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2024年11月15日金曜日

ブリスベン 1)あかんなあ、私


聖心会シスター 鈴木秀子さんの「機嫌よくいれば、だいたいのことはうまくいく」という本を読んだばかりだったのに。

あかんなあ、私。

---

ブリスベン在住の児童書の作家とブリスベン市内のパブで待ち合わせをしました。
初対面なのに待ち合わせの時間に45分も遅れてくる人ってどうなんやろう?
それも連絡なしに・・・

「遅くなってすみません」の謝罪なし。

オットはこの作家とここ数年つきあいがあり、継続的にイラストの仕事をもらっています。
だけど、ずーっとこれまで電話やメールのやりとりのみ。

「ブリスベン行くついでに一度会ってみよう。一緒に行くから。」
私が提案したんです。

週末だろうが時間外であろうが気にせず電話してくる。
そして支払いが毎回超遅い。催促して催促してやっと・・の繰り返し。

細々としたあれこれをタダで依頼してくる。→ Noと言わないオットが悪い

今後もおつきあいしていくの?

実際に会えば意外に好人物かもしれない。

でも、違いました。

平気でホラを吹く。
そして失礼な人。
少々無理を強いても決して断らないオットを完全に支配しているのが感じられる。

やっと完成した初版の絵本を持ってきてくれたので、パラパラ見ていたら・・・
本の題名や著者名、発行者、発行年月日などの情報が記載されている「奥付け」の部分に
表紙のみオットがデザインしたことになってました。

え? 
表紙のみならず全ページの絵はオットが描いたのに。

「なめるなよ!💢」

もちろん乱暴な言葉は避けましたが、何も言わないオットに代わってこのホラ吹きに私は苦言を呈しました。

私はクロコで常に裏方。
なので、決して出しゃばってはいかんのですが。

この日、でしゃばっちまいました。

腹立つ〜

---

まずい! この私の不機嫌、早く切り替えなくっちゃ。
深呼吸してその場を離れよう。

でも難しい。
この気分、長引くかも。

あかんなあ、私。


2024年11月8日金曜日

レバニーズ・キューカンバー


某大手ホームセンターの園芸コーナーにて。
高齢の紳士と店員さんとの会話がおもしろすぎて思わず聴き入ってしまいました。

ご高齢の紳士「レバーニーズ・キューカンバーの苗、探してるんだけど。ありますか?」

店員さん「あいにく輸入物は扱ってないんです〜」

ご高齢の紳士「・・・・・・・・?」



レバニーズと名前はついていても苗もきゅうりも輸入してません。当たり前です。

これにちょっと似たようなこと、ちょくちょく私もこのお店で経験してました。

このお店ね、園芸コーナーの店員さんの多くが園芸の知識あまりない感じ。
雇用する側がそれでいいなら、問題な〜し!なんだけど。

レバニーズキューカンバーは直訳すると確かにレバノンのきゅうり。

オーストラリアのスーパーや青果店で買えるきゅうりは主に以下の3種類です。
レバーニーズ・キューカンバー
コンチネンタル・キューカンバー
グリーン・キューカンバー

レバニーズ・キューカンバーは日本のきゅうりにやや似ていますが、日本のものより水分がちょっと少なくて硬いです。

2024年11月4日月曜日

辻井伸行さんのピアノコンサート


先日、メルボンで開かれた辻井伸行さんのソロピアノコンサートに行きました。

コンサートから数日経っても興奮冷めやらず、まだ感動の余韻に浸ってます。
音楽評論家じゃあるまいし、色々書くべきではないのでしょうが・・・・

圧倒的な技巧、力強さと繊細さ。
そして優しい音色。
素晴らしいコンサートでした。

何度も何度もアンコールに応えてくださってね。
アンコール4曲のうち1曲はオーストラリアの愛国歌「ウオシンング・マチルダ」。

最後の最後に「もう終わりです」という辻井さんのサインだったのでしょう。
ご自分でピアノの蓋を閉めて客席に向かって笑顔で最後のおじぎをされました。

おちゃめ。

「辻井さん、メルボルンまで来てくださってどうもありがとうございます。」の気持ちをこめて私も拍手を送りました。

会場には艶やかな和服姿の女性も大勢おられてね。
現地に住む日本人として辻井さんを心から歓迎し、そして敬意を表する彼女たちの姿が大変美しいと思いました。

途中20分の休憩時に会場のバーでワイン飲んでたら、ファッションモデル並みに綺麗で上品な若い女性に目が吸い寄せられて。
青いフォーマルドレスがよくお似合い。

しかし・・・その女性のお連れ様、短パンにTシャツ。

オット「どないなってるねん?」






2024年10月26日土曜日

スーパーのカート


隣町の路線バスに乗った日。
スーパーのでっかい空のカートごと乗り込んでくる人がいました。
もう、びっくり。

あかんやん。

さらに驚いたのは運転手さんが運転席から離れてその乗客の乗車を助けていたこと。
運転手さんね、カートを引き上げながら親しげに「おはよう。元気?」とこの乗客に話しかけているんです。

????

乗車時間はほんの数分、1区間だけ。
「次降ります!」のボタンを嬉々として押し、降りる時にはバス停にいた人がまたショッピングカートごと降りるその乗客を手伝っておられました。

お知り合い? ご家族の方? そんな感じがしました。

もしかして、あの乗客は常連さんでしょうか?

毎回カートと一緒に決まったバス停から乗ってくるのかも。
そして多分・・・知的障害者。

あまりじーっと見てはいけないような気がしましたが、やっぱり見ちゃいました。
他の乗客もきっとそう。
私だけじゃない。

2024年10月22日火曜日

シニアウイーク 海軍音楽隊のコンサート


平日の午前11時開演って珍しいなあ〜と思いながらチケット購入して行ってきました。

近所の市民会館みたいな場所で開催されたオーストラリア海軍音楽隊のコンサート。
20年以上前に東京で一度だけ日本の陸上自衛隊の音楽隊のコンサートを聴きに行ったことがあるのですが、オーストラリアでは初めて。

会場に着いてから気がつきました。
これね、シニアウイークのイベントのひとつだったんです。
シニアだけでは席が埋まらないから一般にもチケット発売したってところかな?

音楽好きのご高齢の方々が大勢来ておられました。
普段なかなか外出が難しい人のために地域のサポートチームによる送迎のサービスもあったみたいです。

オープニングの一曲目から体をゆらゆら揺らして楽しそうな様子の方々を私たちの客席の周りで沢山見ました。

演目はお馴染みのジャズナンバーやスイング、そしてミュージカルの名曲あれこれ。
非常にレベルの高いコンサートで期待以上でした。
各演奏者および歌手のチームワークと「自分の仕事大好き!」の幸せなムードが舞台から観客に伝わる感じ。

コンサート終了後、建物の外へ出るのにすっごく時間がかかりました。
聴衆の中で間違いなく若年層だったであろう私たちは列の最後尾。

皆さん、静かにニコニコしておられました。

楽しかったです。

2024年10月12日土曜日

私、生徒なんです

先日、私のピアノの先生が連弾サロンコンサートでもうひとりのピアニストと一緒に演奏されたんです。

開演前にオーストラリアで製造された世界で一番大きなグランドピアノを近くで見せてもらいました。
通常のグランドピアノよりも20鍵盤も多くてね。
ペダル4つ!

会場関係者のひとりが詳しく説明してくれました。

説明の最後に「このサロンコンサート、どのようなきっかけで知りましたか?」って聞かれたんです。

「私、今日演奏するコンサートピアニストの生徒です。」

そしたらね、ギョッとした顔して・・・・
「わ〜 そうですか。びっくりです。だって今日のピアニストお二人はまだお若い女性ですから」って。

いまどきそんなこと大きな声で言う?
生徒が先生より年上でも全然問題ないと思うけど。

ムッとしました。

サロンコンサートの会場はこんな場所です。




2024年10月4日金曜日

お隣の子犬


お隣さん、子犬を飼い始めました。
平日の昼間はお留守なので子犬は裏庭に置いていかれます。

そりゃあ寂しくて不安で退屈なんでしょうね。
ずーっと泣いてるんです。

うっさいわ〜!!

そして塀の向こうのその子犬が可哀想で胸が痛い・・・

見かねてオットが塀によじ登って日中何度も子犬をあやしてます。

「見てごらん〜 かわいいよ」とオットは何度も促しますが、私は見たくない。
そんな可愛い子犬をこの目でみたら余計に不憫。

お隣さんに絶対こう言ってしまうに違いない。

「平日の昼間はうちで面倒見ます」って。

2024年10月1日火曜日

オーバーツーリズム

                    

ブリスベンでの仕事を終えた後、ブリスベンからさらに北上してサンシャインコーストのヌーサでしばらくのんびりしました。

ヌーサは高層ビルがまったくないクイーンズランド州のビーチリゾートです。

ヌーサ国立公園で約11キロの海沿いの美しいウオーキングコースを歩いた日。
肉眼で鯨とイルカの群れを何度か見てね。
感激です。

すれ違いざまに聞こえる英語以外の言葉・・・・
「ああ、ここも外国からの観光客が沢山きてるのねえ」としみじみ感じたり
地元の家族連れも多かったので
「そっか。学校のお休みが始まったばかり」と頷いてみたり。

ヌーサってこんなに多くの人が押し寄せる人気の観光地だったっけ?

以前はのんびりして静かな雰囲気が魅力だったヌーサ。

ここを訪れる人の急激な増加が地域住民の生活とか自然環境や景観に負の影響を及ぼさないといいな・・・

2024年9月28日土曜日

カフェで鳥たちに包囲される ブリスベンにて


 毎年2回ほどブリスベンに行く機会があります。
9月はOz Comic Con, 11月はSupanovaというポップカルチャーのイベントにオットが出展者として参加するため。

ブリスベンは我々が住むメルボルンから東海岸線上を北に飛行機で2時間ほど飛んだところにあるオーストラリア第三の都市です。

去年、お気に入りの美術館のカフェで屋外のテーブルに座って嫌な目に遭いました。
って言うても相手は全然悪くないんだけど。


なので、今回は2番目に好きなブリスベンボタニックガーデンのカフェへ行きました。

しかし・・・・
オーストラリア固有種のブッシュターキーとか、異次元からの使者と言われるアイビスとかその他多数の野鳥に包囲されて落ち着かないったらない。

鳥が嫌いってわけではありません。

アイビスは日本のトキと同種だそうです。
しかし、オーストラリアのアイビスは目やくちばしなど見た目が怖い。
薄汚れていて人を恐れぬ厚かましい態度が嫌いです。

爬虫類よりマシだけど。

もう今後、ブリスベンでこの時期は屋外のテーブルに座るのを諦めよう。

2024年9月12日木曜日

ブラックスワン


住宅街の車道を堂々とそれもゆっくりと横断するブラックスワン2羽。
近くの湖から来たんやね。

マイペースを見習いたい。

電車の駅までオットに送ってもらう途中でした。

「はよして〜 間に合わへんやん!」

2024年9月11日水曜日

ヤマンドゥ・コスタ


ブラジルのギタリスト、ヤマンドゥ・コスタのコンサートに行きました。
7弦ギターの奏者としての高い実力は世界によく知られ、グラミー賞を受賞したこともあります。

90分休憩なしの演奏。
曲の説明やおしゃべりはほとんど挟まずにぶっ通し。

情熱的かつ完璧なテクニック、ブラジルの文化を表現しようとする・・
もうこれは単なるギターコンサートの域を超えているように感じました。

舞台に登場するやいなや会場からは大きな拍手とともにスペイン語とポルトガル語での声援が派手に飛び、また曲が終わるたびに、そしてアンコールの時にも。

ブラジル・・・
行ったことない。

コンサート中、ずーっとヤマンドゥ・コスタの演奏を通して行ったことがない土地に思いを馳せました。
彼が生まれ育ったブラジル南部。
牧畜が盛んでラテンアメリカ文化の影響が強い場所らしい。

ため息。
感動して心が震える時にもため息って出るんですね。
興奮状態の身体を緩めるために無意識に出たのかも。

2024年9月1日日曜日

苦しい時の神頼み


受験の前とか母の余命が短いと知った時とか・・・
自分の力ではどうにもならない時に私は神頼みをしたことがないんです。

初詣や観光でお寺や神社を訪れた際は家族の健康をぼんやり祈ることはあっても。

 なのに、先日ある教会のルルドで手を合わせてお願いした。
「久しぶりに腰痛が辛いんです。どうか治してください」

あちこち足や股関節も痛くて夜中目が覚める。
眠りが浅いせいか、昼間しんどい。

親戚が集まる場で高齢者がよくこんな話をしてたっけ。

信仰がない私。
旅先で訪れた教会で神頼みしているなんて。
まるで普段疎遠な人や不義理している人に困った時だけすがって助けを求めているようで恥ずかしい。

ルルドとは・・・オットの説明によると・・・
もともとルルドとは南フランスの町の名前だそうです。
19世紀の半ばにルルドの洞窟で村娘のバーナデットの前に聖母マリアが現れて、マリア様のお告げ通りに足元の土を掘ると洞窟の前に清水が湧き出して、この霊泉で病が治るなどの奇跡が起こったらしい。
その奇跡にあやかりその後世界各地でこのルルドを真似して聖母マリア像とバーナデットの像が教会敷地内などに作られるようになったとのこと。

ふ〜ん。


2024年8月21日水曜日

近所の雨樋



お隣さんの雨樋にあちこち雑草が育ってえらいっこっちゃになってます。
先週から花まで咲いてます。

私の書斎からちょうど見える位置なので、ずいぶん前から私は知ってました。

オットはハシゴで雨樋の掃除中に気づいたらしい。

雨樋に砂や泥、枯葉などがだいぶ溜まってるんやろうね。
そのうち雨水の逃げ場がなくなって建物の外壁にシミが出たりするかも。

定期的に雨樋を掃除するのは雨樋の機能低下を防ぐことだけじゃないんですよね。
雨樋の詰まりが原因で水浸しになった場合のご近所とのトラブルを避ける目的もあります。

お隣さんはお天気の良い週末のみ人の気配がする休暇用のお家みたいな感じ。
なので・・・顔を合わせることがほとんどないためおつきあいもありません。

私「お隣に言うてあげたほうがいいんちゃう?」
オット「いや、要らんお世話・・・」

これ、繰り返してます。

2024年8月18日日曜日

春の陽気


メルボルンの8月今頃は例年まだまだ寒い日が多いのに。
今年は春の訪れが早すぎる・・・

いや、本物の春はまだかもしれない。
植物も人間も気まぐれな春の陽気に試されているだけなのかも。

「こんなに早く咲いたらあかんやん」と言いたくなるような花があちこちに。

寒さがぶり返しても、気分は陽気に行きたいものです。

2024年8月11日日曜日

半ドア



前を走る古いフォードのファルコン。
懐かしのベンチシート!!

半ドアの警告灯&ブザーが標準装備じゃないんやろうね、昔の車って。

後部座席のドアが半ドアのまま走ってました。

時々フワーっと大きく開いて、またちょっと閉じて・・・を繰り返してね。
田舎道だったから側を自転車などが通らずラッキー。

どうやって前の車の運転手に知らせてあげよう?

しばらくすると気がついたみたいで、車が路肩に停まりました。
良かった。

冷蔵庫の閉め忘れアラーム。
これも昔はそんなのなかったよね。

2024年8月7日水曜日

絵はがき


郵便受けなんてもう要らないんじゃないか?と思うほど郵便受けはずーっと暇してます。
「宣伝および広告の印刷物はお断り」の小さなステッカーを郵便受けに貼ってるので、ゴミ箱直行便のような紙は受け取りません。

ちょっと前は「郵便受けに入ってるのは公共料金の請求書だけ・・・」なーんてぼやいてましたが、今ではそれらもペーパーレス化でEメール送付。

先日、東京に住む友人から絵葉書が届きました。
絵葉書受け取るなんて久しぶりで大変嬉しい!


動物写真家の岩合光昭氏が25年前に出した「ニッポンの犬」というタイトルのポストカードブックの1ページだそうです。

北海道犬・・と裏面に記されていました。
アイヌの猟犬として歴史が長いらしい。

写真立てに入れて机に飾ってます。



2024年8月2日金曜日

オンライン説明会


 「靈氣って何??」

5月にオットと長崎から五島列島の福江島へ向かうフェリーでたまたま出会った岡崎真理さん。
カナダ在住の靈氣セラピスト。
彼女に会ってからずーっと気になってたんです。

「もう一度お会いしたいなあ」

先日、ラッキーなことに彼女の靈氣療法オンライン説明会に参加させていただく機会がありました。

岡崎真理さんは直傳靈氣研究会認定の師範格認定者(大師範)としても、カナダで長年ご活躍中の方です。

オンライン説明会の冒頭で彼女の自己紹介で経歴に加えてホスピスでの緩和ケアボランティア、看取り士、アニマルケア、自死遺族サポートなど、幅広い経験について触れておられました。

西洋医学の大切さを尊重すると共に、靈氣を家庭療法として取り入れることにより対処療法から予防医学にシフトしていく。不必要に病院や薬に頼る頻度を下げることを目指そう・・・

「なるほど」

「わからないことがわからない」そんな私にも理解しやすい内容でした。

靈氣療法で一つでも多くの命を守る、一人でも多くの命を平穏に送りたい・・
真理さんの情熱もひしひしと感じる説明会。

9月から11月にかけて日本でのセミナーが開催されるとのこと。
参加してみたいけど、うーん無理。

まずはメルボルンで靈氣セラピストを探して、一度体験してみようかな?などとぼんやり考えてます。


2024年7月26日金曜日

雨に濡れながら


曇天だったけど、レーダーの天気予報チェックして「多分大丈夫!」とウオーキングに出かけたんです。

でも大丈夫じゃなかった。

雨宿りさせてもらえる場所がなーんにもないところでザーッと降り始めたんです。

車も通らず、人通りもない。

う〜 寒い。

濡れた手でポケットから携帯電話を取り出し、オットにSOSを発信。

オットを待つ間、雨に濡れながら小学生の頃を思い出してました。予期せぬ雨が突然降った放課後、傘を持ってお母さんが学校に迎えに来てくれる友達が羨ましかったっけ。当時は車を運転するお母さんなんておらず、皆徒歩でした。

私は学校に置き傘してました。今から思うと治安の良い小学校だったと思います。名前を書いた置き傘は誰かに盗まれることもなく、ずーっと傘立てにありましたから。

今は電話一本でオットが車で迎えに来てくれます。感謝!

2024年7月21日日曜日

大相撲 名古屋場所


 NHKワールドジャパンで大相撲名古屋場所のハイライトが30分弱に編集されていてね。
Youtubesで視聴してます。
英語のコメンテーターの無駄のない早口解説が小気味良いんです。

オットとスマートテレビでここ最近毎日観戦してます。

5月、東京場所のチケットが取れませんでした。開催中に数日東京に滞在していたにもかかわらず両国国技館で観戦できなかったのでオットは大変残念がっていました。

オットは相撲ファンですが、私はさほどではありません。

テレビ観戦の時、私の楽しみは土俵の取り組みよりもむしろちらっとテレビのカメラに映り込む溜め席の着物姿の女性を見つけること。

中には明らかに夜のお仕事風の艶っぽい女性もいたりしてね。
目立つんだけど「美人」とはちょっと違って。

高級クラブのママ風情。

近くに座ってる羽振りの良さそうな紳士と談笑している様子が一瞬でも映ると「お店の得意客? パトロンかなあ」などと想像してみたり。
「いや、テレビに映り込み狙いで来てるはず。それはないやろう。」と否定したり。

名古屋場所は浴衣で観戦している人も多いのね。

真冬のメルボルンで日本の夏を満喫してます。

2024年7月14日日曜日

手袋


近所で 手袋したまま犬を撫で撫でしてたら、手袋の片方を奪われました。

生後9週間の子犬。
しかし、噛む力は強くてなかなか手袋をお口から放してくれません。
飼い主のお父さんが無理やり上顎と下顎をぐいーっとこじ開けてなんとか手袋を取り戻してくれました。

手袋、可愛い子犬の唾液でびちょびちょに・・・

ちっちゃいわんちゃんに触れる時、手袋したままはアカン。

2024年7月11日木曜日

一人っ子政策

 
「日本ってまだ一人っ子政策、続いてるの?」
初対面の女性に聞かれた。

娘さんが高校生の時に交換留学生としてしばらく大阪に住んだことがあるとのこと。

オットの親族の誕生日パーテイーに招かれた日。

この質問にはぎょっとしました。
国民が主権を持つ民主主義国家の日本と中国共産党による一党独裁主義の中国・・・
日本と中国、近所は近所だけど。

ごっちゃになってる人、まだまだいるんや。

2024年7月3日水曜日

隣の車


スーパーで買い物を終えて「さあ、出発」の瞬間、隣にでっかい4WDの車が私と同様に前駐車で入ってきた。

右はかなり空きがあったのでよく見えるんだけど、左側の視界が遮られて左から来る車や人がいるのかいないのか、まったく見えない。

バックできない。

困った。

すると・・・
左側に駐車したそのでっかい4WDのお姉さんが運転席から私に手のサイン出してくれたんです。

「ゴーゴー、いや、やっぱり待って。ストップ ストップ。」のサイン。

これを2回ほど繰り返して最後は窓開けて大きな声で「オッケー!」
私に向かって笑顔で。

感じの良い人。
そして気が利く〜

知らない人から受ける、こういう小さな親切がとても嬉しかったです。
見習いたい。

2024年6月27日木曜日

臨機応変


シドニーの定宿で、今回なぜか部屋にコーヒーテーブルがなかった。
夕食前に部屋でワイン飲もうとして気がついたんです。

ホテルのフロントに電話してコーヒーテーブル持ってきてもらおうよ?
2泊するんだし。

私がもごもご&ぶつぶつ言うてる傍で・・・

オットが冷蔵庫横の引き出しをさっと引き抜いてひっくり返した。

「ええんちゃう? これで。どうよ?」

ないものはない。ないはないでなんとかする。
臨機応変に対応する力は大切。

お疲れ様。乾杯!


2024年6月21日金曜日

地上絵


これも立派な地上絵。

ウオーキングの途中に近所でこういうのをコンクリート地面に見つけると嬉しい。

「どんな子供が描いたのかなあ?」

「何歳くらいの子かなあ?」

などと想像するのが楽しいのです。

2024年6月17日月曜日

サンセット大通り


「ここからすぐ近くやねんからスタジアムへ行ったらええやん!」とよっぽど言うてやろうかと思った。

言わんかったけど。

何度も携帯電話でフットボールのスコアをチェックしているおっさんが私たちの前にいたんです。

そんなにフットボールが気になるなら、ここに来んな。

アンドリュー・ロイド・ウエバーの超大作ミュージカル「サンセット大通り」を
メルボルンのプリンセスシアターで観ました。

主役のノーマ・デズモントを演じるのはミュージカル界のスーパースターと言われるサラ・ブライトマン!!

彼女の歌声はもちろんのこと、すべてが素晴らしくてね。
ため息が出ました。

メルボルン公演終了後は8月からシドニーのオペラハウスにて公演予定です。


2024年6月6日木曜日

我が家のシクラメン


 我が家のシクラメン、去年の冬からずーっと1年近く咲きっぱなしなんです。

通常、開花時期は初冬から春の初めまで。

いつもは花が終わった後、夏から秋まで休眠・・という感じなんだけど。

なのに、休眠なしに次から次へと花をあげてね。咲き続けています。

頑張りすぎているこのシクラメン見てると、急に燃え尽きた症候群みたいになって突然枯れるんじゃないかと心配しています。

あ、そうそう。周囲にこのシクラメンみたいな人がいるなあ。

仕事、子育て、介護、そして恋愛などに頑張りすぎている人。

パタっと倒れないでほしい。

2024年6月2日日曜日

調味料

 

滅多に使わない調味料はなるべく買わないようにしてますが・・・
気が付かないうちに賞味期限がだいぶ過ぎてる調味料を発見!

常備する調味料はできるだけシンプルに・・・を心掛けているのに。

調味料だけじゃなくて台所のあれこれを定期的に点検しないといかん。
6月の月間やることリストに「台所の総点検」を加えました。

2024年5月31日金曜日

日本 2024 5月 その7)最終回  危ないやん!


自分で動かせないくらい重いスーツケース2つも持ってエスカレーター使うな〜!

そばにエレベーターのサイン出てたやろう。

下りのエスカレーター降りたところで動かないスーツケース2つと格闘しているアジアの観光客らしき若い男性。
私たち含めて後ろから降りてくる人たちが着地するスペースがどこにもないの。

危ないやん!

咄嗟にオットが大きい方のスーツケースを力任せに前方へ押してね。
危機一髪・・・
なんとかドミノ倒しは逃れた。

日本滞在の最後の日。
東京新宿での出来事。

以前、近所のショッピングセンターのトラベレーターでも似たようなことあったっけ。



2024年5月30日木曜日

日本 2024 5月 その6)播州赤穂 英語で絵しりとり


 日本語ができないオットと「英語で絵しりとり」で一緒に遊んでくれた親戚の子供達。

1年会わない間に皆驚くほど成長してびっくり。
背が高くなった・・だけではない。

オットも参加できるゲームを皆で考えてくれたんやろうね。

去年は確か子供達がオットに「あれ、描いて。これ、描いて」とせがんでね。
オットが描く絵を見てきゃーきゃー喜んでいただけだったような。


子供達のひとりが今年も私たちを描いてプレゼントしてくれました。



オットが日本酒好きなこと。
私が飼っていた猫の名前とか、ちゃんと覚えていてくれたんやね。
また冷蔵庫に貼ってます。

子供達がオットと絵しりとりして遊んでいる傍で、私と従姉妹たちは昔の写真見ながらきゃっきゃきゃっきゃ言うてました。

播州赤穂での楽しい午後。

赤穂義士たちが討ち入りを果たした12月14日に開催される「赤穂義士祭」。
元禄絵巻さながらの楽しいパレードがイベントのハイライトです。
浪人ファンのオットはずーっと「赤穂義士祭観たい!」と言うてます。

でもねえ、12月は航空券バカ高いんよ。😅

2024年5月27日月曜日

日本 2024 5月 その5)佐賀県唐津カトリック教会



佐賀県唐津市に滞在したのが週末だったので、オットが唐津カトリック教会の日曜礼拝に行くと言うのです。

「またかいな」

朝からずーっと雨だったし何もすることないので、私も一緒に行きました。

靴脱ぐ教会で礼拝に出席するのは初めて。
入り口でおたつくオットを横目でじーっ 👀

信者さんは皆マイスリッパを持っておられました。
私たちは靴下のままで。

もしも次回またこちらの教会で礼拝に参加させていただく時にはスリッパ忘れずに持参しよう。


2024年5月24日金曜日

日本 2024 5月 その4)五島列島 福江島 福江教会

福江島に滞在中、4日連続でオットは福江教会の早朝礼拝に参加しました。

「ホリデー中も日本で教会に行くの?」

平日の早朝礼拝は午前6時開始。

まあ、ええわ。
夜明けも早いし、早起きして初日だけ私も同行しました。
旅先での「採れたての朝」みたいな時間は楽しみのひとつでもあるから。

福江港を横目に見て朝の潮風に吹かれながら宿から徒歩で教会へ。

カトリック教会では5月は聖母月だそうです。

礼拝開始の6時前からすでに近くの修道院のシスター含めて信者の方々による聖母マリアへの祈りが捧げられていました。

地元の信者さん以外は私たちを除いて多分誰もいなかったと思います。

もちろんパッと見てわかる「外人」はオットだけ。

早朝礼拝が済んで教会建物から出たところで信者のおひとりが私たちに声をかけてくださいました。

手にはゴムの長靴。

漁師さんなのだそうです。気さくな方。

漁が終わってその足で港から徒歩で来ておられるとのこと。

ご先祖が潜伏キリシタン。代々カトリックの信仰を続けてきたとおっしゃっていました。

この島だけではなく、九州、特に長崎県や熊本県のカトリック信者は何代か前のご先祖が潜伏キリシタン、または隠れキリシタンだったというのは珍しくはないのでしょう。

私には信仰がありませんが、この日は朝からなんだか清々しい気分。


この後福江島滞在中に堂崎教会や水ノ浦教会、そして井持浦教会などを訪れたんです。

その度に福江教会の早朝礼拝で出会ったあの漁師のおじさんを思い出してました。

カトリック福江教会



2024年5月23日木曜日

日本 2024 5月 その3)五島列島 福江島 ビワ


五島列島の福江島でしばらくのんびり過ごしました。
一棟貸しの家とレンタカー借りてまさに「暮らすように旅をする」を楽しみました。

車窓からあちこちに私の大好きなビワがたわわに実っているのが見えます。

「ああ、ビワの季節なんやあ」

JAグループの「産地直送  五島がうまい」というその名もズバリ!のお店で食材の買い出しをした日、おいしそうなビワも一緒に買ったんです。

駐車場で車に荷物を積もうとしていたら見知らぬ女性に声かけられました。
「これ、食べてください。」って。
ビワをでっかい枝ごと私にくださったんです。
どっさり。

店内で私がうきうきとビワを品定めしているのを見たか、レジに並んでいる時に私がビワを購入しているのを見たのか・・・

とても嬉しかったです。




長崎から福江へのフェリーでカナダ在住の感じの良いご夫婦との出会いがありました。
奥さんが長崎市出身の日本人で旦那様がカナダ人。
福江島への移住に向けて段階的に準備をすすめておられるとのこと。

自然の美しさはもちろんのこと、人の温かさもここの魅力なんだろうな〜

ホリデーで短期間その場所に滞在する際に感じること、移住というアクションから住み続けるに至るなかでの感じ方はかなり違うのだと思います。

これは五島列島に限らず。

それでも往路のフェリーでお会いしたお二人のお話を聞いて、なんだか私もワクワク。
「今しかできないことを今やりたい!」っていうエネルギーに満ちておられました。

2024年5月22日水曜日

日本 2024 5月 その2)気にしすぎ


旅先の宿でやたら小さな音を気にする神経質なオット。
普段はあまり細かいこと気にせーへんのにね。

今回も部屋の壁時計の音がうるさいって。
寝る前に壁からはずして冷蔵庫に入れてね。
そして冷蔵庫のスイッチを切りました。

明日、お部屋の清掃に入る宿の従業員がどう思うやろう?
3連泊するのに・・・

「毎朝、壁に戻せばいいやん」ってオットが言うの。

いや、面倒臭いやろう、それ。

気にしすぎちゃう?

前回もこれについて書いたことがありましたっけ。



2024年5月21日火曜日

日本 2024 5月 その1)大阪コミコン


5月初旬からしばらく日本へ行っていました。
大阪コミコンも今回の一時帰国の大きな目的。

5月4日(土)大阪コミコンにて。
オットがスタートレックのコスプレして多くのスタートレックファンの方々からお声をかけていただきました。
皆さん、どうもありがとう!

スタートレックファンクラブの皆さんとも交流させていただき、ご満悦のオット。

私?
実はスタートレックってあまりよく知らないんです。


#大阪コミックコン2024
#スタートレックファンクラブ

 

2024年5月19日日曜日

シルク・ド・ソレイユ Luzia

シルク・ド・ソレイユのLuziaを観ました。

会場入り口で家族連れのグループが何やら係員と長々と話してる。
列が進まない・・・

どうやら日にち間違えてるらしい。
家族全員分のチケットは明日。

「困ったなあ。明日朝一番の飛行機でメルボルンを発つんです。」と父親らしき人が。

どひゃ〜 気の毒。
日にち間違えてチケットの予約をしてしまったんやね。

幕間の休憩に飲み物買いにバーカウンターに並んでたら、なんとあの日にち間違えた家族が前にいました。

チケット買い直したんかなあ? 
すごい出費やん。
いや、当日券なんてあるのかなあ?
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シルク・ド・ソレイユの大ファンです。
メルボルンでの公演はこれまでほとんど全部観てます。
次回が待ち遠しい。
いつも一緒につきあってくれる友人に感謝!!

butterfly woman and other characters in LUZIA by Cirque du Soleil


2024年5月2日木曜日

秋晴れの午後

 近所の公園で大人が大型ブランコで日光浴してました。
順番待ちしている子供が側にいるのにね。

私が子供の頃、こんな大きなブランコなかったなあ。

「もっと強く押して! もっと!」とブランコにのった妹が言うのでどんどん言われる通りに勢いよく妹の背中押してたら・・・
ブランコの鎖から手が離れて妹の小さな体が空中に舞ってね。
妹は地面に顔から落下して大怪我したっけ。

確か私が小学校1年生で妹が幼稚園の年少組だった頃のこと。
急にそんなことを思い出す秋晴れの午後。

2024年4月25日木曜日

円安



1オーストラリアドルが100円を超えました。
やった〜!!
来週からしばらく日本へ行きます。

とはいえ・・・
オーバーツーリズムの影響でしょうね。
日本は宿泊料金が今どこも高くてね。

すでに実家がない私のような海外居住者にとって、一時帰国中の宿泊費の高騰は辛い。

2024年4月18日木曜日

気をつけようがない


近所の文房具と事務用雑貨を扱うお店に挙動不審の若者がレジ周辺をウロウロ・・・

黒のフーディー着用。
頭をフードですっぽり覆ってね。
これってテレビのニュースでよく観る典型的な犯罪者のスタイルやん。
セキュリティーカメラの映像にうつってるやつ。

その若者を目の端に捉えながら「早く店から出て行ってくれ」と心の中で念んじていました。

そこにいた買い物客も皆同じだったと思う。
な〜んか嫌な予感がする。

すると!!
体格の良い店長らしき人が大股でやってきた。
大声で「ポケットから手を出せ! 出口はあちら」と挙動不審の若者を促し、その若者は無事建物から出ていったんです。

買い物を済ませて外へ出たら、駐車場にパトカー停まってた。
きっとお店が警察に通報したんやね。

最近、オーストラリアでは物騒な事件が続いている。

シドニーの東部郊外にある商業施設で買い物客が次々と刃物で刺されて6人が犠牲になった。
その数日後には同じシドニーの郊外にあるキリスト教で礼拝中に司教を含む4人が16歳の少年に刃物で刺されて負傷。

悲惨なニュースがショッキングな映像と一緒に繰り返し報じられています。

気をつけるにも気をつけようがありません。




2024年4月11日木曜日

特大の初心者マーク


こんなでっかい初心者マーク、どこで入手したんやろう?
まさか手作り?

多くの若者は初心者マークを 見えにくい場所にコッソリ貼る。
例えば可視光線透過率がやや高いリアウインドウの内側のそれも隅っことか、ナンバープレートに初心者マークを半分隠れるように貼るとか・・・

なのに、この堂々とした特大の初心者マーク!

潔くてカッコよくて拍手を送りたいくらいでした。

2024年4月3日水曜日

電子タバコ


電車の車内で堂々と電子タバコを吸ってる少年・・・
痩せていて顔色も悪く、目がうつろ。
もしかして麻薬中毒者?って感じ。

隣の車両に移ろうとしたその時、体格の良い強面の青年がやって来てね。
「やめろ。あほか〜 次の駅で降りろ!」とダミ声で。

電子タバコの少年、次の駅で降りました。

公共の場で素行の悪い若者にきちんと注意する大人。
こういう人が減った気がする。

2024年3月27日水曜日

ドミノ倒し


 エスカレーターに乗っている時は前の人に話しかけたらあかん。
もう少しでドミノ倒しに・・・


危ない、危ない。

2024年3月20日水曜日

バリスタの退職理由


美容室のシャンプー台で隣の若者の話が耳に入ってね。
バリスタのこのお兄さん、おしゃれな一等地にあるトレンディなカフェを最近退職したらしい。
なぜ辞めたのか。。
その理由を美容師さんに詳しく説明してました。

温めて泡立てた牛乳の余りを数時間経っても使い回しする・・
それも真夏に。
それが我慢ならなかったって。
経営者からそう指示されたことが一番大きな理由やったらしいんです。

ええっ!! 


2024年3月16日土曜日

電車の中で


平日の午前中に電車でメルボルンの街へ出かけた。
通勤通学の時間帯はとっくに過ぎて普段は空いている時間帯だったんだけどね。
高校生の大きなグループが途中でどーっと乗ってきて賑やか。

シニアのご夫婦が車内を見回して空いている席を探している様子だったので、始発の駅から座っていた私は咄嗟に席を譲ったんです。杖をついた旦那さんだけでも座ってもらおうと思って。

そしたらね、杖をついた旦那さんがにっこりスマイルして私にこう言ったんです。
「こんなに沢山学生が座ってるんです。あなたが立つ必要ないよ。」

側に座ってた学生ふたりが渋々立ち上がってくれたんだけどね。
それでもまだ小さな男の子を抱っこしたお母さんがドアの近くに立ったまんま。

「この学生たちに引率の先生はいないの? 学校の教育はどうなってるの?」
シニアのご夫婦の奥さんがちょっと大きな声で・・・

引率の先生らしき人が学生を促して子供を抱っこして立っていた女性に席を譲るように指示。

しかし、引率の先生らしき人も負けてはいません。
「これは家庭教育の問題であって学校教育は関係ありません。」ってこれまた大きな声で。

ふーん。そうなんや・・・

2024年3月12日火曜日

バレエ鑑賞中に緊急避難


バレエ白鳥の湖の第4幕の途中で突然けたたましいサイレンが劇場内に鳴り響いてね。
音楽がパタっと止まるやいなや、場内がぱーっと明るくなったんです。

夜明け前の薄暗い湖のほとり愛を歌い上げるように優美なダンスを続ける王子とオデット。
ああ、これからがエピローグに向かう一番ええとこやったのに。(涙)

演者は舞台にしばらく残されたまま緞帳がおりてね。
白鳥の湖は4幕の途中で中断され、全員建物の外へ至急避難するようアナウンスがありました。

舞台の上でスモーク焚きすぎたのかも。
場内明るくなって気づいたけど、私が座っていた2階席までもくもく煙が来てました。
スモークが多すぎたのか、換気がうまくいってなかったのか。

火災報知器が反応してしまったんやね。

口々に見知らぬ者同士がそんなことを話しながら・・・
エレベーターもエスカレーターも使えないから、避難にえらい時間かかりました。

やっと劇場の外へ出てびっくり。
すでに消防車が5台も来てたんです。
駐車場が立ち入り禁止になってました。

まずはオットに電話して、状況を説明。
迎えに来てもらう場所の変更を伝えました。

劇場の関係者らしき人が避難した私たちに「今日はこれで終演です。すみません」って。
拡声器やマイク使わず、繰り返し謝罪。

声高に文句言う人もなく、皆静かにその場を去ろうとする中で印象的だったのが上品な高齢のマダム。
「舞台にいたダンサー達は無事でしたか?」って係員に尋ねておられたことです。

なんてええ人なんやろう。

開演前に会場で買ったこのパンフレットは大事にしよう。

前回、アデレードで観たウクライナのバレエ団の白鳥の湖も思い出に残る素晴らしい公演でしたが、今回はまた違う理由で忘れることができない白鳥の湖となりました。