2017年12月14日木曜日

マザー・テレサ

母が他界した後、長年ひとり暮らしをしてきた父。
先月、介護サービス付き高齢者住宅に入居した。

今回の一時帰国の”やることリスト”の最重要項目は 「ザ・ 実家の片づけ」である。
1週間後にオットが日本に到着する。それまでに何とかだいたいのメドをつけたかった。

まず不用品と有用品の選別に数日かかった。
不用品回収業者の3社から見積もりを取り、同時に地域の可燃物と不燃物回収日には自力で
ゴミ出して・・

ああ、しんど。

父は定年後、陶芸や書道などの習い事に情熱を注いだ。それらの作品と道具が山のようにある。

それから、父は料理好き。
「これ、本当に独り暮らしの男性の台所?」と疑うほどに食器含めて台所用品が多い。

マンションの管理組合やら町内会の役員、そして近所の神社の氏子代表などなど・・
地域活動に長い間参加させていただき、地域の皆さんに支えられた幸せな父。 それはええ。
しかし、当時の雑多な地域活動の書類がこれまた山積みになったまま。

靴箱の中には「あんたはイメルダ夫人か?」と思われるほどの靴がずらりと並んでる。
タンスの引き出しには新品の衣類がぎっしり。

中途半端にパソコンとインターネットが操れる父は、ネットショッピングが大好き。
ここ数年は買い物に外出することが億劫になり、好きだった料理にも興味が失せたのだろう。
ネットでの買い物にかなり依存していたことは知っていた。
しかし、在庫管理に問題ありあり。
大量に死蔵品と化したものが次々と出てきて茫然とした。

昭和4年生まれの父は、神戸の下町で生まれ育った。
戦中戦後の物資が不足した大変な時代を生き抜いてきた。
私達が子供の頃、食べ物はもちろんのこと、生活全般の贅沢と無駄遣いに超厳しかった父。

なのに!

と腹を立ててみたり、母が死んでからよくひとりで長年頑張ったなあ・・・とも思ってみたり。

よーし、父を反面教師として私は絶対に父のようになるまいと強く心に誓う。

死後に残したものは2枚の質素な木綿のサリーと着古しのカーディガン、そして常に持ち歩いた布袋のみだったというマザー・テレサを目標に。

0 件のコメント:

コメントを投稿