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2019年6月7日金曜日

2019年5月日本一時帰国 最終章

関空からメルボルンへ戻る日。
搭乗待合エリアのガラス窓からカンタス航空の機体に描かれたカンガルーマークを目にした途端、何だかちょっとホッとしている自分が不思議。

搭乗開始を待つ間に、オーストラリア人の気さくで陽気な熟年層カップルとおしゃべりをする機会があった。

「日本に何度も繰り返しホリデーで来ている子供たちや友人が日本行きを強く勧めてくれてね。今回初めて日本へ来たのよ。」

10日間で京都、広島、大阪の3都市を訪ねたとのこと。
初めて日本を訪れる海外からの観光客のルートとしては、人気のコースやね。

「楽しまれましたか?」とまるで台本にあるセリフのようなお定まりの質問をする私。

意外にもこのご夫婦の顔が急にちょいと暗くなった。
残念ながら日本をあまり楽しむことができなかったとの答え。

え? この答えは台本にはない!
これまで「日本に行ったことがある」人は、まず間違いなく私にこう言った。
「日本大好き。なんでも美味しい。皆とても礼儀正しくて親切。」などなど。

滞在中に色々とあったんやろうね。
とにかくこのご夫婦が期待していたジャパンとは違ったらしい。
短い滞在期間にいったい何があったんやろう?

もう少し話を聞きたかったけど時間切れ。
搭乗開始のアナウンスが・・・

「ごめんなさいね、あなた日本人でしょう? なのにこんなこと言うて。でも、もう日本には来ないわ。じゃあ機内でまた会いましょう。」と最後に奥さん。

う〜ん。

搭乗後、もうこのご夫婦に機内で会うことはなかった。
そして到着後にも空港で顔を合わせることもなかった。

今でもなんだかちょっと気になる。
「もう、日本には来ないわ」この言葉が私の心に突き刺さったまま。


2019年6月6日木曜日

2019年5月 日本一時帰国 その8 マッサージ機

温泉にて。
10分200円のマッサージ機、20分過ぎても止まらない。
真正面に壁時計があってね。
間違いなくもう20分過ぎてるなあ。

200円しか入れてないのに、なんで?

私の前を通った従業員の女性に申し出たところ
「そうなんです、このマッサージ機ね、時々おかしいんですよね。」って
愛想よくニコニコしながらそれだけ。

そっか・・じゃあ、止まるまで座ってようか?
いや、なんとなくこれ以上はもういいかなって感じ。

温泉や空港のマッサージ機って
10分だから気持ちいいのかもしれん。

2019年6月5日水曜日

2019年5月 日本一時帰国 その7 袋結構です


スーパーの店員さんがレジでレジ袋をカゴに数枚入れてようとしたので
「すみません。袋結構です」って言うたら
「袋、無料ですよ」って。

私「いや、結構です。」
店員さんがまた「無料ですよ。」

私「無料でも結構です・・・」
店員さん、ちょっと怪訝な顔。

無料であればレジ袋をもらって行くお客さんが圧倒的に多いんやろうね。

エコバッグ持参で買い物に行く。
これはもう長年の習慣。
車のトランクにも常時ジュートバッグは数枚入っているし
折りたたみのエコバッグはたとえ旅行中でも常時カバンの中に入れて持ち歩いている。

オーストラリア に比べて日本ではゴミの分別方法はきっちりしてるのに、プラスチックフリーへの意識はまだ低いのか?って思うことがちょいちょいあってね。

100円均一のお店などで買い物する時に「袋結構です」と言うて、店員さんに嫌な顔されることがある。
細々としたいくつかの買い上げ商品ひとつづつに「支払済みの印」に代わるお店の
テープ貼るのは手間がかかるからやろうね。
ガサッとひとまとめにレジ袋に入れる方が簡単だからだと思う。

なんでテープやシールをいちいち貼るんやろう?
店内でもしも万引きと疑われたとしても、レシート受け取ってるからレシート見せればオッケーちゃうの?

たった2週間の日本一時帰国。
気をつけないと、買い物の際にもらうお店の紙袋やらレジ袋やらがものすごい量になる。
だから・・・普段よりも日本滞在中は要注意。

「袋結構です」

2019年6月4日火曜日

2019年5月日本一時帰国 その6写真



その昔、両親が新婚旅行で訪れた出雲と松江へ。
今回の旅ではまだ海外からの大きな観光客グループに会わずに過ごしている。
特にアジアからのジャンボなグループツアーには遭遇していない。
これは奇跡としか言いようがない。

しかし、さすがに足立美術館ではそうもいかんやろうと思っていた。

アメリカの日本庭園専門誌「The Journal of Japanese Gardening (ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)」が全国の日本庭園900ヶ所以上を対象にした「日本庭園ランキング」で16年連続日本一に選ばれたこともあって、世界的に有名な日本庭園を誇る美術館なのだから。

ジャンボなグループツアーの混雑を避けて朝一番の開館とほぼ同時に行ってみた。
なのに、ものすごい数の大型観光バスがすでに大型車専用の駐車場に停まっているのが遠くから見える。
しまった、遅かったか!

ところが・・
館内で海外からのグループツアーの観光客に会わなかった。
あのすごい数の大型観光バスで来ていたのは、日本人の中高年グループツアーだと気づく。
西洋人の熟年層ご夫婦2〜3組を見かけただけ。

これは、世界中の観光地での共通現象だから今さらあれこれ文句言いたくないが
「どれだけ写真撮ったら気が済むねん?」の人がとにかく多すぎる。
特にこの美しい日本庭園の見事な静寂の中、あちこちでカシャカシャうるさいチューねん。

携帯電話を使って盗撮を容易にしてしまうなど、無音撮影の弊害があるのはわかります。
だから、日本では撮影時に強制的にシャッター音が鳴る仕様になっていることも。

でも・・
このような美しい日本庭園の静寂の中でどうしても携帯電話で写真撮りたいなら、事前に無音カメラアプリを入れるなどのマナーがあってもいいはず。

(去年、マレーシアのマラッカで自撮り族に猛烈イライラしたことあったなあ。)

「フィルム勿体ない」の心配がないからなのか?
携帯電話の写真機能が格段に向上して、写真が特別な物から手軽な物になったのは悪いことじゃないけど。

喫茶室とトイレの表示、そして消火器を撮影している人を見た。
「なんのために?」
いや、特別な理由があるのかもしれん。そうであってほしい。

みなさ〜ん
美しい風景と旅の思い出、目と心に焼き付けましょうよ!


2019年6月3日月曜日

2019年5月日本一時帰国 その5 洗濯


岡山県鏡野町で古民家を貸し切って滞在した時のこと。

130年前に建てられたというこのお家。
上手に手直しされ、生活の道具が全て揃っていて、大自然の中にあるそれはそれは居心地の良い場所でした。

車で2時間離れた場所にお住まいの家主さんが、夕方の私たちの到着時間にわざわざ来てくださってね。

お家のこと色々と説明受けた後、近場のお勧め日帰り温泉なども教えてもらいました。

今回の旅も中盤に差し掛かり、洗濯物が溜まってきた。
そろそろ洗濯したいなあ。
だけど、洗濯機がどこにも見当たらない。

「洗濯機を使わせていただけますか?」と家主さんに聞いてみたところ
「いいですよ〜」

しばらくしてから、家主さんが洗濯機を納屋から出して玄関出たところにドーンと置いた。
防雨型の電源延長コードを玄関に繋ぎ、長い庭仕事用のホースを前庭の蛇口に繋いで、洗濯洗剤も用意してくださって。
はい、完了!

「全自動だけど、手動で使ってくださいね。」

全自動だけど手動で使う? 
この意味が私はこの時すぐに理解できてなかった。

翌朝、よく晴れた。
やった〜 洗濯日和や。

全自動の洗濯機を手動で使う・・・
ええっと、ああ、そっか。

1. ホースで洗濯層に水を張る。
2. 洗濯物と洗剤を投入
3. 「洗う」のボタンを押す。
4. 「排水」のボタンを押す。
5. 「脱水」のボタンを押す。

2 以外、水がある程度きれいになるまで数回繰り返して「すすぎ」
脱水して終了ってことね。
なるほど!

洗濯ってこんなに時間がかかる作業やったっけ? 
日焼け気にしながら、ずーっとホース持って洗濯機の側に張り付いてた私。
いや、贅沢言うたらアカンね。
洗濯板と固形の洗濯石鹸など使っての洗濯に比べたら、うーんと時間短縮やんか。

子供の頃、家にあった二層式の洗濯機を思い出した。
ピー!のボタンじゃなくて、ガチャガチャ!のダイヤルだったけど。

岡山県鏡野町ね、あまり下調べせずに滞在を決めたけど本当に良かった。
私たちが今回投宿した古民家からすぐ近くの
妖精の森ガラス美術館は感動。
職員の方が私たち二人に詳しく館内を説明してくださってね。
正直言うと、車でこの美術館の前を最初通った時
「妖精の森だと? 建物の外観もちゃらけた感じ。田舎で見るものないから無理やり作った?」なーんて思った。
でも違った。





2019年6月2日日曜日

2019年5月日本一時帰国 その4  ふらり福山へ

明石に父を訪ねた後、今回はレンタカーで広島県→島根県→岡山県をのんびりと周った。

尾道滞在3日目に、福山の神勝寺を訪ねた日。
ナビを頼りにドライブ。
途中「これ、一方通行?」と疑うほど狭い田舎道をナビが選んでくれてね。
運悪く対向車あり!
互いにギリギリ端っこに寄るものの、こちら左はドーンと下がったところに畑と田植えが終わったばかりの田んぼ。
そいで、真下でおばあちゃんが畑仕事中ときたもんだ。
もちろん柵も何もない。
ひとつ間違えば車ごと畑に落ちるかも!!
ヒョエ〜

助手席のオット超びびる。

畑で作業中のおばあちゃんやら、たまたま散歩中のおじいちゃんやらの協力を得て
なんとか対向車とすれ違うことができた。
皆さん、その節はどうもありがとうございました。

私達の車も対向車もどちらも小型車やったから良かったけど。
ぞっとする、ほんまに。

私たちの旅程に福山は組み込んでいなかったのですが、尾道滞在中にメルボルンの友人に勧められてね。
「尾道にいるのなら、福山の神勝寺、是非ここ行き」って短いメールで。

行ってホンマに良かったです。
神勝寺
ファンタスティックでありました。

この神勝寺のお茶室でお抹茶とお菓子を頂いた時に、修行僧のお一人から勧められたのが
沼隈半島の先端に位置する鞆の浦。
で、午後は鞆の浦へ。

「潮待ちの港」として江戸時代に栄えた町だそうで、その頃から残る常夜灯や寺社・町家が大切に保存されている魅力に溢れたところ。
船で5分の仙酔島へ渡って瀬戸内の美しい海を眺めたり、夕方まで鞆の浦を満喫した。

下調べも何もせず、予定になかった場所をふらりと訪ねる極上の楽しさをあらためて知った日でした。
メールで神勝寺を勧めてくれた友人と、鞆の浦を勧めてくれた神勝寺の修行僧の方に感謝します。
ありがとう!