それは、病院で医療に携わる人たちのユニフォームが多種多様で統一されてないねん。
誰がドクターで誰が看護師さんなのかさえ、ユニフォームだけではわからん場合が多いんです。
以前近所の大学に研修でやってきた日本の看護大学生達を連れてこの病院を見学した事があります。その時のことはこちらに。
必ず私に自己紹介してくれます。名札を指しながら名前を言ってくれる人もいる。
「担当ナースの.......です」とか「放射線技師の........です」とか。
ドクターもファーストネームで自己紹介するドクターがほとんど。
今回、手術前の検査で注射の針が血管にうまく入らずに看護師さん3人に四苦八苦させてしもうた時のことを書きますね。
こんなに何度も注射の針入れたり抜いたりして痛い目にあった経験は初めて。
ついにその検査室にいた3人の担当看護師さんがギブアップ。
チーンと沈んだ空気が部屋に漂う。
しばらくしてから、体格の良いスキンヘッドのイカツイおっちゃんが大股で登場。
♫パンパカパーン♪と私にしか聞こえない大音量のファンファーレ鳴り響きかせながら。
なんか知らんけど「頼れる人」オーラが全身から出てる。
このおっちゃん、自己紹介せずに丸くて小さな止血パッチがいくつも貼られた私の腕見ていきなりダミ声でこう言った。
「あ〜あ〜もう! 患者さんの腕が裁縫箱の針山みたいになってる。ごめんよ〜」
裁縫箱の針山っていう表現がおかしくて笑ってる私の目を見て、おっちゃんがバチコン!とでっかいウインク。
私の右腕にぎゅーっとキツく巻かれた駆血帯を一旦解いた。
「蒸しタオル持ってきて」と側にいた看護師さんにおっちゃんが言うと同時に
「はい、だらんと両腕を下げてリラックス〜 はい深呼吸して!」と私に。
で、蒸しタオルをバッと広げて私の腕を温めた。
手袋したぶーっとい指で血管を注意深く探して、今度はゆるーく駆血帯を締めるおっちゃん。
こんな時やのに・・・おっちゃんの左腕の派手な刺青が気になってしゃーない。
とにかくおっちゃんの手際が良くてなんとな〜く
「ああ、このおっちゃんに任せておけば大丈夫やな」
ちょっとした安堵感を覚える。
で、一発でうまく行った。
おっちゃんがダミ声で高らかに言った。「イエイ!」
事が済むやいなやまた大股で颯爽と部屋から出て行ったあのゴツイおっちゃん。
あの人は誰やったんやろう?
0 件のコメント:
コメントを投稿