2019年9月21日土曜日

外科手術 その2)待合室


威圧的ナースに「以上 待合室で待て」と言われて、手術室がズラーっと並ぶ広い廊下の突き当たりにある待合室へ。
威圧的ナースについてはこちら

ご高齢のご夫婦が大きなスーツケースを横に置いて座ってはりました。

気さくな奥さんが、私に話しかけてきた。
手術するのは奥さんやて。

おばあちゃん「あなた、手術の後に何日入院するの?」
私「多分2〜3日。そちらは?」
おばあちゃん「こちらも同じ。うまく行けば今夜一晩だけかも」

ええ!! うまく行けば今夜一晩?
そんなでっかいスーツケースに何入ってるんですか? と聞きたかった。

てっきり1週間以上の長い入院生活とばかり思っていた。

私は下着の替えと洗面用具を入れた巾着袋しか持って来てない。
だって、病院の案内書にそう書いてあったから。
それもまだ病院駐車場の車の中に置いたままや。
オットは病院のカフェにコーヒー飲みに行った。
なんだか自分の持ち物が急にショボく思えて心細い。

天気のことやら、病院の駐車場料金が高いことやら、このご夫婦と話していたら携帯電話の呼び出し音が大音量で鳴ってね。
ご主人がズボンのポケットから携帯電話を取り出して、そっからの動作がちょっと笑えた。実際は笑わんかったけど。

おじいちゃん、まるでアツアツの焼き芋を両手で操るように携帯電話を右手と左手で交互にホイホイ。
携帯電話に不慣れな様子。
いや、最近新しい機種に買い換えはったんかなあ?

とっちらかった様子でやっと電話に出たんだけど、どうやら同時にスピーカーのマークを押したらしいのです。
電話をかけて来た人の声がこれまたかなりのボリュームで待合室中に響いてね。
電話が鳴るまでは静かな話し声だったこのおじいちゃん。
なぜかそのおじいちゃんの声が急に大きくなった。

別に聞きたくないのに、彼らの会話が私の耳に入るねん。
娘さん? お嫁さん? お孫さん? 相手の女性の声・・
電話切る間際に何度も「アイラブユー」と繰り返し言ってたっけ。

電話を終えるやいなや、名前呼ばれてこのご夫婦は立ち上がった。
待合室を出る間際に、奥さんが振り返って「グッドラック ラブ!」と優しく私に言うてくれました。
私もおばあちゃんに「ユー トユー」
おじいちゃんは無言で私にウインクして大きなスーツケース携えて部屋から出た。

何の手術なのか、最後までお互いに聞かなかった。
けれど、これから手術する人が私を励ましてくれてる。

待合室に一人残された私。
もしかしたら、あのご夫婦は普段携帯電話を持たずに生活しておられるのかも?
そんなことふと考えながら自分の名前が呼ばれるのを待ちました。

その後、このご夫婦には病院内のどこで会うチャンスもなく私は退院した。
あの日待合室でおじいちゃんはおばあちゃんの手をずーっと握ってはった。

おばあちゃん、無事に退院しはったかなあ?

寒い手術室 に続く

2019年9月17日火曜日

外科手術 その1)意思の疎通

最近、ちょっとした外科手術のためにほんの数日入院をしました。
オーストラリアに来てから初めての経験。
その時のことを今日から何回かに分けて書こうと思います。

手術が始まる数時間前に、手術室の助手ナースから事前説明と脈拍やら血圧やらの測定がありました。
と同時に、いくつかの質問を受けたんです。
これらの質問はすでに問診票に記入して署名のうえ提出済み。
だけど、病院のシステムとして再度確認のために同じこと聞くんよ、きっと。

このナースね、インドかスリランカか、バングラディシュかその周辺の出身やと思う。
英語が第二言語の私が言うのもナンですが、このナースの英語がホンマに聴き取りにくくてね。とほほ・・
なんども彼女の質問を聞き返したんよ。

この逆は私にも他の状況でちょいちょい発生します。
私のお粗末な英語の発音または間違った言葉選びが原因で、相手から数回聞き返されるっていう状況。
そういう時は別の言葉に変えてみたり、違う表現を使ってコミュニケーションのつっかえを乗り切るの。
お互い母国語が英語以外の場合、さらにそのあたりの努力は無意識に怠らないと思う。
そういう場面で特に嫌な思いをしたことはないし、言葉が原因で大きな差別を受けた覚えもない。
ただのラッキーか、差別を受けていたのに自分が気づいていないだけなのかもしれんけど。

とにかく、オーストラリアは多文化社会で移民国家なんやから。

私が聞き返す度に彼女は同じ直球を同じ角度と同じ猛スピードで繰り返し私に投げてくる。
そして、ウルトラスーパー威圧的で所作がすごく雑で荒っぽい。

オットが部屋の隅から小声で私に助け舟だしてくれました。
オットが一緒に来てくれてなかったら、時代遅れのバッテイングセンターみたいなこの部屋で球に打ちのめされてたかもしれん。
私は麻酔もまだかかってないうちからここでバッタリ倒れてるところやで、ホンマ。

あ、そうそう。
質問の一つに「あなたは家族以外の人との意思疎通に問題があるか?」っていうのがあった。

私は思わずこう答えそうになった・・・
「多分あなた以外の人とは意思疎通にまず問題ありません」って。

笑ってもらえそうになかったから、言わんかったけどね。

最後に「質問あるか?」と聞かれました。
私が答える前に彼女は「以上 待合室で待て」とさらに早口で言うたんよ。
彼女からの言葉はずーっと最後まで命令口調。
ここはどこ? 軍の訓練所? 野戦病院?

辛うじて私はこのナースに廊下で食い下がるようにひとつだけ質問をしました。
「全身麻酔が効いて私が手術室に送られた後、あなたも手術室にいるのですか? 覚醒の後、病棟で再度私はあなたに会いますか?」

答えはノー。
やった!!

心の中で私は大きくガッツポーズをとった。
一期一会か ←使い方間違ってるよな。

もう二度と彼女に会いたくない。

手術当日、患者は多少の不安と複雑な感情を抱えていると思う。
この人、このポジションに全く向いてないなあ。
人材不足?

なんであなたはナースなん? 

待合室 に続く・・・





2019年9月15日日曜日

お昼ご飯できたよ!



今日はオットの仕事部屋の「ドア開かない」問題について書きます。

先日、我が家の「フローリングが波打ってる問題」について書きました。
「小さな仕事もお任せください」はウソ

「お昼ご飯できたよ!」とオットの仕事部屋へ呼びに行ったのですが
あれれ? ドアが開かない。

「トイレと玄関のドア以外に内側から鍵かかるドアあったかいな?」
ふと考えたけど答えはすぐ出た。
「いや、ない」

ドアノブの何かがおかしいのか、ノブがビクとも動かない。
外側からも内側からも動かなくてドアがとにかく開かない〜

オットはドアの内側から「ガレージから道具箱持ってきて」って大声で言う。
いや、そんな大きな声で言わんでも聞こえるがな。
もうこの時点でオットはちょっとパニックやったんやろう。

待てよ。
私が道具箱を開かないドアの外側に持ってきても、ドアの外側から私にできることは何もない。
で、その道具箱をどうやってオットの仕事部屋の中へ入れるねん。

横滑り出しの「通風窓」なのよ、オットの仕事部屋の窓って。こんなの。


玄関から外へ出て窓から道具箱をオットの仕事部屋へ入れようとしたんだけど、この不便な窓の内側に頑丈な網戸がかかっていてね。

これがまた・・・網戸がサッと外せない。

時間かかったけど網戸を無理やりひねって、何とか網戸と窓の小さな隙間から道具をひとつひとつオットの部屋へ押し込んだ。

結局ドアの蝶使いを内側からオットが外して、ドア全体がバーンと派手に倒れてやっと開いた。

”ドリフだよ全員集合” のコントみたいな終わり方。

オットは無言で一目散にトイレに駆け込んだ。
我慢してたんやね・・・

この日のお昼ご飯は午後2時を過ぎた。

どないなっとるねん、この家!!
要修理箇所がひとつ増えた。

他の部屋でも同じ問題が発生するのではないかと思うと、怖い。
「ドアがきっちり閉められない症候群」に悩まされそう。

追記
フローリングの修理業者が見つかって、数日中に作業に来てくれることになりました。





2019年9月11日水曜日

坊や号泣


真冬の悪天候の日にオットがクラフトマーケットで「似顔絵描きます」の出店をした時のこと。

全員ぽっちゃりしたご陽気なファミリーが来てくれはってね。
オットは小学生の坊やを描いた。

身内を褒めるのはナンですが、よく描けていたと思う。
肥満児だけど、ちょっとだけお顔のラインをほっそり描いて
モデルの表情をよくとらえていました。

オットの前でポーズとってる間は機嫌良かったのに、出来上がった似顔絵を見るやいなやこの坊やが大泣き!

お母さんが慌ててこの坊やに言いました。
「どうしたの? なんで泣くの? そっくりやん!」
お母さんのこの一言で余計にこの坊やの大泣きに油を注ぐ結果となった。

号泣・・・

いや〜 まいった。

お客さんに泣かれたのは初めて。
オットはその日いつもよりさらに無口になった。

2019年9月8日日曜日

オシャレは足元から

小春日和の先日、靴下にビーチサンダルという若い女性を見た。

2019年9月4日水曜日

「小さな仕事もお任せ下さい」はウソ

フローリングの修理を引き受けてくれる業者探しに苦労している。

玄関入ってすぐのフローリングが波打っていて、これが引っ越し直後から気になってしゃーない。
前の持ち主はフローリングの板の予備をガレージに残してくれたし、仲介不動産屋の担当者もそれを何度か私たちに説明してたっけ。

家のちょっとした修理やら、職人技術までは必要とはしないけど主婦やお父さんの日曜大工では少々手を余すような作業はハンディーマンに頼む。

引っ越してちょっと落ち着いたらハンディーマンに頼んで、すぐに直してもらえると思ってました。

わたしら甘い!

この辺は新興住宅の開発が進んで、ハンディーマンに限らず業者さんたちは大忙しで仕事に困らんらしい。
大工さんはもちろん、水道の業者さん、電気工事の業者さん、造園業者さんなどなど。

業者さんが客と仕事を選びます。
フローリングの修理の件、私たちはどこへ電話してもけんもほろろに扱われて断られっぱなし。
小さな仕事、嫌がります。
はっきりと「400ドル以上の仕事しかしません」と電話で言う業者もいた。

じゃあ、「小さな仕事もお任せください」って広告出すなよ!

オットは日曜大工があまり得意ではない。
もちろん私もDIYは苦手。

波打った玄関のフローリングを見て、ため息をつく。
当分このままやろうな。



2019年9月2日月曜日

警官

あの学生達、もう日本に戻ったかなあ?

警察官と一緒に携帯電話で自撮りしようとしている日本の学生グループがいた。
メルボルンの街中の往来で。
多分、高校生。

たまたまそばを通りかかった私はシャッターを押す役目を仰せつかった。

「かっこいい! かっこいい!」と女子たちに連呼されて、若い警察官はまんざらでもなさそう。

勤務中やろう?
学生たちと一緒にご機嫌でカメラにおさまってはりましたけど。



2019年8月25日日曜日

聴雨

メルボルンの冬は曇りの日が多く、降雨量はさほどじゃないんだけど
小雨がパラパラ一日に何度も降ったり止んだり。
安心して洗濯物を外に干せる日が極めて少ない。

今年の冬は例年の冬に比べて天気が悪い日が多いように思う。
いや、毎年この季節同じことを言ってるかもしれんけど。

裏庭改善プロジェクトにまったく手をつけられないまま日にちが過ぎている。
「さあ、今日は庭仕事頑張るぞ!」と朝から腕まくりの日がなかなかない。

iTunes Storeで黒木華・樹木希林主演の「日日是好日」の映画を観た。
お茶席で激しい雨音を聞くシーンが私には印象的だった。
そのシーンで使われていた床の間の軸が「聴雨」

天気が悪いと気分を滅入らせずに、雨音に耳を傾けて雨を楽しみなさいっていう意味??

ネットでちょいと検索してみた。
「聴雨」と入れたら「聴雨寒更盡 開門落葉多」が出てきた。

唐時代の詩の出典らしい。
ふ〜ん。

寒さに震えながら雨の音を聴いて眠りについた。翌朝、門を開けるとあたり一面の落ち葉。昨夜聴いたのは雨音ではなくて落ち葉の音だったことに気づく。

まあ、元の詩の意味はこっちに置いといて・・

「日々是好日」も「聴雨」も禅語。
心に留めておきたい。


2019年8月24日土曜日

金継ぎ

日本のお盆の頃、メルボルンで金継ぎのワークショップに参加しました。

ワークショップの所要時間は3−4時間との案内を読んだ時、正直
「へ〜、そんな長い時間・・・?」と思ったんやけど
あっという間の4時間でした。
こんなに気持ちを集中させて何か一つのことに取り組んだのは久しぶり。

ちょうどこの頃、ちょいと気に病むことがあってずーっと頭と心にその悩みが渦巻いていた。

大袈裟だけど・・・
この金継ぎワークショップの4時間で完全に無になれた。
ホンマ。
あの日頭と心を空っぽにしたことは、とても良かったです。

本当はひびやら欠け、割れを漆と小麦粉などを混ぜてパテ状にして繕うそうです。
しかし、これはそれぞれの工程で漆を乾かさねばならず、完成まで数週間かかるとのこと。
なので、このワークショップでは化学品を使用して1日で繕いを終了させる新金継ぎを習いました。

かみ終えたチューインガムを口から出して手で伸ばしてひっつけたみたいな不細工なこの感じ。(涙)
他の参加者の作品はアートっぽい感じでお洒落な仕上がりやったなあ。
まあ、これも世界に一つしかない作品。自己満足としよう。



もう1年以上前に友人がブログに金継ぎのことを書いていました。
もろてん
これを読んだあと、何となく興味があったといえばあったのですが
今年5月の日本一時帰国の際に訪れた島根県松江市で金継ぎされた美しいお茶碗でお抹茶をいただいたことにより、小さな興味が大きな興味へと変わり
「私もやってみたいな〜」ドドンと気持ちが動いたのです。

その日初対面で4時間を共にした他の参加者3名との出会いにも感謝。
ワークショップが終わった後、最寄りの電車の駅まで四方山話に花を咲かせながら歩いた束の間も何と楽しく幸せな時間だったことか。

今回シドニーから指導者がメルボルンへ来てくれはったんです。
ワークショップ後に先生がこの日撮った写真を添付して
送ってくださったメールにこの素敵な表現がありました。

「金継ぎは人も繋ぐ」と。

http://yokokawada.com

追記
先生も一緒にワークショップに参加した女性も、挿絵よりもっと別嬪さん。

2019年8月17日土曜日

昼休みの校庭


牧場と農地以外に何もないと言っても過言ではない田舎町。
その田舎町にある小学校が以前から気になっていた。
我が家から以前住んでいた町への道中、車窓からこの小学校の側を通るたびに思ってたんよね。

「こんな田舎にいったい何人くらいの生徒と先生がいるんやろう?」

先日、たまたまお昼休みの時間帯にそこを通ったらナント!
結構な人数の子供達が校庭で遊んでてびっくり。
そして同時になぜかホッとした。

ここ、日中でも車があんまり通らないのかなあ?
盛大に子供達が私に手を振ってくれてね。
嬉しかった。

オーストラリア も少子化の問題は深刻。
2年ほど前の政府統計局の調査によると出生率が女性一人当たり1.74人。
日本は1.43人とのこと。

オーストラリア も年間の出生者数が死亡者数を下回っている。
出生率ね、やはり地理的には都市部は平均を下回って地方では平均を上まっている。
これも日本と似ています。

オットが生まれた1950年代後半はなんとオーストラリアの出生率が3.5人を超えていたというから驚き。
オットは8人兄弟姉妹の6番目です。




2019年8月14日水曜日

キャンベラ その4) カンガルー

すごいよ、キャンベラって。

キャンベラの中心地からさほど離れていない住宅街で、カンガルーがぴょんぴょん道路で跳ねてるねんから。
キャンベラに住むオットの友人宅にお邪魔した夜のこと。
この日、キャンベラ滞在の最後の日でした。

これはホンマにびっくりやった。

通常カンガルーは田舎の牧場とか、郊外のゴルフ場などで見るのは珍しいことではありません。
または車と接触して道路の脇で横たわったまま動かない気の毒なカンガルーも見るけど、決して都会ではないんよね。

キャンベラ、これまでにも何度かお邪魔してますが
今回は本当に思い出に残る旅となりました。

2019年8月13日火曜日

キャンベラ その3) 鳥用透明バックパック

キャンベラでオットが出展したイベントの最終日に。
透明バックパックに入っている色鮮やかなオウムに目が釘付けになった。
偽物かと思ったら、なんと生きてるやんか。

南アメリカの珍しいオウムやねんて。

派手なコスプレの人達よりも注目浴びてた、このバックパック背負った平服のお姉さん。
バックパックについても聞いてみた。
「オンラインで買いました。獣医さんに連れて行く時も便利だし、これで散歩にも行きます。」って

散歩???






2019年8月12日月曜日

キャンベラ その2) 外気温低下注意マーク

キャンベラで夜間走行中に突然雪のマークが点灯してびっくり。
こんなん、今まで見たことないで。

助手席で居眠りしていたオットを起こして、慌ててダッシュボードから取り扱い説明書を広げチェック!

外気温低下注意マークらしい。
注意ってどうしたらええんやろう??

まあええわ。
無事目的地に着いた。

あれから雪マークは見てない。

2019年8月9日金曜日

キャンベラ その1) 流れ星

久しぶりに流れ星を見た。
先週末、キャンベラへ車で行った時のこと。

漆黒の闇の中で車を停めて、運転を交代しようとした時にプラネタリウムのような美しい星空に明るい流れ星が次から次へと。

そんな沢山の願い事、すぐには出てこーへんわ!って感じやった。

メルボルンからキャンベラは約700キロあります。
途中、給油したり休憩したりで8時間から8時間半くらいかなあ。

車で遠出するたびに思うんだけど、普段の自分の生活範囲をオーストラリアだと思ってたらあかんな〜って。

2019年8月6日火曜日

銀行

引っ越してから初めて最寄りの銀行へ行ったら、平日の午前10時なのに閉まってる。
おかしいなあ〜
家出る前にこの支店の開店時間を調べてから来たのに。

玄関の自動ドアに貼られた小さな紙を読むと、なんと前日から店内改装のために2ヶ月休むとだけ書いてあった。
2ヶ月も?
どんな派手な改装するんやろう・・・

この日はどうしてもこの銀行の窓口で対応してもらいたい用事があった日。
困ったなあ。
自宅からここの次に近い支店はどこ?
張り紙をもう一度読んだけど、その案内はない。

ぼーっとドアの前に立っていたら、私とおんなじ状況の初老の紳士がやって来た。
開かない自動ドアの前に立って、私が数分前に読んだ小さな張り紙を読んだ。

そして激怒!

「前回来た時に、日にち指定されてね。今日来いって言われたから必要な書類用意して来たのに。」

私も家出る前に開店時間をネットで調べてから来たことをこの初老の紳士に話した。

昔に比べたら銀行のサービス、ちょっとはマシになったけど・・・から始まって
この初老の紳士、しばらくこの銀行への不満を色々と私にぶちまけた。

私はあんまり聞き上手じゃない。
でも、気がすむまでとにかく終わるまで聞いた。
というか、なんというか、そこを立ち去るわけにはいかない雰囲気に追い込まれたんよね。

最後にちょっと笑いながらこの初老の紳士が私に言いました。
「あんたがいてくれてよかった。一人やったらガラスのドア蹴って壊してたかもしれん。」

役に立ったんかなあ? 私。


2019年8月2日金曜日

駐車場にて

最近車を買い替えた。
でも、まだ無意識に以前乗っていた車を探してしまう。
それも自分の車の真ん前で!
とほほ・・


2019年7月31日水曜日

落し物

猫の落し物被害に悩んでます。

ご近所への引っ越しの挨拶の時、「猫大好き」モードを全開してしまった私なのに。

裏庭で見つける落し物がでかいので、引っ越した当初オットは犬の落し物と信じていた。
しかし、これは犬じゃないで。
両隣と裏との塀は結構高い。
オットの背丈よりもまだ高い塀を、犬が飛び越えるのはまあ無理やね。
これは猫。
それもかなり体格の良い猫の落し物やな。

日中、我が家の庭で猫をまだ見たことがないんです。
仮に裏庭で落し物現場を目撃したところで、その猫が
もしもプックリ可愛い、そして人懐っこい猫やったりしたら・・・
私の腹立ちもちょっとおさまるかも。

夜間に侵入しているらしい。

西オーストラリア州では、飼い猫の法律改正を検討中と数ヶ月前のニュースでやってたなあ。
今後日没から日の出までの夜間に、猫を外に出すことを一切禁じる。または永久的に室内から猫を出すことを許可しない・・という法の改正案を導入しようとしているという話だったように思う。
その後どうなったんやろう?

固有の生物が多く生息しているオーストラリアでは、猫は特に夜間に小型の哺乳類や地上で生活する鳥類などを幅広く捕食し、捕食されている動物の中には絶滅危惧種として指定を受けている動物も含まれている。

一昨年に長寿をまっとうして旅立った私の猫は、ずーっと室内飼いだったなあ。
あんまり外に出たがらない猫だった。
たまに天気の良い日に裏庭に出ても、決まった場所でつかの間日向ぼっこするだけ。
トイレは室内のトイレしか使わなかった。

思えばただのラッキーだったのか、これまで近所の猫の落し物被害に悩んだ経験はなかったんよね〜。

先月引っ越したこの家は、以前の家よりも裏庭がややコンパクト。
だから余計に猫の落し物が目に付きやすいし、気になるのかもしれん。
というか、朝起きたらすぐに裏庭に出て猫の落し物を探している。
こちらは真冬。
日の出が遅く、まだ薄暗い。
宝探しか?

そして毎朝のように新鮮な猫の落し物見つけて、それらを始末しながらまだ会ったことのない猫に猛烈に腹を立てる。

ちょっと私、おかしいよな〜。

色々とネットで調べて策を講じてみたんよ。
例えば酢を薄めてスプレーするとか、コーヒー淹れたあとのカスを撒くとか、生のにんにくを刻んで撒くとか。
ホームセンターで忌避剤買ったり。

でも効果なし。

超音波とLED強力ストロボ発射で猫を近寄らせない太陽光充電の猫撃退装置をネットで見つけた。
だけど、う〜ん、結構なお値段するな。

ああ!
もう、猫が嫌いになりそう!
そしてこんな自分も嫌いになりそう。

2019年7月20日土曜日

近所のこと その2

引っ越して数日後、向こう三軒両隣に引っ越しの挨拶を済ませた。
日本のようにお菓子とかタオルとか手土産はなし。

幸いなことに、ご近所さんは皆気さくで親切な方々。
「ようこそ!この界隈へ」と言ってくれたりする人もいて嬉しかったなあ。
家族構成とか、ペットのこととか、ここに何年住んでるとか、私達が以前どこに住んでいたのかとか・・そういうことを各お宅の玄関先で手短に話して引っ越しの挨拶は終了。

先日、留守中の宅配荷物を預かってくれた近所の奥さんに私達は早速あだ名をつけた。
「コーダのお母さん」

私には中学生時代から長い付き合いが続いているコーダ君という友達がいる。
最初だけ君づけしておこう。
そう、男友達である。

コーダのお母さんは学生時代から私にとってちょいと憧れの「できる」女性やった。
地方都市で小さな不動産屋を若くしてご夫婦で起業。
良き母であり良き妻であると同時に、影となり日向となり稼業を盛り立ててこられた。
一時帰国の際に時々オットと一緒にコーダの実家を訪ねる。
今年80歳のコーダのお母さんは、私が学生の頃とあまり変わらない。

丁寧だけどハキハキとしていて、喋り方に無駄がない。良い聞き手でもある。

それが留守中の荷物を預かってくれた近所の奥さんにそっくりやねん。
この奥さんは専業主婦やけど。

コーダのお母さんはもちろん日本人だし、留守中の宅配荷物を預かってくれたご近所さんはオーストラリア人。話す言語はまあったく違うんやけど、話し方とか表情がとにかく
よー似てる。

いや、実はコーダのお母さんよりもこの近所の奥さんはちょいと話長いかもしれんねけどね。

コーダのこと、もう少し書きます。
コーダと同じクラスになったのは中学2年生の時。
奥さんがこれまたええ人で、彼が結婚してからの方が奥さん交えて付き合いが深まったようにも思う。
私がオーストラリアに住み始めて間もない頃に、このコーダ夫婦は小さい子供二人連れて
こちらへ遊びに来てくれた。あの当時はまだまだオセアニア路線の航空運賃が高かったはず。雇われの身の30代のコーダが、ほんまよく休み取って来てくれたわと今さら思う。
当時私が住んでいた小さなアパートに皆でぎゅーぎゅーになって寝た。
楽しかった。

あの時まだ3歳くらいだったコーダの娘があっという間に大学生となり、夏休みにひとりでこちらへ来て我が家に投宿したこともあった。
嬉しかったなあ。

男女で友情は成立するのか? 
これは色々なところで議論がされて意見が分かれてますね。

私とコーダの間にはたして友情は存在するのか?
そもそも男女間の友情ってナンダ?

普段意識していないことにふと思いを馳せるきっかけとなった近所に住む
「コーダのお母さん」であります。

兵庫県出身の私とコーダ。
彼 はもうとっくに人生の半分以上を神奈川県で過ごし、私も人生の半分近くオーストラリアにいる。

急に横浜に住むコーダに会いたくなった。

2019年7月19日金曜日

近所のこと その1

このあたりは以前住んでいた界隈よりも若い家族が圧倒的に多いように思う。
学校の冬休みの晴れた週末、楽しそうな近所の親子が家の前を通った。

二人とも私に笑顔を向けながら。

お父さんとこんな風に遊ぶ子供は幸せやなあ・・そしてお父さんも・・・・と
ぼんやり眺める昼下がり。

2019年7月17日水曜日

お隣さん

引っ越してからしばらく、不思議に思っていました。
お隣さんとの塀の上、いつも同じ場所に同じ鳥達が昼間にしょっちゅうじーっとしてるんです。

その理由がわかりました。
「やっぱり、そうか・・・」

週末の昼下がり、塀の上からにゅーっと手が見えてね。
お隣さん、餌付けしてはりました。

この鳥、マグパイと言います。


マグパイについては以前ここに書いたことがあったっけ。


2019年7月15日月曜日

引っ越しの日

先月の引っ越しの日。

引っ越し業者の作業員のひとりにちょっとムカついたのでここに書かせてもらいます。

まず、朝一番我が家に到着してすぐに「喉が渇いたのでお水ください」って言う。
グラスも紙コップも何もかも箱に入れた後やし、困ったな。
水道は出るけど・・・
まさか「蛇口から手で受けて直接飲んでちょーだい」と言うわけにもいかず
オットが作業員の人数分のミネラルウオーターを近所に買いに行った。

オットがしばらくその場を離れるやいなや
引っ越し業者の作業員のひとりがね、携帯電話を耳と肩に挟んで喋り出した。
英語じゃなかったから話の内容は分からんかったけど、様子からすると今すぐどうしても話さなければいけない内容ではなさそう。
しばらく続いた。多分15分以上・・ 
私はチラチラと不快丸出しの顔で彼を見つめたが、相変わらず携帯でどうでも良さそうな話をしながら、ダンボールをトラックに運んだり家具を動かしたりしてた。

「手は動かしているし、仕事ちゃんとしてるからええやろう。何か文句あるか?」とでも思っているのか。

オットがミネラルウオーターを買って戻って来た。
それに気づいて、彼はすぐに携帯電話を切った。

「私をなめとんのか、コラ〜」

全ての家財道具がトラックに収まって、引っ越し先の住所の確認など済んでさあ出発!の時に例の携帯電話の作業員が 「トイレ、いいですか?」

これはシャーない。
(今朝、トイレも最後の掃除終わってるのに・・と実は心の中では思ったが。)

ところが、トラック出た後に念のため家の中の最終のチェックをしたら、なんとトイレが派手に汚れてる。
これは明らかにあの携帯電話の君の仕業である。
だって、引っ越し業者の作業員が到着前にトイレ掃除してからトイレ使ったのは彼だけ。
どういう使い方したらこうなるの?ってな汚れ方。

「もう!!」

携帯電話のことやトイレのことをオットに話す間もなく、引っ越しの作業は予定時間内に無事終了。
オットは作業員が立ち去る際に、気前良く作業員の全員に心付けを渡してた。

それを見てまたまた私は
「もう!!」

その日の夕方に上記を話したところ、オット曰く「予定の時間内に何が壊れることもなく無事に引っ越しが済んだんだから、そんな小さなこと、ええやないか。」って。

「小さなこと? もう!!」

2019年7月5日金曜日

書類

空港のカフェでお仕事の打ち合わせしている熟年層の男性二人。
沢山の書類をテーブルに広げてはりました。
こういうの、最近珍しいです。
たいてい、ラップトップのコンピューターかタブレットだからね。

2019年7月3日水曜日

初心者マーク

また、しばらく更新が途絶えました。すみません。
ここをお訪ねくださる皆さん、お変わりありませんか?

先月シドニーから戻った日、メルボルン空港の駐車場にて。
隣の車になぜか日本の初心者マークが・・・・
つい最近まで2週間ほど日本にいたせいか、最初の数秒はさほどの違和感なくぼーっと見てたけど。
いや、おかしいやろう。
ここはメルボルンや。

オーストラリアの初心者マークは「P」(ProbationaryのP)
仮免許は「L」(Learner’sのL)




日本に行ったことがある、または住んでたことがある人の車かなあ?
日本のお土産として初心者マークをプレゼントする人はまずおらんやろう。
何れにせよ、この日本の初心者マークは単なるアクセサリーとして貼ってあるに違いない。

5月末に日本からこちらへ戻ってからすぐに引っ越し。
引っ越し先がとっちらかったまんま、シドニーへ。
それからまたパースへ。
あっという間に6月が終わってもう7月!!
メルボルンは真冬に突入。

2019年6月7日金曜日

2019年5月日本一時帰国 最終章

関空からメルボルンへ戻る日。
搭乗待合エリアのガラス窓からカンタス航空の機体に描かれたカンガルーマークを目にした途端、何だかちょっとホッとしている自分が不思議。

搭乗開始を待つ間に、オーストラリア人の気さくで陽気な熟年層カップルとおしゃべりをする機会があった。

「日本に何度も繰り返しホリデーで来ている子供たちや友人が日本行きを強く勧めてくれてね。今回初めて日本へ来たのよ。」

10日間で京都、広島、大阪の3都市を訪ねたとのこと。
初めて日本を訪れる海外からの観光客のルートとしては、人気のコースやね。

「楽しまれましたか?」とまるで台本にあるセリフのようなお定まりの質問をする私。

意外にもこのご夫婦の顔が急にちょいと暗くなった。
残念ながら日本をあまり楽しむことができなかったとの答え。

え? この答えは台本にはない!
これまで「日本に行ったことがある」人は、まず間違いなく私にこう言った。
「日本大好き。なんでも美味しい。皆とても礼儀正しくて親切。」などなど。

滞在中に色々とあったんやろうね。
とにかくこのご夫婦が期待していたジャパンとは違ったらしい。
短い滞在期間にいったい何があったんやろう?

もう少し話を聞きたかったけど時間切れ。
搭乗開始のアナウンスが・・・

「ごめんなさいね、あなた日本人でしょう? なのにこんなこと言うて。でも、もう日本には来ないわ。じゃあ機内でまた会いましょう。」と最後に奥さん。

う〜ん。

搭乗後、もうこのご夫婦に機内で会うことはなかった。
そして到着後にも空港で顔を合わせることもなかった。

今でもなんだかちょっと気になる。
「もう、日本には来ないわ」この言葉が私の心に突き刺さったまま。


2019年6月6日木曜日

2019年5月 日本一時帰国 その8 マッサージ機

温泉にて。
10分200円のマッサージ機、20分過ぎても止まらない。
真正面に壁時計があってね。
間違いなくもう20分過ぎてるなあ。

200円しか入れてないのに、なんで?

私の前を通った従業員の女性に申し出たところ
「そうなんです、このマッサージ機ね、時々おかしいんですよね。」って
愛想よくニコニコしながらそれだけ。

そっか・・じゃあ、止まるまで座ってようか?
いや、なんとなくこれ以上はもういいかなって感じ。

温泉や空港のマッサージ機って
10分だから気持ちいいのかもしれん。

2019年6月5日水曜日

2019年5月 日本一時帰国 その7 袋結構です


スーパーの店員さんがレジでレジ袋をカゴに数枚入れてようとしたので
「すみません。袋結構です」って言うたら
「袋、無料ですよ」って。

私「いや、結構です。」
店員さんがまた「無料ですよ。」

私「無料でも結構です・・・」
店員さん、ちょっと怪訝な顔。

無料であればレジ袋をもらって行くお客さんが圧倒的に多いんやろうね。

エコバッグ持参で買い物に行く。
これはもう長年の習慣。
車のトランクにも常時ジュートバッグは数枚入っているし
折りたたみのエコバッグはたとえ旅行中でも常時カバンの中に入れて持ち歩いている。

オーストラリア に比べて日本ではゴミの分別方法はきっちりしてるのに、プラスチックフリーへの意識はまだ低いのか?って思うことがちょいちょいあってね。

100円均一のお店などで買い物する時に「袋結構です」と言うて、店員さんに嫌な顔されることがある。
細々としたいくつかの買い上げ商品ひとつづつに「支払済みの印」に代わるお店の
テープ貼るのは手間がかかるからやろうね。
ガサッとひとまとめにレジ袋に入れる方が簡単だからだと思う。

なんでテープやシールをいちいち貼るんやろう?
店内でもしも万引きと疑われたとしても、レシート受け取ってるからレシート見せればオッケーちゃうの?

たった2週間の日本一時帰国。
気をつけないと、買い物の際にもらうお店の紙袋やらレジ袋やらがものすごい量になる。
だから・・・普段よりも日本滞在中は要注意。

「袋結構です」

2019年6月4日火曜日

2019年5月日本一時帰国 その6写真



その昔、両親が新婚旅行で訪れた出雲と松江へ。
今回の旅ではまだ海外からの大きな観光客グループに会わずに過ごしている。
特にアジアからのジャンボなグループツアーには遭遇していない。
これは奇跡としか言いようがない。

しかし、さすがに足立美術館ではそうもいかんやろうと思っていた。

アメリカの日本庭園専門誌「The Journal of Japanese Gardening (ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)」が全国の日本庭園900ヶ所以上を対象にした「日本庭園ランキング」で16年連続日本一に選ばれたこともあって、世界的に有名な日本庭園を誇る美術館なのだから。

ジャンボなグループツアーの混雑を避けて朝一番の開館とほぼ同時に行ってみた。
なのに、ものすごい数の大型観光バスがすでに大型車専用の駐車場に停まっているのが遠くから見える。
しまった、遅かったか!

ところが・・
館内で海外からのグループツアーの観光客に会わなかった。
あのすごい数の大型観光バスで来ていたのは、日本人の中高年グループツアーだと気づく。
西洋人の熟年層ご夫婦2〜3組を見かけただけ。

これは、世界中の観光地での共通現象だから今さらあれこれ文句言いたくないが
「どれだけ写真撮ったら気が済むねん?」の人がとにかく多すぎる。
特にこの美しい日本庭園の見事な静寂の中、あちこちでカシャカシャうるさいチューねん。

携帯電話を使って盗撮を容易にしてしまうなど、無音撮影の弊害があるのはわかります。
だから、日本では撮影時に強制的にシャッター音が鳴る仕様になっていることも。

でも・・
このような美しい日本庭園の静寂の中でどうしても携帯電話で写真撮りたいなら、事前に無音カメラアプリを入れるなどのマナーがあってもいいはず。

(去年、マレーシアのマラッカで自撮り族に猛烈イライラしたことあったなあ。)

「フィルム勿体ない」の心配がないからなのか?
携帯電話の写真機能が格段に向上して、写真が特別な物から手軽な物になったのは悪いことじゃないけど。

喫茶室とトイレの表示、そして消火器を撮影している人を見た。
「なんのために?」
いや、特別な理由があるのかもしれん。そうであってほしい。

みなさ〜ん
美しい風景と旅の思い出、目と心に焼き付けましょうよ!


2019年6月3日月曜日

2019年5月日本一時帰国 その5 洗濯


岡山県鏡野町で古民家を貸し切って滞在した時のこと。

130年前に建てられたというこのお家。
上手に手直しされ、生活の道具が全て揃っていて、大自然の中にあるそれはそれは居心地の良い場所でした。

車で2時間離れた場所にお住まいの家主さんが、夕方の私たちの到着時間にわざわざ来てくださってね。

お家のこと色々と説明受けた後、近場のお勧め日帰り温泉なども教えてもらいました。

今回の旅も中盤に差し掛かり、洗濯物が溜まってきた。
そろそろ洗濯したいなあ。
だけど、洗濯機がどこにも見当たらない。

「洗濯機を使わせていただけますか?」と家主さんに聞いてみたところ
「いいですよ〜」

しばらくしてから、家主さんが洗濯機を納屋から出して玄関出たところにドーンと置いた。
防雨型の電源延長コードを玄関に繋ぎ、長い庭仕事用のホースを前庭の蛇口に繋いで、洗濯洗剤も用意してくださって。
はい、完了!

「全自動だけど、手動で使ってくださいね。」

全自動だけど手動で使う? 
この意味が私はこの時すぐに理解できてなかった。

翌朝、よく晴れた。
やった〜 洗濯日和や。

全自動の洗濯機を手動で使う・・・
ええっと、ああ、そっか。

1. ホースで洗濯層に水を張る。
2. 洗濯物と洗剤を投入
3. 「洗う」のボタンを押す。
4. 「排水」のボタンを押す。
5. 「脱水」のボタンを押す。

2 以外、水がある程度きれいになるまで数回繰り返して「すすぎ」
脱水して終了ってことね。
なるほど!

洗濯ってこんなに時間がかかる作業やったっけ? 
日焼け気にしながら、ずーっとホース持って洗濯機の側に張り付いてた私。
いや、贅沢言うたらアカンね。
洗濯板と固形の洗濯石鹸など使っての洗濯に比べたら、うーんと時間短縮やんか。

子供の頃、家にあった二層式の洗濯機を思い出した。
ピー!のボタンじゃなくて、ガチャガチャ!のダイヤルだったけど。

岡山県鏡野町ね、あまり下調べせずに滞在を決めたけど本当に良かった。
私たちが今回投宿した古民家からすぐ近くの
妖精の森ガラス美術館は感動。
職員の方が私たち二人に詳しく館内を説明してくださってね。
正直言うと、車でこの美術館の前を最初通った時
「妖精の森だと? 建物の外観もちゃらけた感じ。田舎で見るものないから無理やり作った?」なーんて思った。
でも違った。





2019年6月2日日曜日

2019年5月日本一時帰国 その4  ふらり福山へ

明石に父を訪ねた後、今回はレンタカーで広島県→島根県→岡山県をのんびりと周った。

尾道滞在3日目に、福山の神勝寺を訪ねた日。
ナビを頼りにドライブ。
途中「これ、一方通行?」と疑うほど狭い田舎道をナビが選んでくれてね。
運悪く対向車あり!
互いにギリギリ端っこに寄るものの、こちら左はドーンと下がったところに畑と田植えが終わったばかりの田んぼ。
そいで、真下でおばあちゃんが畑仕事中ときたもんだ。
もちろん柵も何もない。
ひとつ間違えば車ごと畑に落ちるかも!!
ヒョエ〜

助手席のオット超びびる。

畑で作業中のおばあちゃんやら、たまたま散歩中のおじいちゃんやらの協力を得て
なんとか対向車とすれ違うことができた。
皆さん、その節はどうもありがとうございました。

私達の車も対向車もどちらも小型車やったから良かったけど。
ぞっとする、ほんまに。

私たちの旅程に福山は組み込んでいなかったのですが、尾道滞在中にメルボルンの友人に勧められてね。
「尾道にいるのなら、福山の神勝寺、是非ここ行き」って短いメールで。

行ってホンマに良かったです。
神勝寺
ファンタスティックでありました。

この神勝寺のお茶室でお抹茶とお菓子を頂いた時に、修行僧のお一人から勧められたのが
沼隈半島の先端に位置する鞆の浦。
で、午後は鞆の浦へ。

「潮待ちの港」として江戸時代に栄えた町だそうで、その頃から残る常夜灯や寺社・町家が大切に保存されている魅力に溢れたところ。
船で5分の仙酔島へ渡って瀬戸内の美しい海を眺めたり、夕方まで鞆の浦を満喫した。

下調べも何もせず、予定になかった場所をふらりと訪ねる極上の楽しさをあらためて知った日でした。
メールで神勝寺を勧めてくれた友人と、鞆の浦を勧めてくれた神勝寺の修行僧の方に感謝します。
ありがとう!

2019年5月31日金曜日

2019年5月日本一時帰国 その3正座

兵庫県明石市の焼肉レストランにて。
足が伸ばせる楽チン掘りごたつ式テーブルで、ずーっと正座している若いお嬢さん二人。

普段から正座に慣れてるんやろうね。

横目でチラチラ隣のきちんと正座してる若いお嬢さん達見ながら、  生チュー片手に美味しい焼肉に舌鼓打つ。
なんと幸せな夜。

今日、元気そうな父に久しぶりに会って安心したからやな。

母が他界してから30年以上独り暮らしで頑張ってきた父が
介護サービス付き住居に一昨年引っ越し、実家を売却。

実家を売却後、今回が初の一時帰国。
だけど、実家がないことによる感傷的な気分は微塵もなくてね。

90歳を目前に、記憶障害が少しづつ進んでいる父。
だけど、懸命に細かくメモしてこれまで通りにきちんと日記つけて
機嫌よく生活している様子がよくわかって安心した。

父がお世話になっている介護サービス付き住居のケアマネージャーはじめ、職員の方々のおかげです。
あ、それから近くに嫁いでいる妹と妹一家にも。
感謝!!





2019年5月30日木曜日

2019年5月日本一時帰国 その2  喫茶店



個性的かつ寛げるタイプの喫茶店が減ったような気がする。

無理にレトロを繕う内装ではなく、ただ昔から何も変わってないというだけの静かな喫茶店が特に好き。
ひとりで入って新聞読んだり、何もせずにただぼーっとしても居心地が良いところ。

しかし、そういう喫茶店はまだ店内全面禁煙のお店が少ないんよなぁ。
困った。

5月31日は世界禁煙デー
去年のこの時期は神戸で世界禁煙ウイークのキャンペーンに参加したっけ。
去年の今頃・・・



2019年5月 日本一時帰国 その1 出発の日


皆さん、お変わりありませんか?
しばらく更新できずにいました。
すみません。

5月半ばから約2週間、オットと日本へ一時帰国してました。
その時のことを今日からしばらく書きますね。

オットの挿絵が間に合わないので、本日の挿絵はアウトソーシング・・

メルボルンを発つ日、空港のチェックインカウンターでカンタス航空のスタッフにこう言われました。
「日本へ行くの? いいね。私も日本大好き。去年初めて行ったのよ。」

なんてことない、初対面の人からのこんな一言で超ウキウキ。

ここ数年の日本行きは、実家の片付けやら家族とのあれこれが帰国目的だった。
なので、毎回出発前はたいそう気が重かったのです。
が、今回は違う!
それら色々なことが前回の一時帰国の際にほとんど解決できたので、すっきり。
こんなに楽しみな日本行きは、本当に久しぶり。

我が家の買い手も決まり、次の家見つかって頭金の支払いも済ませた。
よーし💪






2019年5月7日火曜日

高校生のバイト?



先日、売り出し中の中古住宅を見に行った日のこと。

「あんた、高校生のバイト?」と聞きそうになるくらい、仲介業者の担当者がえっらく若く見えた。

今日だけ誰かに慌てて借りて来たんか?ってな感じのサイズが合ってないスーツ。
どう結んだらそうなんの? ツンツルテンの短いネクタイ。
そいでまたベルトがひどく傷んどる。
ちょっと、ちょっとお。革靴の後ろを踏んだままやんか!

まあ、こんなあんなが気になる私もイヤらしいねんけど。

「築何年ですか?」その他色々尋ねても、まともな答えを得られない。

「綺麗にリフォームされてるし、立地も抜群。この価格ならお買い得ですよ」
繰り返し同じことを言うだけ。
手渡されたパンフレットが、ここと違う家のパンフレット。

人材不足なんかなあ・・・

こんな頼りないセールスマンひとりにこの物件を担当させるなんて。
信用ならんな、この不動産屋。

2019年5月6日月曜日

玉砂利


「恵まれない人達への寄付を募っています」
小学校低学年と思われる男の子ふたりが玄関先に。

近所で見かけない子供達。
どこから来たんだろう?
ひとりは裸足・・・

玉砂利を両手に持って、これを2ドルで買ってほしいと言う。

ここは高級住宅街だとは言わんけど、スラム街ではない。

この玉砂利、どこかの建設現場から集めてきたのか?
はたまた家の裏庭の砂利を拾ったのか?

「そんな簡単に寄付(お小遣い)集められると思ったら大間違いやで。
世の中、そんなに甘いもんやおまへん。」

とは言わず、「今度お父さんかお母さんか一緒に来てくれたら、寄付考えてもええよ。
さいなら」と言ってドアを閉めた。

作戦というか手口が単純すぎて、ちょいと笑える。




2019年4月16日火曜日

葡萄


スーパーで新種の葡萄を買おうとしたら、おじいちゃん二人から声かけられた。
「これ、美味しいの? 美味しそうに見えないけど」

この新種の葡萄はスイートサファイアと言う名前。
情報通の友人がブログに書いた記事を読んで、買ってみようと思ったことをこのおじいちゃん二人に話した。
スイートサファイア

友人の勧め通り、大変美味しかったので翌週また同じスーパーでこの新種の葡萄を探したが・・・・
ない!

ショック。

この日、売り場にはホワイトシードレスグレープしかない。

これはどこでも売ってるし、もう食べ飽きたなあ・・・ 
でもこれしかないなら仕方ないか。

すると、先週会ったおじいちゃん二人にまた同じ場所で会った。

「あの新種の葡萄、美味しかったよ。ありがとう!」ってお礼言われた。

いや、私何もしてないですウ。

ところでこのおじいちゃん二人は兄弟なのか、友達同士なのか、カップルなのか、どうでもいいことが気になる。
陽気で気さくで感じが良すぎるおじいちゃん達なので余計に気になる。





2019年4月12日金曜日

目のやり場に困る

目のやり場に困るオット。
先週末、メルボルンで開催されたSupanova というイベントに似顔絵の出展をした時のこと。
「私を描いてください」とオットの前に座ったコスプレ美人。

スタイル抜群で大変魅力的。
もしかしたらプロのモデルかもしれん。

だけど、豊満な胸をそこまで大胆にひと目に晒さなくても・・・

今週末に開催される同イベント出展のために本日からゴールドコーストへ。
Supanova Gold Coast

ちゃお!

2019年4月1日月曜日

本当はもっと美味しい


オットは平日自宅で仕事をするので、ほぼ毎日三食一緒。
幸せなことだけど、正直なところ面倒くさい日もある。
特にお昼。

お昼ご飯の支度に時間の余裕がなかったある日、(いや、気分が乗らなかったある日)乾麺茹でて前日のお味噌汁の残りに投入した後、中途半端な残り物として冷蔵庫に鎮座していた肉じゃがなども一緒にポイポイお味噌汁のお鍋へ。
中火で温めて温めて、火を止める前に溶き卵をたら〜。

「はい、お待ち!」

身体が温まる。
いや〜 お野菜たっぷりで美味しい。

オット、無言やったけど全部食べた。
まあ、オットは料理が苦手。
なので私が作ったものにまず文句は言わない。

それにしてもこの挿絵、不味そう・・・

だいたい何それ? 
器からはみ出してるパイナップルみたいなやつ!! 
そんなん入れてないやんか。

2019年3月23日土曜日

人間シュレッダー

今後さらにペーパーレスを心がけないといかんなあ。

ここ数年溜め込んで整理できずにいた書類の片付作業に半日費やした。
必要なものはスキャンしてパソコンに入れて、原本保存しなければならない書類はファイルし直して、不要な書類は捨てる。
ちょこちょこその都度やっていれば、さほど時間がかからない作業をこんなに時間かけてまとめてやるなんて。
アホやな、私。

オットの仕事部屋にあったはずの家庭用シュレッダーで不要な書類を切り刻もうとしたら
あれま! シュレッダーがない!
私の知らないうちにそのシュレッダーは故障してすでに廃棄済み。
え〜っ

そのまま捨てられない個人情報が記載されている書類を、クリップやらホッチキスの針を外して2時間近くビリビリ破り続けた。
手、痛い。
こんなの、もう二度とやりたくない。
反省。





2019年3月22日金曜日

冷蔵庫のマナー


他人の家の冷蔵庫を勝手に開けるのはマナー違反。

不動産仲介業者が売り出し物件を一般公開して希望する買い手に見せる。
これをオープンインスペクションと称して、不動産仲介業者が土曜日に設定することが多い。
売主がまだ実際にそこに住んでいる場合もあれば、店子に貸して店子が住んでいることもある。

先日、あるお宅のオープンインスペクションの日にいきなり冷蔵庫を開けはった初老の紳士がいた。
一緒に来ていたご家族にえらい叱られて、その初老の紳士は気の毒なほどションボリ。
笑ってはいかんのですが、私ちょっと笑ってしもうてね。

人の家のプライベートな空間のひとつである冷蔵庫をなぜ開けたいと思ったのか?
冷蔵庫開けて中を見て、それでどうしたかったのか?
これらの質問をあの初老の紳士に聞いてみたところで、きっと答えはなかったやろう。

小学生になり、子供達だけで互いの家を行き来するようになった頃に他のお宅で守らなければならないルールやらマナーを母親から繰り返し言われたことを思い出す。
そのうちのひとつが「他人の家の冷蔵庫を勝手に開けてたらアカン」やった。

実は自宅を売却することになり、明日が初回のオープンインスペクション。
今週は家の中と裏庭&前庭の掃除に勤しんだ。
近所の人の中に普段あんまり付き合いがないお宅もある。
そんな親しくないご近所さんやら、物件購入に全く興味がない人も野次馬のようにオープンインスペクションにドカドカ来てしまうことがある。

私がこれまで自宅売却の際にオープンインスペクションを嫌って避けてきた理由はそれ。
しかし、今回は不動産仲介業者の担当者にちゃっちゃと希望価格で売りたいなら是非にとオープンインスペクション実施を勧められた。

物件の入り口に不動産業者が立って、見に来た人には必ず身分証明書の提示を求めて記録するのが普通。
しかし・・・不特定多数の人に家を公開するっちゅーのはどうもねえ。
今日になってもまだグズグス言うてます、私。あかんね。

家族の写真含めて飾り物はできるだけ外して、貴重品も置かないようにして、お花などさりげなく活けて。
あ、そうや! 冷蔵庫の中も綺麗にしとかんと!

明日のオープンインスペクションの間、小一時間ほど外で時間を潰します。

ただ今、家の売却と次の家探しを同時進行中。



2019年3月5日火曜日

車の芳香剤

オープントップのスポーツカーに芳香剤は必要なんやろうか?
バックミラーに芳香剤吊ってるスポーツカー。
颯爽と私の車を追い抜いた。



2019年3月3日日曜日

食べながら歩く

でっかいスイカを食べながら歩いている赤ちゃん連れの若い男性。
8分の1か4分の1に切ったと見られる大きさのスイカ。

りんごとか、バナナくらいなら食べながら歩いてもオッケーやろう。
しかし、スイカってどうなんやろう?

日本を離れて間もない頃、メルボルンのビジネス街で昼休みに大勢の人がソフトクリームやらジェラート食べながら歩いているのを見た時にちょっと驚いたことを思い出す。
特にビジネススーツに身を包んだ中高年以上の男性が、ソフトクリームやジェラート食べながら歩いている姿に小さな違和感があった。

今、日本じゃどうなんやろう。
もしかしたらビジネス街でも学生街でもショッピングセンターでも、老若男女関わらずにソフトクリームやらアイスクリームやらジェラートのみならず、コンビニで買ったおにぎりやサンドイッチを歩きながら食べるのは
そう珍しくないのかもしれない。

食べながら歩く・・・これ、どうも私は苦手。


2019年2月26日火曜日

同じ名前

私には同姓同名の友人がいる。
漢字も同じ。
そんな人、なかなか日本でも会うことがなかったのに。
出会いはメルボルン。
もう10年ほど前やったかなあ・・

私の名前は苗字もファーストネームも結構どこにでもある名前なんだけど、ファーストネームの漢字はやや珍しい。
なのに・・・ 
ファーストネームの漢字も同じ同姓同名の彼女。
ある人を介してメルボルンで知り合った。
私に同姓同名の彼女を紹介してくれた人も、ファーストネームが実は私達とこれまた偶然同じ。
漢字は違うねんけどね。

ここ数年、同姓同名の彼女はメルボルンを離れてニュージーランドに住んでいる。
先日、出張でメルボルンへ来る機会があって週末我が家に投宿し、楽しいひと時を過ごした。

私のオットは彼女のことをSame Name Same Kanji と呼ぶ。

この同姓同名の彼女とメルボルンで知り合った当時、同じファーストネーム(漢字はそれぞれ違う)の人数名でちょっとした社交グループみたいなものを結成してメルボルンの街中で映画を観たり、食事したりしてた。

仕事帰りに同じファーストネームの人たちで集まって食事に出かけたある夜のこと。
レストランで「あれ、誰の名前で予約したんやったっけ?」と一人が店先で言うて、皆で大笑いしたことがあった。
電話でレストランを予約する際、ファーストネームで予約するのが一般的。
ここにいるのは皆、同じ名前やんか!

そんなあんなを懐かしく思い出しながら、同姓同名の彼女を空港へ見送った。
今度はいつ会えるかなあ?



2019年2月13日水曜日

ブラインドデート


ホバートでひとり自由行動の午後、海が見えるちょいと洒落たカフェで一休み。
静かにぼーっとしていたいという気持ちと裏腹に、なんでか知らんけど耳が象みたいになって周囲の話を聞いてしまうヤラシイ私。

隣のテーブルの男女はこの日初対面らしい。
ははーん、ブラインドデートってやつやな。

どうもマーガレットという女性が仲人。
二人の会話に何度も「マーガレットから聞きました。」が繰り返される。

この二人、父娘ほど(いやもしかしたらそれ以上に)年齢が違うように見える。

他にもテーブルは空いてたのに、私よりも後に来たこの男女はわざわざ私の隣のテーブルを選んだ。
海が真正面に見えるからやろう。

事前にお互いの写真を交換していたらしい。
「すぐにあなただとわかりました・・・」とお互いに言うてる。
爺さんはすごく身なりが良い。
お嬢さんも「タンスで一番」着てきましたって感じ。
でも、彼女の装いは午後の明るい陽射しが降り注ぐ海沿いのカフェにはなんとなくそぐわない。

「写真よりも実物の方が魅力的です」と爺さんはこの若いお嬢さんにぬけぬけと言った。
同じセリフを毎回どの女性にも言うとるんやろう・・などと静かに私は舌打ちする。

テーブルの下に隠してた赤い薔薇の花束なんぞを今にも差し出しそうな雰囲気。
どうしよう?
いや、別に私が困ることはない。

「私はお金が好き。お金は大切。貧困家庭で育ったから・・・」
この若いお嬢さんはよく通る声でハキハキと爺さんに話してる。

大胆かつ正直過ぎる彼女の発言に私は息をのんだ。
お金持ちだからこの爺さんと見合いしたのか?
確かにお金は大切やけど。

あの二人、あれからどうなったんかいなあ?
ホバート滞在中に撮った写真の整理しながら、ちょいと気になる。

2019年2月10日日曜日

歩道の銅像

先月、タスマニア島のホバートに滞在した時のこと。
往来で両足が同時に突然攣って歩けなくなるという、人生初の経験をした。

交差点を渡ってすぐの歩道で、私はまるで銅像のよう。
この時手ぶらやった。なのでいとも簡単に一人で銅像になれた。

日曜日の昼下がり、町のど真ん中やのに人通りがほとんどない。

この週、タスマニア島は記録的な猛暑。
その影響で山火事があちこちで発生して、エライことになってた。
私達が滞在したホバートも、周囲の山火事の煙の臭いが立ち込めてね。
消防車と救急車が頻繁に行ったり来たり。

そんな大変な時に、とても親切な救急車の隊員に私は胸を打たれた。

救急車が交差点で信号待ちの時、歩道で突っ立ったまま動けなくなっている私に車から声かけてくれはったんです。
「大丈夫ですか?」って。

私、よっぽど様子がおかしかったんやと思う。

「両足が攣って今ちょっと歩けないんです。」とは恥ずかしくて言えなかった。

なので「大丈夫です。ありがとうございます。」と答えたが、実は大丈夫じゃない。
信号が変わって、救急車が去った後
何分くらいそのまま歩道で銅像を演じたのか、よく覚えてないなあ。

まだちょっと攣ったまんまの両足で歩き始めた。
しかし・・・
ホテルまでほんの200メートルそこらの距離が、この時は2キロくらいに思えた。
亀のようにゆっくりどころか、ナメクジより遅かったやろう、私。

ホバートはシドニーに次いで古い町で、沢山の歴史的な美しい建物があちこちに残る素敵な場所。
普段は空気が澄んで、ホバートのシンボル的存在のウエリントン山も今回は山火事の煙に包まれて見えたり見えなかったり。

タスマニア島を初めて訪れたのは、もう20年近く前。
父と妹の家族と一緒に車で1週間ほどかけて旅行した。
美しい自然が最大の魅力であることは言うまでもないが、タスマニアで会う人はとにかく親切で優しい。
そこに父は大いに惹かれて、その後再度父の希望により父と私はタスマニアを旅した。

今年で父は90歳になる。
もう父がオーストラリアに来ることはない。
しかし、タスマニアには父との楽しい旅行の思い出が沢山ある。


今回の親切な救急車の隊員のことも、私は忘れないやろう。