昨年10月末にピアノの先生がご病気で他界され、ピアノに向かうと先生とのあれこれを思い出してつい感傷的になってね。
泣いて弾けない。
病気がわかってからわずか数ヶ月後に旅立たれたんです。
でも、やっと最近また少しづつ練習を再開しました。
ピアノに座ろうとすると、ロゼーラという赤と青の色鮮やかな鳥が塀の上に来ているんです。
それも3日続けて・・・・同じ場所。
同じ鳥に違いない。
「きっとあれは先生。見守ってくれているんや」
先生の教え方、次はこれどう?と私に選んでくださる曲、先生の演奏、もちろんお人柄。
すべて好き。
そして尊敬していました。
月に2回レッスンに通った8年は、どんな小さなことでもこの先生に褒められると嬉しくてね。また褒められたくて日々ピアノに座って練習していたように思います。
楽しかった。
私が辞めると言わない限り、あの先生のレッスンはずーっと続くものだと思い込んでいました。
おバカ。
音楽は音を楽しむ・・・
これをずーっと繰り返しおっしゃっていましたね、先生。
学生時代にピアノを習っていた頃はそんなことあまり考えたことがなかったかも。
とにかく正確に譜面を読み、間違えないように止まらないように最後まで弾くことばかりを優先させていたような気がします。
「譜読みが済んで最後まで通して弾けるようになってから、さらにさらに弾き続けてね。自分のものにするその時が一番楽しいのよ。」
これも何度も先生から言われた言葉です。
私の楽譜に書き加えられた先生の優しい文字。
「流れるように」とか「軽やかに」とか「感情を込めて」とか色々。
私が何度も間違う場所を「楽譜通りの指づかいじゃなくてもいいのよ・・」と違う指づかいで弾くことをよく提案してくださったっけ。
音符の上に赤鉛筆で先生が書き直してくれた指番号!
あかん、また泣ける。
目から水が勝手に出るの。
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