関空からこちらへ戻る国際線の飛行機でのこと。
高度を下げ始める時に、パーサーからの機内アナウンスで機長がこのフライトを最後に退職する旨のお知らせがあった。
そのパーサーのアナウンスがとても感動的で、この機長がいかに仲間から信頼かつ慕われているのかが手に取るようにわかって、私は涙ぐんでしもうてね。
人間的であったかくて、客室乗務員を代表して本当に自分の言葉でしゃべっている感じがした。
機長はもともと空軍のパイロットだったとのこと。その後、30年以上にわたってこの航空会社の空の安全に大きく貢献してきたとパーサーは語った。
その後すぐに機長からの挨拶。
機長のこれまた胸がジーンとするような、だけど決して長すぎない挨拶が終わった時、乗客から大きな拍手がわき起こった。
私達が飛行機から降りる際には機長が客室乗務員の数人と一緒に乗降扉近くに立って、乗客一人一人と握手してはりました。
そして私も!
「退職後もお身体に気をつけて、どうかますますお幸せに。」
なんやろう!この嬉しい気持ち。
この便に搭乗できて良かった。
私の頭に爽やかなエンデイングテーマみたいなものが一瞬小さな音量で流れた。
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