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2017年6月29日木曜日

汽車ポッポ

私たちがニュージーランドのウエリントンに滞在したのは、ほんの1週間弱。
ニュージーランドの人々の小さなユーモアを公共のサインから感じた。

例えば・・・
私たちの滞在中、在来線の列車の一部区間がバス代行輸送だったらしい。
バスの車体横に「チューチュー トレイン」 (汽車ポッポ)と電光表示されているバスを街中で何度も見かけた。

「お急ぎの所、ご不便おかけして申し訳ありません」っていう姿勢はどこにもない。

これはオーストラリアも同じやけど。

利用者、ちょっとぐらい普段より不便やからって怒る人おらんのやろう。

ダイヤの乱れに激怒して、駅のプラットフォームや改札口で
駅員さんに怒鳴り散らしてる日本のおっちゃん達。

日本の駅員さん、謝り過ぎるからよくないのかもよ。

2017年6月23日金曜日

午前3時の避難

日本からメルボルンに戻ってすぐに、極寒ニュージーランドのウエリントンを訪れた。
投宿先2泊目のこと。
午前3時に火災避難命令!!

耳をつんざくばかりの音量でサイレンが鳴る中、21階から非常階段で地上階へ。
すでに消防車が数台来てた。

高層階のお部屋で眺めがええわ~って有頂天だった自分がつくづく馬鹿に思える。

こんな時にオットは手にみかんひとつ握りしめて避難。
「なんでみかん?」って聞いたら「喉乾いてたから」というのが答えやった。

私たち含めて「着の身着のまま派」と、チェックアウトしてこれから空港?ってな感じの「準備万端派」。
避難した宿泊客のいでたちは真っ二つに分かれてた。

風の強い屋外の避難場所で、することないのでオットが手にしてたみかんを二人で分けて食べた。
余計寒い!
待つこと1時間弱・・・
火災警報器の誤作動とわかって部屋へ戻ることを許された。
もちろんエレベーターで。

もう眠れない。

2017年6月19日月曜日

ドクターコール


離陸後、水平飛行に入ってシートベルト着用のサインが消えてあまり時が経たない頃
「お医者様、いらっしゃいませんか?」
何度か同じアナウンスがあった。

初めて機上で聞くドクターコール。

私たちからやや近い座席に、急病の女性がダラリと座る姿が見える。

客室乗務員が酸素吸入の器具を抱えて通路を走る・・・・
意識障害、または意識がないんかなあ?
だからドクターコールなんやろうか?

この急病の女性、お連れの人は誰もいないみたい。
そしてどうやら機内にお医者様、いない様子。

ああ、搭乗地に引き返すしかないんかなあ・・・などとぼんやり思っていたら
若いアジア系の青年二人が急病の女性の席に来て、脈拍図りながら客室乗務員としばらく話す姿が見えた。

看護学生らしい。

清々しかった。

本当にこの日乗客の中にお医者様がひとりも乗り合わせていなかったのか、いたのか、それはわからない。
看護学生だというこの若い青年二人に私は大きな拍手を送りたかった。

テキパキと周囲の乗客に協力を求めながら、冷静に急病人のケアにあたる客室乗務員たちにも頼もしさを感じた。

結局、この女性の急病は大事に至らなかった様子。
予定通りに目的地に到着できて、やれやれ。

2017年6月15日木曜日

負のオーラ

那覇で車酔いした。ほんの10分ほどの間に・・・

空港からレンタカー業者事務所への送迎車の中でのこと。
移動の時間を使って、車内で書類の記入を命じられた。

送迎車に同乗したレンタカー業者の従業員は、手元のマニュアルを抑揚のない声でそのまんま読んでるだけ。
超不機嫌!

客の反応など一切気にせず蝋人形のような表情で、淡々とレンタカー返却時の説明をするその従業員。

彼女の圧倒的かつ強烈な ”負のオーラ” が車内に充満していた。

いや、自分も気を付けんといかん。
いつも機嫌の良い自分でいられるようにせんとあかんね。

人の振り見て我が振り直せ!やな。

2017年6月14日水曜日

白い汗

日本の滝100選に数えられている、西表島の美しいマリユドウとカンピレーの滝を見た。
浦内川下流でまず遊覧船で川をさかのぼり、船着き場からさらに上流へトレッキングを満喫。

その日、ひとり旅の若いお嬢さんとすれ違った。

ドレッシーなお洋服&フルメイク&長靴。
お顔は白い汗だらだらで、ヘロヘロになりながら歩いてはりました。
すごく感じの良いお嬢さんだっただけに、余計気の毒に思えた。

足元はぬかるみ、岩と木の根が多いかなりハードなジャングルトレッキング!
私たちはかなりの装備で挑みましたが、それでも予想を上回るしんどいコースやった。

下流で出発前に誰か彼女に言うてあげる人おらんかったんやろうか・・・
「その服装では無理ですよ」って。

2017年6月13日火曜日

「外国の方が運転しています」


今回、レンタカーに貼られているこのステッカーを八重山諸島と沖縄本島で頻繁に見かけた。
「外国の方が運転しています」

レンタカーを借りる外国人が急増する昨今、日本の交通ルールに不慣れな外国人ドライバーの周知が目的とのこと。
日本人ドライバーに配慮を促し、事故防止や抑制につなげたい・・・
うん、うん。

西表島で私たちが借りたレンタカー業者の名前は ”やまねこレンタカー”。

注意事項としてまず、島内は時速40キロ制限、集落通過する際は30キロ走行。
道路を横断する小動物(とくにイリオモテヤマネコ)の保護のためにも、必ず守ってくださいと強く念を押された。

「業者の名前も名前やし、島全体で動物保護に力入れてはるんやなあ」と当たり前のことに
この時おおいに納得。

ほとんど車が通らないこの島でずーっと40キロ走行。
慣れるまで少し時間がかかった。
人通りがない小さな集落で30キロ走行厳守は苦痛。
でも、言われた通りに制限速度は滞在中きっちり守った私たち。

「外国の方が運転しています」やから余計にね。

でも・・・
制限速度を守っているのは私たちだけ。

すべて一本道でナビ不要の、静かで美しい島。
皆、びゅんびゅん私たちを追い越して行く。

夕方、”やまねこパトロール” の看板つけた軽トラックまでもが私たちを猛スピードで追い抜いて行くではないか!

どういうこと?

2017年6月12日月曜日

石垣島フェリーターミナル

石垣島から西表島へ移動する日、フェリーターミナルのみやげもの屋にて。
裏口ドアのサインに目が釘付けになった。

ねずみが入るのでドアを閉じてください・・

Wow!


2017年6月1日木曜日

グッバイ マイ 寿司

日本の回転寿司の全般的レベル向上といったらもう、驚くばかり。 

「いつの話やねん、それ」とつっこまれること覚悟で、昔の話を書きます。
回転しているお寿司に手伸ばして、にぎり寿司一貫だけ取った人がいてびっくりしたことがあった。

隣に座っていた私は慌てて「いや、お皿ごと取るんです」って言うたけど時すでに遅し。
一貫だけ残ったその間抜けなお皿をベルトコンベヤーがただ淡々と遠くへ運んで行った。

本人あくまでもご陽気に ”グッバイ マイ 寿司!” と肩をすくめながら大声でそう言った。
そしてゲラゲラ笑った。

そう、これはその昔に私と一緒に回転寿司に行ったオーストラリア人の話です。

東京での学会に出席するオーストラリアの医療従事者の道先案内人として、メルボルンから日本へ同行した時のこと。
皆の希望により、ホテルから徒歩圏の回転寿司に繰り出したその夜の出来事やった。

お店の人を唖然とさせたっけ。
他のお客さんも苦笑してたな。

今ではどこの回転寿司のお店でもお皿に透明の蓋というか、カバーがついているから
こんな珍事は絶対ないと思うけど。

もう長い間思い出すこともなかったこの日のことを、今回久しぶりに懐かしく思い出し笑い。