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2019年9月17日火曜日

外科手術 その1)意思の疎通

最近、ちょっとした外科手術のためにほんの数日入院をしました。
オーストラリアに来てから初めての経験。
その時のことを今日から何回かに分けて書こうと思います。

手術が始まる数時間前に、手術室の助手ナースから事前説明と脈拍やら血圧やらの測定がありました。
と同時に、いくつかの質問を受けたんです。
これらの質問はすでに問診票に記入して署名のうえ提出済み。
だけど、病院のシステムとして再度確認のために同じこと聞くんよ、きっと。

このナースね、インドかスリランカか、バングラディシュかその周辺の出身やと思う。
英語が第二言語の私が言うのもナンですが、このナースの英語がホンマに聴き取りにくくてね。とほほ・・
なんども彼女の質問を聞き返したんよ。

この逆は私にも他の状況でちょいちょい発生します。
私のお粗末な英語の発音または間違った言葉選びが原因で、相手から数回聞き返されるっていう状況。
そういう時は別の言葉に変えてみたり、違う表現を使ってコミュニケーションのつっかえを乗り切るの。
お互い母国語が英語以外の場合、さらにそのあたりの努力は無意識に怠らないと思う。
そういう場面で特に嫌な思いをしたことはないし、言葉が原因で大きな差別を受けた覚えもない。
ただのラッキーか、差別を受けていたのに自分が気づいていないだけなのかもしれんけど。

とにかく、オーストラリアは多文化社会で移民国家なんやから。

私が聞き返す度に彼女は同じ直球を同じ角度と同じ猛スピードで繰り返し私に投げてくる。
そして、ウルトラスーパー威圧的で所作がすごく雑で荒っぽい。

オットが部屋の隅から小声で私に助け舟だしてくれました。
オットが一緒に来てくれてなかったら、時代遅れのバッテイングセンターみたいなこの部屋で球に打ちのめされてたかもしれん。
私は麻酔もまだかかってないうちからここでバッタリ倒れてるところやで、ホンマ。

あ、そうそう。
質問の一つに「あなたは家族以外の人との意思疎通に問題があるか?」っていうのがあった。

私は思わずこう答えそうになった・・・
「多分あなた以外の人とは意思疎通にまず問題ありません」って。

笑ってもらえそうになかったから、言わんかったけどね。

最後に「質問あるか?」と聞かれました。
私が答える前に彼女は「以上 待合室で待て」とさらに早口で言うたんよ。
彼女からの言葉はずーっと最後まで命令口調。
ここはどこ? 軍の訓練所? 野戦病院?

辛うじて私はこのナースに廊下で食い下がるようにひとつだけ質問をしました。
「全身麻酔が効いて私が手術室に送られた後、あなたも手術室にいるのですか? 覚醒の後、病棟で再度私はあなたに会いますか?」

答えはノー。
やった!!

心の中で私は大きくガッツポーズをとった。
一期一会か ←使い方間違ってるよな。

もう二度と彼女に会いたくない。

手術当日、患者は多少の不安と複雑な感情を抱えていると思う。
この人、このポジションに全く向いてないなあ。
人材不足?

なんであなたはナースなん? 

待合室 に続く・・・





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