香川県の小豆島の小さな居酒屋にもオーバーツーリズムの波が押し寄せていました。
平日の夜に営業している飲食店が非常に限られていてね。
予約の電話をした時に「気の利いたもの、出せないよ。それでもいいなら早めに来て」と言われました。
言われた通りに夕方早めに行ってみたら、そこはおかみさんひとりで切り盛りしているカウンター席しかない小さなお店だったんです。
常連さんを相手にお商売しておられる感じでした。
その日仕入れた魚介類中心の簡単メニューをちょちょっと料理してお酒のつまみを中心に。
キープされた焼酎やら日本酒やらのボトルがずらーっと並んでました。
しかし、この夜は私たち含めて海外からの「いちげんさん」で10人ほどしか座れないカウンターが埋まってたんです。
常連さんっぽい人が来てもこの夜はもうアウト。
携帯電話の翻訳アプリ使ってこのおかみさんとコミュニケーション取ろうとする外人たち。
まあまあ英語できるアジアの優しい若者たち・・
おかみさんはその度に老眼鏡かけたりはずしたりして。
飲み物のオーダー聞いて、お料理して、携帯電話のアプリ見て・・・
カタコトの英語でジェスチャー混ぜ混ぜ返事して。
あたふた あたふた
もうてんてこまい!
外人たちは皆、すごくマナーが良くて協力的でおかみさんを助けようとしていたけどね。
英語と日本語できるのは 私だけ。ちょっとだけ通訳して手伝った。
私とオットはこの状況見てるのが耐えられなくなってね。
お通しでビール飲んで軽くおつまみみたいなもの食べて30分くらいでお店を出ました。
お勘定済ませてお店出る時にね、おかみさんが私にこう言うたんです。
「お姉さん、色々ありがとう。正直ね、外人のお客さん、私困るねん。無理。」
いや、私なにもできなかった。
「日本語できない人はお断り」と店先に張り紙出したレストランが物議をかもしているそうですね。
少しわかる気がします。
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