ページ

2021年4月30日金曜日

オー マイ デイアー

 
「あ! 危ない〜」

ウルトラスーパー急ブレーキ。

もう少しで鹿に接触するところでした。
雨が降る夕闇迫る頃、自宅近くで鹿が道を横切ってびっくり。

この辺りはどんどん住宅開発が進んで、鹿やらカンガルーやらコアラなどの野生動物の居場所がなくなっているんよね。

ジブリ映画の「平成狸合戦ぽんぽこ」をふと思い出す。(英題 Pom Poko)
多摩丘陵に平和に暮らす多くの狸たちが多摩ニュータウンの開発によって森や山の破壊が目前に迫って・・というストーリー。

あれは昭和40年代の環境問題がテーマの映画やった。

今、私達が住むすぐ近くで似たようなことが起こっているんやなあ〜
この辺、狸はいないけど。

2021年4月25日日曜日

藤娘に捧ぐ

「藤娘」というあだ名の母方の叔母が先日老衰で静かに旅立ったと昨夜従姉妹から連絡がありました。

母の兄弟姉妹は母を含めて6人。

下から2番目の私の母が一番先に亡くなり、その後次々とあの世へ。

若くしてこの世を去った兄弟姉妹の寿命をもらったようにひとり長寿だった「藤娘」。

「藤娘」は日本舞踊を習っていた頃に、発表会で「藤娘」を舞いました。

あの頃「藤娘」はいったい何歳やったんやろう? よく覚えてないけど、「藤娘」を舞うに相応しい年齢ではなかったことは確か。

発表会の後、その晴れ姿を記念テレホンカードにして周囲に配り、私もその一枚を一時帰国していた際に「藤娘」からもらいました。

顔面かなり厚く白塗りした不気味な晴れ姿に絶句したことをよく覚えていてね。

それ以来、勝手にこの叔母を「藤娘」と呼んでます。

オーストラリアではもちろん使えない日本のテレホンカード。

だけど、私の財布のカード入れの奥には「藤娘」の晴れ姿記念テレホンカードがずーっと入ったまんまなんです。

今朝、久しぶりにそのテレホンカードを財布のカード入れから取り出して、「藤娘」の晴れ姿を見てクスッと笑った。笑った後にちょっと泣いた。

もう一度会って子供の頃からずいぶん可愛がってもらったお礼をきちんと言いたかったのに。

私は一度もスリなどの被害に遭うことなく財布をなくすこともなく、ここオーストラリアのメルボルンで長年安全に過ごしている。

きっと財布の中の「藤娘」テレホンカードが魔除けとしての効力を大いに発揮してくれているのでしょう。

「藤娘」が亡くなり、これで母方の叔父と叔母全員あちらで顔が揃ったことになります。

(いや、あちらって行ったことがないのでどんな場所なのかよくわからんのですが・・・)

願わくば私の母含めて一族郎等が「藤娘」を”あちら”で迎えながら「あんた、遅かったな〜!」となどと叔父(藤娘の夫)がまず冗談を言い、「藤娘」も「いや〜 時間かかったけど、やっと着いた、着いた・・・」などと”あちら”の玄関口みたいな場所でワイワイ賑やかにしているといいな。

少し前に「藤娘」から譲ってもらった花瓶に今日はお花を生けよう。

「藤娘」に捧ぐ。

”このテレホンカード、ずーっとこれからも大事に財布に入れてるからね〜”


2021年4月19日月曜日

ガソリンスタンド


 「靴をよく拭いて泥を落としてください。または靴を脱いでお入りくだい。」
ガソリンスタンドの建物の出入り口にこんなサインが・・・

農家や牧場の人やら新興住宅街の現場でお仕事する業者さんやら、泥だらけの作業靴のお客さんがきっと多いんやろうね。
秋が深まってここのところ雨の日も増えたし。

それにしても、靴脱いで下さいってそんな〜

2021年4月10日土曜日

ながら携帯はやっぱりアカン


ショッピングカートを返却して車に戻ったら、なんと知らん男性が運転席に座ってた。

え? 
私の車を盗もうとしてる? 

「あの・・・これ私の車ですけど」

この男性ね、電話の相手にちょっと待ってと告げた。
そして運転席に座ったままやや開き直って私にこう言った。

「鍵かかってなかったよ。」

いやいや。
鍵かかってないからって人の車のドア開けて勝手に運転席に座るってどういうこと?
この男性の太々しい態度に猛烈に腹が立った。

「警備員呼びますよ」と言いそうになった。
言わんかったけど。

ショッピングカートの返却場所は私の車からほんの10メートルほどしか離れてなかったので
荷物を積み終えた後、財布と車の鍵を手に持ったまま車のロックせずにカート返した。
でも、車を離れたのは30秒以内。

後ろ向いて前向いたらこの状況やったと言うても過言じゃない。

「電話に気を取られてた。僕の車も全く同じ車種で同じ色の車やったから・・」
と言い訳して最終的には謝ってくれた。
最初から素直に謝ったくれたら良かったのに。
私、相当ムッとした顔してたと思う。

念のため車内が荒らされていないか、盗まれたものはないかザッとチェック。 
まあ、そんな時間の余裕もなかったやろうけど。

今後は車を離れる時、ほんのちょっとの時間でも絶対ドアロックせねば。
それと、ながら携帯はやっぱりアカンな。




2021年4月3日土曜日

母の誕生日に


昨日は母の誕生日。

母は35年前に50歳で他界したんです。

生きてたら85歳。どんなおばあちゃんになってたんやろう?


「ツナグ」の映画をネットフリックスで観ました。

たった一度だけひとりの死者と再会させてくれるという使者と、半信半疑でその使者の元を訪れる数人の依頼者を取り巻く物語。


私が一生に一度だけひとりの死者と再会させてあげると言われたら、誰に会いたいのだろう?


母に会いたい?

う〜ん・・・


いや、答えはノー。


だって母が他界した年齢を私はずいぶん前に追い越している。

再会したらきっと母は50歳のままで現れるやろうね。

正直な母はこう言うに違いない。

「あんた、どうしたの? 老けたねえ〜」って。

そしてケラケラ笑うに決まってる。


たまに夢に出てくるので、それで充分。


その「ツナグ」の映画に八千草薫が出演していた。

母との再会を希望して使者の元を訪れる中年男性のエピソード。

母親役が八千草薫。


急に高校生の時に観たテレビドラマ「岸辺のアルバム」を思い出す。

家族に隠れて不倫する主婦役が八千草薫だったっけ。

電車の駅で向かいのホームにたたずむ八千草薫の姿に魅了されたと電話をかけてきたのが

竹脇無我。




八千草薫も竹脇無我ももうこの世にはいないんよね。


あ、そうそう。

薫と言えば・・・・

私の中学生時代からの親友「薫」。

彼女のお父さんが大の八千草薫のファン。

なので、長女の彼女は薫と命名されたらしい。

その親友、薫の妹はひとみちゃん。

八千草薫の本名はひとみやねんて。

お父さん、筋金入りのファンやったんやね。


私の親友の「薫」も美人です。