福江島に滞在中、4日連続でオットは福江教会の早朝礼拝に参加しました。
「ホリデー中も日本で教会に行くの?」
平日の早朝礼拝は午前6時開始。
まあ、ええわ。
夜明けも早いし、早起きして初日だけ私も同行しました。
旅先での「採れたての朝」みたいな時間は楽しみのひとつでもあるから。
福江港を横目に見て朝の潮風に吹かれながら宿から徒歩で教会へ。
カトリック教会では5月は聖母月だそうです。
礼拝開始の6時前からすでに近くの修道院のシスター含めて信者の方々による聖母マリアへの祈りが捧げられていました。
地元の信者さん以外は私たちを除いて多分誰もいなかったと思います。
もちろんパッと見てわかる「外人」はオットだけ。
早朝礼拝が済んで教会建物から出たところで信者のおひとりが私たちに声をかけてくださいました。
手にはゴムの長靴。
漁師さんなのだそうです。気さくな方。
漁が終わってその足で港から徒歩で来ておられるとのこと。
ご先祖が潜伏キリシタン。代々カトリックの信仰を続けてきたとおっしゃっていました。
この島だけではなく、九州、特に長崎県や熊本県のカトリック信者は何代か前のご先祖が潜伏キリシタン、または隠れキリシタンだったというのは珍しくはないのでしょう。
私には信仰がありませんが、この日は朝からなんだか清々しい気分。
この後福江島滞在中に堂崎教会や水ノ浦教会、そして井持浦教会などを訪れたんです。
その度に福江教会の早朝礼拝で出会ったあの漁師のおじさんを思い出してました。
カトリック福江教会