引っ越して数日後、向こう三軒両隣に引っ越しの挨拶を済ませた。
日本のようにお菓子とかタオルとか手土産はなし。
幸いなことに、ご近所さんは皆気さくで親切な方々。
「ようこそ!この界隈へ」と言ってくれたりする人もいて嬉しかったなあ。
家族構成とか、ペットのこととか、ここに何年住んでるとか、私達が以前どこに住んでいたのかとか・・そういうことを各お宅の玄関先で手短に話して引っ越しの挨拶は終了。
先日、留守中の宅配荷物を預かってくれた近所の奥さんに私達は早速あだ名をつけた。
「コーダのお母さん」
私には中学生時代から長い付き合いが続いているコーダ君という友達がいる。
最初だけ君づけしておこう。
そう、男友達である。
コーダのお母さんは学生時代から私にとってちょいと憧れの「できる」女性やった。
地方都市で小さな不動産屋を若くしてご夫婦で起業。
良き母であり良き妻であると同時に、影となり日向となり稼業を盛り立ててこられた。
一時帰国の際に時々オットと一緒にコーダの実家を訪ねる。
今年80歳のコーダのお母さんは、私が学生の頃とあまり変わらない。
丁寧だけどハキハキとしていて、喋り方に無駄がない。良い聞き手でもある。
それが留守中の荷物を預かってくれた近所の奥さんにそっくりやねん。
この奥さんは専業主婦やけど。
コーダのお母さんはもちろん日本人だし、留守中の宅配荷物を預かってくれたご近所さんはオーストラリア人。話す言語はまあったく違うんやけど、話し方とか表情がとにかく
よー似てる。
いや、実はコーダのお母さんよりもこの近所の奥さんはちょいと話長いかもしれんねけどね。
コーダのこと、もう少し書きます。
コーダと同じクラスになったのは中学2年生の時。
奥さんがこれまたええ人で、彼が結婚してからの方が奥さん交えて付き合いが深まったようにも思う。
私がオーストラリアに住み始めて間もない頃に、このコーダ夫婦は小さい子供二人連れて
こちらへ遊びに来てくれた。あの当時はまだまだオセアニア路線の航空運賃が高かったはず。雇われの身の30代のコーダが、ほんまよく休み取って来てくれたわと今さら思う。
当時私が住んでいた小さなアパートに皆でぎゅーぎゅーになって寝た。
楽しかった。
あの時まだ3歳くらいだったコーダの娘があっという間に大学生となり、夏休みにひとりでこちらへ来て我が家に投宿したこともあった。
嬉しかったなあ。
男女で友情は成立するのか?
これは色々なところで議論がされて意見が分かれてますね。
私とコーダの間にはたして友情は存在するのか?
そもそも男女間の友情ってナンダ?
普段意識していないことにふと思いを馳せるきっかけとなった近所に住む
「コーダのお母さん」であります。
兵庫県出身の私とコーダ。
彼 はもうとっくに人生の半分以上を神奈川県で過ごし、私も人生の半分近くオーストラリアにいる。
急に横浜に住むコーダに会いたくなった。
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