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2025年6月18日水曜日

5月の日本 その10) オーバーツーリズムの波 最終回


香川県の小豆島の小さな居酒屋にもオーバーツーリズムの波が押し寄せていました。

平日の夜に営業している飲食店が非常に限られていてね。

予約の電話をした時に「気の利いたもの、出せないよ。それでもいいなら早めに来て」と言われました。

言われた通りに夕方早めに行ってみたら、そこはおかみさんひとりで切り盛りしているカウンター席しかない小さなお店だったんです。

常連さんを相手にお商売しておられる感じでした。

その日仕入れた魚介類中心の簡単メニューをちょちょっと料理してお酒のつまみを中心に。

キープされた焼酎やら日本酒やらのボトルがずらーっと並んでました。

しかし、この夜は私たち含めて海外からの「いちげんさん」で10人ほどしか座れないカウンターが埋まってたんです。

常連さんっぽい人が来てもこの夜はもうアウト。

携帯電話の翻訳アプリ使ってこのおかみさんとコミュニケーション取ろうとする外人たち。

まあまあ英語できるアジアの優しい若者たち・・

おかみさんはその度に老眼鏡かけたりはずしたりして。

飲み物のオーダー聞いて、お料理して、携帯電話のアプリ見て・・・

カタコトの英語でジェスチャー混ぜ混ぜ返事して。

あたふた あたふた

もうてんてこまい! 

外人たちは皆、すごくマナーが良くて協力的でおかみさんを助けようとしていたけどね。

英語と日本語できるのは 私だけ。ちょっとだけ通訳して手伝った。


私とオットはこの状況見てるのが耐えられなくなってね。

お通しでビール飲んで軽くおつまみみたいなもの食べて30分くらいでお店を出ました。

お勘定済ませてお店出る時にね、おかみさんが私にこう言うたんです。

「お姉さん、色々ありがとう。正直ね、外人のお客さん、私困るねん。無理。」


いや、私なにもできなかった。


「日本語できない人はお断り」と店先に張り紙出したレストランが物議をかもしているそうですね。

少しわかる気がします。

2025年6月16日月曜日

5月の日本 その9)ホテルの朝食会場



ホテルの朝食会場でナイトガウン+部屋のスリッパっていう若者が私の前にいた。

すっぴんの私。

この若者よりはマシかな?

2025年6月15日日曜日

5月の日本 その8) 岩国の錦帯橋


萩で3泊した後、岩国へ。
萩八景の遊覧船でご一緒したご夫婦にばったり!
錦帯橋のたもとで・・・

とても感じの良いお二人でね。
「萩、良い町でしたよね〜」と互いに振り返り。

このご夫婦はこの後四国の高知へ行かれるとのことでした。

体内に特殊な磁石みたいなものが埋め込まれてるかと思うほど、偶然が頻発する旅です。

2025年6月14日土曜日

5月の日本 その7)山口県萩市


萩に滞在中、伝統的建造物群保存地区で大きなお祭りがありました。
退職した元英語の教師だったという方々が子供たちを対象に英語で手作り絵本の読み聞かせをしておられてね。
しかし、開店休業状態・・・
そこでオットが「さくら」に捕らえられ、外人シニアのおじさん相手に3D絵本の読み聞かせ・・・

3匹の子豚

笑える

スタンプラリーのスタンプ獲得場所も兼ねていた絵本読み聞かせブースでした。
私は急遽スタンプを押す係として束の間協力させていただくことになってね。

このお祭り、事前に知ってたわけじゃないんです。
明倫学舎の職員の方に教えていただいて、たまたま行ってみたら・・・

「あれ? この人どこかでおあいしたことがあるかも」

おひとりはこの方、廣瀬さん

もうおひとりはこの方・・ ユーチューバーのほそしろおとこさん

思い切ってお二人にお声がけしてみました。
心臓が飛び出すかと思うほどドキドキでした。

やっぱり!!

旅の下調べは普段あまりしないのですが、萩を訪れることに決めた時にちょいと視聴したYouTube・・・
出演者とユーチューバーに偶然お会いしてお声をかけるなんて!

初めての経験だし、今後もそんなことはまずないと思います。


廣瀬さんは現在「重要文化財 菊屋家住宅」の保存会事務長としてご活躍です。

翌日、菊谷家住宅をオットと訪れました。
入り口で入場料をお支払いしようとしたら、そこでお仕事しておられた女性がナント前日お祭りでお声をかけさせていただいたもうおひとりの方、ユーチューバーのほそしろおとこさんの奥様でね。

もうびっくりです。

萩滞在中にお世話になったAirbnbのホストがこれまた廣瀬さんをご存知だったりして。

実は廣瀬さんの奥様にもお祭りでお会いして、その後色々とお世話になってるんです。

萩に行くまでここに知っている人はおらず、特にアポがあったわけでもないのに人と人が繋がる繋がる。

そのほかにも循環まあーるバスでたまたま隣に座ったご高齢のご夫婦とおしゃべりしました。ここに暮らす人々の強い郷土愛を感じたり、萩八景の遊覧船でご一緒した三重県の鈴鹿市から来ておられた私たちと同世代のご夫婦と交流したり。

今回、萩にはたった3泊の短い滞在でしたが「また近いうちにもっと長期間ゆっくり滞在する!」と強く思った魅力的な街でした。

萩で出会って大変お世話になった皆さん、どうもありがとうございました。

2025年6月11日水曜日

5月の日本 その6)モンゴル人の子供たち


路線バスで移動中、通路隔てて向こうに座ってたモンゴル出身の子供達にオットが英語で話しかけられました。

現地の小学校に通うためにご両親と別府に数年住んでいるとのこと。
英語も上手だし、もちろん日本語も。
頼もしいねえ。

オットの隣に座っているのはその子供たちのお父さんでした。

モンゴル出身の力士の名前を知ってる限りオットが口にしたら、そのお父さんは大喜びだったらしい。

バス降りてから、オットがバスの車内での一部始終を話してくれました。


2025年6月10日火曜日

5月の日本 その5)ナビがないタクシー


今回、山口県の萩市と兵庫県の赤穂市で乗ったタクシーにはナビがなかったんです。
一般の住宅へ行く際に住所だけでは無理。

たまたまかなあ?

でも、運転手さんは超親切でした。

自分の携帯電話のグーグルマップでタクシーの運転手さんに道案内するという私たちにとっては珍しい経験をしたんです。

旅の良い思い出です。

2025年6月9日月曜日

5月の日本 その4)室内干し


室内干しは部屋の乾燥が防げるっちゃー防げるんだけど。

お世話になった旅館で夕食後に洗濯機を使わせていただきました。
しかし、残念ながらここは乾燥機がなかったんです。

大きなキャリーケースを引っ張って旅をするのがオットも私も苦手でね。
今回のように3週間近い一時帰国でも。
ここ数年はどんどん旅支度がコンパクトになってます。
「登山するんか?」と自分たちでつっこみ入れるほどに荷物の軽量化に気をつかいます。

なので、下着含めて衣類も最小限に。
旅の途中、手洗い含めて宿泊先でのこまめな洗濯は必至なんです。

ところで・・・
日本滞在中に会う友人や親戚からいただくありがたいプレゼント。
たとえ軽くても嵩張るもの、重いものは迷わず空港へ宅急便で送ります。
そして自分たちが買い物したものも旅行中に必要ないものは宅急便で空港へ。

出発の日、宅急便を空港で受け取って予備の折りたたみボストンバッグに慎重に詰め直して。
いただいた日本酒などは余分の緩衝材入れて念入りに再パッキング。
そして航空会社のカウンターでチェックイン!

日本へ行くたび最後出発の時に空港で汗。

あー しんど。

「こちらは手ぶらで来ているんだから、お土産とかプレゼントとか過分な気遣いはいらんよ。」
毎回同じことを同じ人たちに言ってるのですが、状況は変わらず・・・

2025年6月8日日曜日

5月の日本 その3)コーラとフライドポテト




知人から勧められて行った別府市内のちょっぴり高級なお寿司やさんでのこと。

カウンターの隣に座っていたアジア系の若いカップルが「わさび抜きで!」と毎回お寿司をオーダーしていたんです。

関あじ、はも、コウイカ などなど。

「わさび抜き」のくせに・・・なかなかの通なのか?

気になってしゃーなかったのが、ひどいお箸の持ち方とコーラ飲みながらお寿司とフライドポテトを同時に食べてたこと。

え? このお寿司屋さんのメニューにフライドポテトがあるの?
全国でフランチャイズ展開している回転寿司チェーン店には子供向けにフライドポテトあるのは知ってたけど。

別府市は外国人の人口割合が高く、国際色豊かな街。


カセットガス式炙りバーナーのこのネーミング、オットにえらくウケてました。
Bombeってもともとはドイツ語で「爆弾」という意味。
なので、このバーナーの名前は「私の爆弾」ってことになる。
私には「ガスボンベ」聞き慣れていることばだけど、どうやら和製英語らしい。

2025年6月7日土曜日

5月の日本 その2)地獄で地獄



 2年前に就航した環境に優しい日本初のLNG燃料フェリー、「さんふらわあ」で大阪南港から大分県の別府へ。

聞いてはいましたが、別府も海外からの観光客で溢れかえっていました。

せっかくだから観光名所の「地獄」の1箇所は行っとこか!で「海地獄」へ行きましたよ。

そこで足湯・・・・

オット含めて他の人も気持ち良さそうに足湯を楽しんでいるのに、私だけお湯が超絶熱すぎて
足をお湯につけられない!!

どないなっとるねん?

地獄で地獄‼️

私が座った場所、源泉高温のお湯の噴き出し口に最も近い場所だった。
それならそうと注意書きのひとつも貼っておいてくれ〜

「地獄はもうええわ」となってね。

自分たちも海外からの観光客なのに、海外からの観光客で賑わうド定番の見どころを避けて別府市竹細工伝統産業会館へ。


別府竹細工の歴史とか、竹の特性とか・・知らなかったことを沢山学びました。
館内展示室のみならず、カフェも備えたミュージアムショップの雰囲気など、それぞれの空間がまたいいんですよ。

天国。

ここ、行って本当に良かったです。




2025年6月4日水曜日

5月の日本 その1)大阪府の堺市

 先月、オットとしばらく日本に行ってました。その時のこと、何回かに分けて書きますね。

今回はフライトの遅延で関西空港の到着が6時間以上遅れてね。予約していたりんくうタウン駅すぐそばのホテルにチェックインしたのが夜中の2時を過ぎました。この時間、空港からはタクシーしか交通手段がない。

とほほ。

しかし、長い列に並ばずにすぐにタクシーに乗れただけラッキー。

距離は5キロちょっとでしたが、タクシー代がほぼ6千円!!

運転手さんが恐縮しながら料金の内訳を説明してくれました。連絡橋の通行料や深夜の割増料金などなど。

「すみませんねえ」って何度もおっしゃる。運転手さんのせいじゃないのに。

なんてええ人なんやろう。

私「わかってました。ホテルに電話してチェックインが夜中になることを伝えた時にホテルの人からタクシーのだいたいの料金は聞いてましたから。」

飛行機が予定通りに関空に到着していれば、翌日は早起きして終日びっしり予定があったのですが。

翌朝へとへとでね。もう無理・・・

チェックアウトのギリギリまでだらだらとホテルで過ごし、疲れた体とスーツケースを引きづりながら予定を変更してりんくうタウン駅から南海電鉄で急遽堺市へ!

長い間、私の姉のような友人の故郷です。

堺、一度行ってみたいな〜とずーっと思っていました。

何も調べずに突然行ったので、まずは駅構内にある観光案内所へゴー。

駅には100円硬貨が6枚ないと使えないコインロッカーしか見当たらない。カードが使えるコンロッカーが近くにないかお聞きしたところ、案内所の方が1000円札の両替に快く応じてくださいました。私たちの限られた時間でどこをどう周ればよいのか親身に相談にのってくださったり、的確なアドバイスをいただいて大変お世話になりました。

私たちの印象に強く残ったのが、仁徳天皇陵の正門すぐそばにある百舌鳥古墳群ビジターセンター。シアターで視聴した壁面や床面に投影する超高精細な8K空撮映像などで、世界遺産の百舌鳥・古市古墳群の雄大さや堺の歴史文化を体感できるんです。

堺刃物や茶の湯など・・堺をさらに知ることができる場所が他にも沢山あったのに。

時間切れ。

夕方、「万博きたなら堺もきてな」のポスターを横目で見ながら「万博行けなかったけど堺にきたでえ」と心でつぶやきながら堺駅でコインロッカーから荷物を取り出しました。

南港フェリーターミナル行きのバスに乗って堺の観光は終了。

堺、また行きたいです。


百舌鳥古墳群ビジターセンター