日本のお盆の頃、メルボルンで金継ぎのワークショップに参加しました。
ワークショップの所要時間は3−4時間との案内を読んだ時、正直
「へ〜、そんな長い時間・・・?」と思ったんやけど
あっという間の4時間でした。
こんなに気持ちを集中させて何か一つのことに取り組んだのは久しぶり。
ちょうどこの頃、ちょいと気に病むことがあってずーっと頭と心にその悩みが渦巻いていた。
大袈裟だけど・・・
この金継ぎワークショップの4時間で完全に無になれた。
ホンマ。
あの日頭と心を空っぽにしたことは、とても良かったです。
本当はひびやら欠け、割れを漆と小麦粉などを混ぜてパテ状にして繕うそうです。
しかし、これはそれぞれの工程で漆を乾かさねばならず、完成まで数週間かかるとのこと。
なので、このワークショップでは化学品を使用して1日で繕いを終了させる新金継ぎを習いました。
かみ終えたチューインガムを口から出して手で伸ばしてひっつけたみたいな不細工なこの感じ。(涙)
他の参加者の作品はアートっぽい感じでお洒落な仕上がりやったなあ。
まあ、これも世界に一つしかない作品。自己満足としよう。
もう1年以上前に友人がブログに金継ぎのことを書いていました。
もろてん
これを読んだあと、何となく興味があったといえばあったのですが
今年5月の日本一時帰国の際に訪れた島根県松江市で金継ぎされた美しいお茶碗でお抹茶をいただいたことにより、小さな興味が大きな興味へと変わり
「私もやってみたいな〜」ドドンと気持ちが動いたのです。
その日初対面で4時間を共にした他の参加者3名との出会いにも感謝。
ワークショップが終わった後、最寄りの電車の駅まで四方山話に花を咲かせながら歩いた束の間も何と楽しく幸せな時間だったことか。
今回シドニーから指導者がメルボルンへ来てくれはったんです。
ワークショップ後に先生がこの日撮った写真を添付して
送ってくださったメールにこの素敵な表現がありました。
「金継ぎは人も繋ぐ」と。
http://yokokawada.com
追記
先生も一緒にワークショップに参加した女性も、挿絵よりもっと別嬪さん。
0 件のコメント:
コメントを投稿