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2020年5月23日土曜日

すぐに忘れる


台所にやって来てオットが唐突に日本語でこう言いました。
「たまには羽をのばしたいです」

私「はあ? のばしてるやん、ここのところほとんど毎日・・・」と言いかけた。
おっとっと! そう答えちゃアカンのよ。

私「そうですか。わかりました。」と日本語でちゃんと返事せんといかん。

オンラインで日本語の学習に取り組むオット。
覚えたての短いセンテンスを私に通じるかどうか試して、通じたらそれでとりあえず満足。
その後割とすぐに忘れます。

人生に忘れがあるから救われる
(シルバー川柳の投稿より お題:物忘れ)

2020年5月20日水曜日

馬?もちろん乗れるよ。

先週末、近所のブッシュウオーキングのトレイルにて。
馬で散歩している3人組とすれ違った。
よりによって一番小柄な馬に一番ぽっちゃりした男性が乗っていてね。
ちょっとその小柄な馬が気の毒に思えて。
私は手を振りながら、気の毒な馬の顔をじーっと見てしまった。

小学生の時に親から贈られた誕生日プレゼントが仔馬やった・・・と職場の同僚が話してくれた時のことを懐かしく思い出した。
あの時はまだオーストラリアに住み始めたばかりだったから、えらいびっくりしたなあ。

「え?自転車? 乗れるに決まってるやん!」に似た感じで「馬? もちろん乗れるよ。」の人達がオット含めて私の周りに多い。

馬で散歩しているグループとすれ違ってもオットに私ほどウキウキした様子はない。
当たり前か・・

私は馬に乗れないし、競馬にも特に興味はない。馬についてよく知っているわけでもない。
しかし、我が家から10分も歩けば広い庭で飼われている馬たちが草を食む様子を見ることができる。
そして先週末みたいに馬で散歩している人々の光景が近くにある。
そういうのが極めて嬉しい。

もしも今でもあのまま日本に住んでいたら、散歩に出たついでに近所のコンビニやら100円ショップで日々散財していたのだろう。
ほんの2−3週間日本に行く時、コンビニと100円ショップは私の大好物なのだから。

2020年5月18日月曜日

平常心

普段は滅多に通らない住宅開発エリアで2回続けて同じ園芸業者の人に会った。

「あ、この人この前もここで作業してはったな・・・」

目があった。
「いい天気ですね〜」と彼が私に言いました。
そしてちょっと立ち話した。

新コロナウイルスの影響はほとんどないねんて、この人。
お母さんが看護師さんでお父さんが歯科衛生士さんということもあって、子供の頃から手洗いは厳しく躾けられたらしい。
「だから新コロナウイルスに関係なく前からずーっと手は丁寧に手洗ってるよ」
ちょっと笑いながら言うてました。
ほとんど外食しないからレストランが通常の営業してなくても気にしないって。
仲の良い友達は遠方にいるので数年に一度しか会わない。
だから特にこの数ヶ月友達に会えなくて寂しいとは思わないよ・・やて。

「仕事はいつも通りでありがたいと思ってる。もともと人との接触が少ない仕事だし、好きな仕事だから今日みたいに天気さえ良ければそれだけで嬉しい。」

この人、特に愛想がいいとか感じがいいってわけじゃなかったんだけどね。
束の間の会話は楽しかった。
オット以外の誰かと話をしたかったのかもしれん。

平常心(びょうじょうしんと読む)
この言葉がふと頭に浮かんだ。
お茶のお稽古が新コロナウイルスの影響を受けてしばらくお休みとなった時、先生がこの言葉と意味を添えて私たちにメールをくれたっけ。

2020年5月13日水曜日

こんにゃく

どうも話が噛み合わないな〜と思ったら・・・
私は「コニャック」のこと話してるのに、オットは「こんにゃく」と聞き間違えてた。
他にもこういうの、ちょいちょいあるけど。

「今夜はおでん作るわ」と朝ごはん済んだ時に私が言うたからかなあ?

オットはこんにゃくが好き。
こんにゃくの甘辛煮とか、おでんとか筑前煮に入っているこんにゃくとか。

2020年5月9日土曜日

ビデオメッセージ


オットの親族のひとりがまもなく60歳の誕生日を迎えます。
なので、私とオットからのお祝いビデオメッセージをそれぞれの携帯電話で撮影しました。

再生したらね、オットのでっかい親指が画面の端に1分弱ずーっと写ってた。
う〜 撮り直し? いや・・

自撮り棒を買おうか。
いや、もうそんなん時代遅れかなあ?

日本の長寿のお祝いは還暦(60歳)から始まって、古希(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)、米寿(88歳)・・・と続きますよね。

こちらではゼロのつく誕生日は人生の区切りとしていつもの誕生日よりちょっと大きなお祝い事とされているように思います。
特にオットの一族郎党はゼロのつく誕生日をとても大切に考えており、皆で盛大に祝いすることが多いです。

しかし!
まもなく60歳になるその親族の誕生会は新コロナウイルスの影響で取りやめに。
レストランはまだ通常の営業を再開してないし、大勢で集うことが制限されているので皆でお祝する計画が立てられずにいます。

なので、皆でビデオメッセージを送ることになりました。

ビデオメッセージって難しいです。
気の利いた言葉とか、ちょっと笑えるひとことなどセンス良く添えることができるとええねんけど。
そんなん私には無理。
結局、私は月並みなお祝いのセリフ+日本語で最後に「お誕生日おめでとう」と言って締めくくったよ。

まあええわ。


2020年5月7日木曜日

なんで泣いてるの?

映画やドラマの途中に「なんで泣いてるの?」とオットに聞きたくなることがよくある。
聞かないけど・・

オットは涙もろい。

「え? どこに泣ける場面あった?」と首をかしげたり
「私、大事なセリフを聞き逃したんとちゃうか?」と不安になったりもする。

オットと一緒に映画館へ足を運ぶ機会は滅多にない。
それぞれ好みの映画が違うから。

しかし、最近はNetflixで映画やドラマを一緒に観ることが少し増えてね。
先日「ブルックリン」という映画を観た時、映画の最後にオットが涙ぐんでいたのを
目の端でとらえた。
ブルックリン

この映画は私が選んだ。
付き合ってくれて、ありがとう!やねんけど。

いい映画やった。
でも・・・
涙ぐむほどの場面はどこにもなかったと思う。


2020年5月5日火曜日

仮設の映画館 「精神0」

先週後半から週末にかけて、こちらは本当に沢山雨が降った。
裏庭のコンポストに台所の生ゴミを捨てに行くのは普段オットの役目ですが
知らんぷり。
もうー(白目)

ここまで天気が悪けりゃあどこへ行く気にもなれませんが、外出規制のせいで
余計に気持ちがドヨーンと重くなる。

そんな終日ジャージャー降りの寒い午後に ”仮設の映画館” で想田和弘監督の「精神0」という映画を観た。

聞かれもしないのに自分が良かったと思うもの、好きなもの(特に映画や音楽)を人に勧めるっていうのはあまり好きじゃないんだけど・・などと言いながら書きますね。
(結局勧めるんかい!)

「精神0」これは観察映画でありドキュメンタリー作品。
82歳で引退を決めた岡山の精神科医とその奥さんが主人公です。
患者さんとの診察でこの精神科医の言葉のひとつ「ゼロに身を置く」が心に残った。
あれもこれもと考えずに、ただ今日ここに生きていることに感謝する・・

この映画のタイトルに大いに関係しているのだと思う。

監督夫妻の初日舞台挨拶もYoutubeで観たよ。
「仮設の映画館」『精神0』想田和弘監督 & 柏木規与子プロデューサー 初日舞台挨拶

”仮設の映画館”とは
期間限定でこの映画の他にも新作映画をデジタル配信する映画館です。
新コロナウイルスの影響で大打撃を受けている劇場、配給会社、製作者はもちろんのこと新作映画を楽しみにしている観客を支援するために作られたそうです。
鑑賞料は本当の映画館の収入と同様に各劇場と配給会社と製作者に分配されるシステム。
2018年11月に日本へ一時帰国の時に「ぼけますから、よろしくお願いします」の映画を観た神戸元町商店街の”元町映画館”がこの”仮設の映画館”のひとつなのです。応援したい!
詳しくはこちら→ 仮設の映画館

この映画館と「精神0」の映画を知ったのは、朝山実氏というルポライターのこの記事を読んだのがきっかけ。
『精神0』の想田和弘監督に聞く

【追記】
海外から「仮設の映画館」で映画を鑑賞するにはVPNをダウンロードする必要あり。

2020年5月1日金曜日

セルフカット


バリカンでオットに襟足を揃えてもらった。

ウオーキングの途中で その3)



「ヘイ、ベイビー! 君を追い越した時に僕をずーっと見てたやろう?」
初心者マークつけたボロ〜い車に乗ったチャラい若者に声かけられた。

ああ、この車・・・ さっき見た、見た。
明らかに整備不良か違法な改造したと思われる変な音立ててさっき猛スピードで走ってた車やんか。

ここは住宅街や。制限速度40キロやで。

アホ丸出しのこんな若僧に「ヘイ ベイビー!」って言われたことにまずムカっとした。
わざわざ角曲がったところで車停めて私が追いつくのを待ってたんかいな。

私がサングラスと帽子を取るや否や、このチャラい若者の表情と態度が急変した。
オバハンやったと気づいてガッカリしたのか、びっくりしたのか。

「すみません、人違いです」と首をすくめてバツ悪そうに立ち去った。

熟女なめるな! ちゃんと度が合ったメガネかけて出直してこい!