隣町の日曜市に来てる研屋さんに古い裁ち鋏を研いでもらいました。
これは母が生前使っていたもの。
いつからこれが私の裁縫箱に入っていたのか、よく思い出せません。
母が他界した時に私がもらったのか、実家を売却した時にこちらへ持ち帰ったのか。
私はあまりお針仕事が得意ではないので、裁縫箱を開ける機会が少なくてね。
この裁ち鋏、おそらく50年以上前のものだと思うんです。
古いシーツやタオルを小さく切って雑巾にする時など・・・
私の手元ではそれくらいしかこの裁ち鋏は活躍のチャンスがない。かわいそうに。
それにしても切れ味が悪化。
捨てる?
もったいなお化けが出た。
いや、研屋さんに持って行っても
「これは・・・・ちょっとね。」って古過ぎて眉しかめられたらどうしよう。
ところが研屋さんはこの古い裁ち鋏を見て
「丁寧に研いで生き返らせてあげるよ。大事にこれからも使えるように。」って。
切れ味、見事に生き返りました。さすがプロ!
母は手先が器用で針仕事がとても得意でした。
高校生になるまでは私と妹が着るものはほとんど母の手作り。
私たちが当時住んでいた社宅内に洋裁の先生(同級生のお母さん)が洋裁教室を自宅で開いていたので、近所で通いやすかったのでしょうね。長い間その同級生のお母さん先生に洋裁習ってたっけ。
編み物(機械編み)も。
冬のセーターやカーデイガンも母が編んでました。
成長とともに小さくなったら、ほどいてまた毛糸足してデザインちょっと変えて・・
編みなおしてね。
エコ。
母の器用さはきっと祖母譲りだったと思うんです。
そういえば母方の叔母や従姉妹たち、そして私の妹は皆手先が器用で針仕事がとても得意。
私以外。
研屋さんから戻ってきたこの裁ち鋏。
切れ味良くなったからといって 今後さほど劇的に活躍しないかもしれないけど。
鋏を裁縫箱にしまう時に裁縫箱の中を整理しました。
取れたボタンを付けるとか、オットのズボンの裾直しとか・・・
そんな小さな針仕事も億劫がらずにサッとできるように。
0 件のコメント:
コメントを投稿