何もせんかったなあ。
まあ、これはいつものことですが。
私達は忙しい旅が苦手。

朝は目が覚めた時間にむっくりと起き、海沿いを散歩して疲れたらその辺に日影見つけてしばし寝っ転がり、そしてまた歩く。
喉が乾いたら宿に戻って太陽が高い時間でも構わずバルコニーでビール飲む。
カラッとした海風が心地よい。

ビールはチェックインした時に近所の酒屋でたっぷり買った。
部屋の冷蔵庫でキンキンに冷えているのであ〜る。

ビールってこんなに美味しかったっけ??

お腹空いたら時間気にせず開いているレストランを探して何か食べる・・
夜はホテルの部屋で眠くなるまでワイン飲みながらテレビ観る。
つまみはナッツとコーンチップス。
そして寝る。

極上の旅だったなあ。

今日でオーストラリアのヴィクトリア州の新コロナウイルス新規感染者は約1ヶ月ゼロ!
これがずーっと続くことを祈るばかりです。

ところで安心して日本へ行くことができるのはいつになるんやろう?
望郷の念が増す今日この頃でございます。


2020年11月28日土曜日

ロードトリップ その2


最初に2泊したヴィクトリア州の内陸地の町、 Wangarattaのホテルにて。
地下の駐車場に停めた私たちの車のフロントグラスに翌日の朝小さなメモが挟まってた。

「フロントグラス、磨いておきました。この度は当ホテルにお泊まりいただきありがとうございます。楽しい1日をお過ごしください。」って。

両隣の車にも同じメモが挟んでありました。

うわ〜 ええサービスやん。
ラグジュアリー!
オーストラリアじゃないみたい・・

私たちが泊まったこのホテルは決して5スタークラスのホテルではありません。
日本のちょっと高級な宿ならこういうサービスってさほど感激するほどのことじゃないのかもしれないけど。
まあ、日本ならわざわざ「フロントグラス、磨いておきました」とワイパーに紙を挟んだりせんかもね。

そういうのが日本の美しくさり気ない「おもてなし精神」の基本なんやと思う。

なーんてオーストラリア人のオットに偉そうに長々自慢してる私。
そして黙って私の日本自慢が終わるまで辛抱強く話を聞く(フリする)オット。

ロードトリップ その3に続く

2020年11月26日木曜日

ロードトリップ その1


長かったロックダウンの規制が緩和されたオーストラリアのメルボルン。
急に思い立って先週、車で超のんびり旅行に出かけた。

初日、内陸地の最初の滞在地へ向かう途中のこと。
私たちの車の前に小型トラックの荷台に羊と牧羊犬がぎゅうぎゅうに一緒に乗っていて
オットと私はずーっとそれを見ながら運転してた。

互いにすごく乗り心地が悪そうで、ずーっと落ち着きなく荷台で小競り合い。
羊たちと牧羊犬がどういう会話を交わしているのか・・・・
想像しながら運転して、しばし退屈しのぎになった。

5日間で計1000キロくらい走りました。
まだどこも静か。

レストランやカフェ、ワイナリーなどの多くがまだ閉まっていてね。
でも、そんなことよりも初夏のこの良い季節に美しい自然の何もかもを静かに独り占めできるなんて、これ以上の幸せはないと感じた。

来月になれば、学校の夏休みが始まる。
もっと家族連れであちこちが賑わうやろう。

いやしかし・・・
寄せては返す波のように、いつまた新コロナウイルスの新規感染者が再度急に増えるかもしれん。

相変わらず先の予定が立てにくいです。

だけど、そのうちに・・・は良くない。

今行きたい場所には今行けるなら行って、会いたい人にはできるだけ今会おうと思う。


ロードトリップ その2に続く。





 

2020年11月16日月曜日

無料です


種から育てた夏野菜。
今年は発芽率が思ったより良くて苗がぐんぐん育ったのはいいんですど、数がちーと多い。

我が家の菜園は作付け面積が極めて控えめサイズなんです。

トマトと紫蘇の苗を小さなプラスチックの鉢に入れて朝一番に前庭に置いてみた。
「無料です」のサインを貼って。

買い物から帰ってみると、それらの野菜の苗が全て引き取られた様子。
「ああ、良かった。」

昼食後にしばらく前庭で庭仕事してたら、犬を連れたご婦人が来られてね。
「今朝、犬の散歩途中に野菜の苗を頂きました。」ってお礼のカードをくださったんです。

手作りの素敵なカードで、お人柄を察することができるような整った優しい字。
もう感激!



と同時に反省もした。

以前通っていたスポーツクラブの受付に常時「ご自由にお持ち帰りください」の箱が置かれていて、スポーツクラブの会員なのか従業員の誰かの庭で採れ過ぎた果物や野菜を無料で提供してくれてはりました。
私はしばしばレモンやらアプリコットやらを頂戴していた。
でも、一度も提供してくれた人を探してお礼を言うたことなかったなあ。
「これ、どなたにお礼を言えばいいですか?」と受付の人に聞くことくらいできたのに。

アカンな、私。




2020年11月2日月曜日

手指の消毒



お店の入り口で手指を消毒するのはもうすっかり新しい生活習慣の一つとなりました。
手をかざすとセンサーが働いて自動的に消毒液が出てくるタイプのものが近所のスーパーの入り口に置かれているし、ショッピングカートのハンドルやバスケットの持ち手を消毒するロールタイプのウエットタオルもある。
(このウエットタオルで洟かんでるおっちゃんを先日見た。)

メルボルンで200日以上続いたロックダウンが少し緩和されて、飲食店やら小売店がだんだん営業を再開しつつあります。
相変わらず自宅から25キロ内の制限はあるものの、久しぶりに外食した日のこと。

このレストランの入り口に置かれていた手指の消毒剤は手動のポンプ式やった。
オットはいつも通りにポンプのノズルの下に手のひらを受け皿にしてポンプを押したんですが、消毒液はノズルが下向いているにもかかわらずほぼ真っ直ぐに勢いよく飛び出してね。オットのズボンを派手に濡らしたんです。

慌ててハンカチで拭いたけど、むしろ消毒液が広範囲に・・・

よりによって濡れた場所が場所だけにまるでお漏らし。

この後、ウエイトレスさん達にいちいち説明するオット。
聞かれもしないのに、なんでズボンのソコが派手に濡れているかを自主的に説明しているオットが不憫やねんけど滑稽でもある。

私「誰も見てないし、誰も気にしてないって」
と慰めたり励ましたりすればするほど、オットはだんだん不機嫌になっていく。

まあ、笑いながら「気にせんとき」と言う私もいかんのですが。

手指の消毒液って主要成分がアルコールとかエタノールのはず。
なのに、これがなかなか乾きが遅いんだわ。

今後は気をつけよう。
ノズルが下向いているからと言って消毒液が真下に出てくるとは限らんのです。