バレエ白鳥の湖の第4幕の途中で突然けたたましいサイレンが劇場内に鳴り響いてね。
音楽がパタっと止まるやいなや、場内がぱーっと明るくなったんです。
前回、アデレードで観たウクライナのバレエ団の白鳥の湖も思い出に残る素晴らしい公演でしたが、今回はまた違う理由で忘れることができない白鳥の湖となりました。
夜明け前の薄暗い湖のほとり愛を歌い上げるように優美なダンスを続ける王子とオデット。
ああ、これからがエピローグに向かう一番ええとこやったのに。(涙)
演者は舞台にしばらく残されたまま緞帳がおりてね。
白鳥の湖は4幕の途中で中断され、全員建物の外へ至急避難するようアナウンスがありました。
舞台の上でスモーク焚きすぎたのかも。
場内明るくなって気づいたけど、私が座っていた2階席までもくもく煙が来てました。
スモークが多すぎたのか、換気がうまくいってなかったのか。
火災報知器が反応してしまったんやね。
口々に見知らぬ者同士がそんなことを話しながら・・・
エレベーターもエスカレーターも使えないから、避難にえらい時間かかりました。
やっと劇場の外へ出てびっくり。
すでに消防車が5台も来てたんです。
駐車場が立ち入り禁止になってました。
まずはオットに電話して、状況を説明。
迎えに来てもらう場所の変更を伝えました。
劇場の関係者らしき人が避難した私たちに「今日はこれで終演です。すみません」って。
拡声器やマイク使わず、繰り返し謝罪。
声高に文句言う人もなく、皆静かにその場を去ろうとする中で印象的だったのが上品な高齢のマダム。
「舞台にいたダンサー達は無事でしたか?」って係員に尋ねておられたことです。
なんてええ人なんやろう。
開演前に会場で買ったこのパンフレットは大事にしよう。
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