妹の話によると、息を引き取った日も父はこの腕時計を着けていたそうです。
そう言えば・・・
もう何年も前のことです。
父と一緒に外出した時に私がポケットから携帯電話を取り出して時間を確認するのを見て、父がこう言いました。
「ちゃんと腕時計したらええやないか、行儀悪いな。」
終日自宅にいる日も父は腕時計していました。
日本から戻った後、父のこの腕時計を鏡台の引き出しに入れたままにしていました。
取り出すたびに時計が止まってるんです。
リューズを引いて時間を合わせると、また動くんだけど。
しばらく経ってまた時計を引き出しから出すと、止まってる・・・
時計の修理屋さんへ持って行って、わかりました。
この腕時計、エコドライブ。
太陽光や室内のわずかな光を変換して時計を動かし続ける、独自の技術らしいです。
電池交換が不要。
フル充電すれば長期間動き続けるというしくみとのこと。
この腕時計を父が何年愛用したのか定かではありませんが、「お手頃+長持ち」が好きだった父らしいと言えば父らしい。
そうか。
暗い引き出しの中にいれていては駄目なんやね。
鏡台の上に置いて充電中。
金属ベルトを私の手首のサイズに調整してもらいました。


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